さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

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 2025年千葉県公立高校入試は2月18・19日です

 さくら進学塾のホームページ に進学コラム特別編「公立上位校受験は普通の高校受験とは違う」を掲載中です

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623.入試までの日程

こんにちは、さくらです。

間もなく9月、夏休みもほぼ終わりです。
夏休みが終ると、志望校の提出、二者・三者面談、受験校の決定、過去問研究と、本格的に受験に向けて動き出します。
そこで、この動き出す9月に「公立上位校受験の手引き」を集中配信します。
受験の手引きを見て、受験生として必要な情報を整理しておきましょう。
今回はその1回目「1.入試までの日程」です。


1.入試までの日程

《私 立》 
12月15日から  入試相談開始
1月17日から  県内前期入試   
2月15日から  (県内後期入試)   
2月10日から  都内一般入試     

《公 立》         
2月9・10・14日   願書提出
2月17・18日    志願変更
2月24・25日    学力検査
3月3日      追検査
3月7日       発表


2022年入試までの日程を確認していきましょう。
12月15日から県内私立高校で入試相談が始まり、安全校の合否はここでほぼ確定します。
入試相談は学校の先生が勝手に行くものなので、2022年入試は生徒・保護者の知らないうちに12月中旬から始まります。

入試相談とは、中学校の先生が私立高校に赴き、受験予定の生徒の成績を提示して合格の可能性を相談するものです。
とはいっても、あらかじめ合格基準(合格に必要な成績)が中学校側に伝えられており、中学校ではその基準をもとに三者面談を行っています。
成績の足りない生徒は三者面談ではじかれているはずなので、ほとんどの生徒は問題なく合格内定の約束をもらえます。

後の私立入試の回でも書きますが、県内私立高校には「入試相談で合否が決まる高校」と「学力試験で合否が決まる高校」とがあります。
このうち「学力試験で合否が決まる高校(入試相談のない高校)」は私の知る限り10校しかありません。
その10校以外の私立高校では入試相談で中学校の成績(ふつう中3の12月段階の成績)によってほぼ合否が決まります。
公立高校が第1志望の場合は、入試相談のある私立高校は併願での利用となり安全校の位置づけになります。
(入試相談では併願と単願とで基準が異なり、併願は単願より基準点が少し高くなります)


冬休みが終わると10日で私立入試が始まり、40日近くにもなる長い受験期間に入ります。
千葉県の私立高入試は前期と後期の2回ありますが、上位校(入試相談のない私立高)は全校で後期を廃止しているので、上位生の県内私立入試は前期のみといってよいです。
(そのため上の表では県内後期入試に( )をつけています)
上位生の私立入試は1月17日から始まり3日間でほぼ終わるので、都内を受験しなければ2月24日の公立入試まで1か月以上ぽっかりと時間が空くことになります。

県内私立前期の後、1月23日ごろに都内私立のB推薦入試があります。
(B推薦とは併願推薦のこと、東京では推薦は第一志望しか認められていないのでB推薦は都外生のみが対象です)
都内私立を安全校にすると、県内が先にあるので県内の結果によっては安全校は棄権してしまうことができます。
また、3日間しかない貴重な県内入試を安全校で取られることがなくなるので、県内私立をかなり自由に受験できます。
(例えば、17日市川、18日昭和秀英、19日渋谷幕張、という強気の受験も可能です)

都内一般入試はほとんどの公立上位校志望者には縁がないでしょう。
千葉から通えそうな都内進学校の選択肢は大変少なく、男子は開成と巣鴨くらい、女子は豊島岡が高校入試を止めるのでほぼ全滅です。


公立の願書提出は2月9~14日です。
願書を出すのは2月に入ってからですから、あまり早い時期に(例えば11月の三者面談で)公立の受験校を確定する必要はありません。
早い時期に合格できそうな学校に決めてしまうと、安心して実力が下がります。
その結果、志望を下げた学校なりの実力になっていきます。
最悪の場合、下げたはずの学校に不合格になることもあります。
受験生にとって安心は最大の敵なのです。

試験日は2月24・25日です。
1日目は英数国の試験、2日目は理社の試験と学校設定検査を行います。

当日に体調不良で受験できなかった生徒を救済するため、3月3日に追検査が行われます。
追検査は1日で5教科すべての試験を行います。(学校設定検査は学校ごとの裁量で実施しないこともあります)
追検査の受検には医師の診断書などが必要になります。
注意したいのは、本検査を一部でも受検した人は追検査を受検できないことです。
つまり、本検査の1日目を普通に受検し、2日目に体調が悪くなって欠席したというような場合は追検査を受検することはできません。
あくまでも本検査を2日間とも受検できなかった場合の救済措置ということです。(昨年の全日制での追検査受検者は全県で8名でした)

本検査と追検査を合わせて3月7日に合格発表が行われ、2022年入試が終わります。
公立でも私立でも二次募集はありますが、上位生が望むような高校では行われないと思った方がよいでしょう。


千葉県の高校入試は1月中旬に私立入試、2月下旬に公立入試と時期が分散しています。
冬休みから私立入試までは私立向けの問題演習に集中し、私立が終わってから公立向けの最終チェックをしても十分に間に合います。
公立入試が1回になって時期ごとの勉強計画は立てやすくなったといえるでしょう。

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トピックス 令和4年度公立高校募集定員について

こんにちは、さくらです。

千葉県教育委員会のホームページに「令和4年度千葉県公立高等学校第1学年生徒募集定員について」が掲載されています。
今年は中学校卒業者数が昨年より1600人ほど増加するそうで、全日制全体で10学級の定員増となっています。

上位校では 市立稲毛・普通科 が2学級減らし3学級になる 以外は定員に変更ありません。
(市立稲毛は6年間一貫教育の中等教育学校に移行するため、段階的に高校定員を減らします)
平成26年度から1学級増になっている 船橋普通科 は継続して通常より1学級増(8学級)のままです。


1・2番手校普通科(小金は総合学科)の募集学級数は以下のようになります。
(1学級の定員は40名、( )内は普通科以外の学級数など)

県千葉 6学級(加えて千葉中から2学級が進学)
船橋 8学級(他に理数科1学級)
東葛飾 6学級(加えて東葛飾中から2学級が進学)
千葉東 8学級
佐倉  7学級(他に理数科1学級)
薬園台 7学級(他に園芸科1学級)
市千葉 7学級(他に理数科1学級)
小金  8学級


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トピックス その他の検査(思考力を問う問題)って?

こんにちは、さくらです。

千葉県教育委員会のホームページに「令和4年度千葉県公立高等学校入学者選抜「一般入学者選抜」等における学校設定検査の内容等について」という文書が掲載されています。
公立入試の2日目の午後に行う「学校設定検査」に何をするのかという一覧が載っています。
今の入試制度になって2回目ですから大きな変更はないだろうと思いきや、県千葉が動いてきました。
上位校の検査内容は以下の通りです。

県千葉 その他の検査(思考力を問う問題)
船橋 作文
東葛飾 作文
千葉東 作文
佐倉  面接
薬園台 面接
市千葉 小論文
小金  作文

県千葉(昨年は作文)をのぞいて変更はありませんが、その他の検査(思考力を問う問題)って何?
学校独自問題ではなく、その他の検査ってどういうことなのでしょう。(昨日1日考えてしまった)
いわゆる普通のペーパーテストではないということでしょうか。
思考力を問う体育実技とか、思考力を問う学校行事運営とか、思考力を問う教室掃除とか(笑)


追記:学校独自問題でないのは、高校で問題を作成するのではなく県教委が作成するからのようです。
今月中に出題方針が発表され、その後、サンプル問題も発表されるそうです。(この情報は市進の入試情報ページから)

ということは今回の県千葉の変更は、県千葉が言い出したというより県教委主導の変更ということでしょうか。
(なんかきな臭い感じがしますね、また受験生無視の意味不明な選抜にならなきゃいいんですが)


ひとつ思ったのは、ただのペーパーテストだったとしても「その他の検査」にすれば得点開示を避けられるんじゃないかということ。
得点開示の文書には、開示するのは「調査書」と「学力検査の総合得点及び教科別得点並びに学校独自問題による検査の総合得点及び教科別得点」とあるので、学校独自問題にすると入試後に得点を開示しなければならなくなる。
思考力を問う問題ということで記述問題や作文にした場合、公平な採点は難しいので、できれば得点の開示はしたくないんじゃないかな。
じゃあ、開示しなくてすむ「その他の検査」はどうだなんて、知恵の回る人がアイディアを出したのかも。
まあ、単なる想像ですけど。

とにかく、現状では何もわかっていません。
公立高校なので、説明会でも入試問題についての言及はないでしょう。
(説明会に出た生徒にだけ有利になる情報を話したら、入試の公平性が保てませんから)
配点も含めて詳細は、10月下旬に出るであろう「選抜・評価方法」までおあずけかもしれません。
(県の実施要項では学校設定検査は10点~100点の配点となっているので、最大でも100点なんでしょうけど)


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622.事例2「県立船橋高校の場合」

こんにちは、さくらです。

前回は大学実績の見方の例として東邦大東邦高校を取り上げました。
今回は、県船橋、県柏、薬園台、船橋東、小金(現役生のみ)など、最近増えてきている「進学者数を公表している高校」について取り上げます。

県立船橋高校の今春の合格者数上位5大学(現浪合計)を見ると
明治大    184名
東京理科大  175名
早稲田大   157名
立教大     99名
法政大     78名 となっており
船橋は有名私大に多く進学する高校なのかなと思って、進学者数を見てみると

明治大    20名
東京理科大  14名
早稲田大   43名
立教大     7名
法政大     7名 と激減。
早大を除けば、合格者の10%が進学するかどうかといった感じです。

高校受験でもそうですが、受験生はふつう、第一志望校、次善校、安全校など、複数の学校を受験します。
公表されるのが合格者数のみだと、合格者数は「のべ人数」なので1人で3校の合格を得た場合は3人とカウントされます。
また、私大ではふつう学部や学科で試験日が異なるので、例えば1人で早大の法学部と商学部と文学部に合格すると早大3名とカウントされます。

進学者数を公表していれば、進学できる大学は1人1校なので「のべ人数」ではなく「実際の人数」がわかります。
その高校の実際の進学状況をより的確につかむことができるでしょう。


さらに、大学をグループ分けして進学者数を見れば、クラスでどのくらいの位置にいれば、どんなレベルの大学に行けるのかもわかってきます。
これも例として、県立船橋高校を取り上げます。

大学のグループ分けは
「国公立大」
早慶上理(早稲田・慶應義塾上智東京理科大)」
GMARCH学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政大)」
「その他の私大」
そして、四年制大学に進学しなかった「浪人・その他」に分けます
グループの分け方はいろいろあるでしょうが、あまり細かく分けてしまうと全体像がぼやけてしまうので、ここはざっくりといきます。

「クラスでどのくらいの位置にいれば」という発想なので、今度は現役生のみの数字を見ていきます。
(ただ、浪人=下位生とは限らないので、浪人した生徒の扱いに困るんですけどね)


県立船橋高校 今春の卒業生362名(普通科と理数科の合計)
国公立大  156名  卒業生の43%(小数点以下を四捨五入しています)
早慶上理   79名  22%・・・ここまでで65%
GMARCH    36名  10%・・・ここまでで75%
その他私大  23名   6%・・・ここまでで81%
浪人・その他 68名  19%

国公立+早慶上理で65%ということは、クラスの上位3分の2に入っていればこのレベルに現役で行けるということです。
これは公立高校としてはかなり立派な実績といえるでしょう。
実は、その他私大には国際基督教大ICU)が3人含まれています。(ICU早慶上理レベルと考えてよいでしょう)
また、浪人した生徒の中には優秀だけど浪人になった人もいるでしょう。(浪人して東大に合格する生徒もいるのですから)
そのあたりを考慮すれば70%くらい(クラスで28番くらい)までは、現役で国公立か早慶上理に行けるレベルと考えてよさそうです。

船橋レベルだと、有名校であるGMARCHでも進学者が少ないこともわかります。
一般に高校のレベルが上がるほど、進学先は特定の大学に集中する傾向です。

せっかくなので、同じことを第2学区の2番手校である薬園台高校でも見てみます。
(県船橋と比較して「やっぱり薬園台は・・・」みたいなことが目的ではありません)


薬園台高校 卒業生273名(普通科のみ)
国公立大  36名  13%
早慶上理  43名  16%・・・ここまでで29%
GMARCH   59名  22%・・・ここまでで51%
その他私大 83名  30%・・・ここまでで81%
浪人・その他 52名  19%

船橋との差は歴然ですが、国公立+早慶上理で29%です、優秀だけど浪人した生徒を考慮すれば3割を超えるでしょう。
クラスの13・14番くらいまでに入っていれば現役で国公立か早慶上理に行けそうです。

船橋でも国公立+早慶上理にはクラスで28番くらいに入っている必要があったことを考えれば、県船橋で30番以下(下位の10人)になるくらいなら、薬園台で10番以内に入っている方がよい大学に行けるといえます。
一か八かで県船橋に挑戦するなら、余裕を持って薬園台に入って、3年間トップグループを維持した方がよいのかもしれません。
まあ、レベルの高いところで後ろにくっついていた方が力を出せる人もいるので、一概には言えませんが。

このように、進学者数からは様々なことがわかります。
データをしっかり読み込めば、高校選びの強力な助けになることでしょう。


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621.事例1「東邦大学付属東邦高校の場合」

こんにちは、さくらです。

前回は大学実績の見方を解説しました。
ただ、チェックすべき大学はわかったけど、高校が何を目指しているのかを読み取るというのはちょっと難しいなと思った人もいるかもしれません。
そこで今回は具体的な事例をあげてみたいと思います。
中学生が大学実績を見る際の参考になれば幸いです。


習志野市東邦大学付属東邦高校という学校があります。
5年前に高校入試を止めて完全な中高一貫校になったので、県内で唯一の高校受験で入ることのできない高校です。
そのため、今は高校受験ガイド本からも消え、受験生にはなじみのない高校になっているかもしれません。
以前は私立1番手校の一角として、県千葉や県船橋の次善校だったのですが・・・。(レベル的には市川と秀英の間といったところでした)

同校の今年の大学実績を、主にライバル校の市川や昭和秀英と比較しながら見たいと思います。

まずは国立大学から
東京大   東邦 3名  市川 22名  秀英 4名
東京工業大 東邦 7名  市川 11名  秀英 6名
一橋大   東邦 1名  市川 15名  秀英 8名
千葉大   東邦 25名  市川 38名  秀英 30名

偏差値どおり市川が強いです、東邦は東工大以外は秀英にも負けています。

続いて私立大学です
早稲田大  東邦 63名  市川 129名  秀英 79名
慶應義塾大 東邦 45名  市川 108名  秀英 48名
東京理科大 東邦 123名  市川 154名  秀英 93名

早慶も市川の圧勝です、東邦と秀英も頑張っているのは感じるんですが・・・。
東邦は理系に定評があるので、東工大理科大ではそこそこ結果を出せていますが、全体的にはパッとしない印象です。
高校入試を止めて「完全中高一貫にした意味はあったのか」と言われても仕方のない数字です。
県内私立1番手校は市川の強さばかりが目立ちます。

ただ、注意したいのは卒業生数です。
前回のコラムにも「市川は秀英の1.5倍も卒業生がいる」と書きました。

東邦 271名
市川 432名(東邦の1.59倍)
秀英 285名(東邦の1.05倍)

市川は卒業生が東邦や秀英の1.5倍以上いるのです。
卒業生数を考慮すれば、東邦は市川に対しても東工大理科大ではよくやっていると言えるでしょう。 
でも卒業生数を考慮しても、東大や早慶はまったく市川に及ばないじゃんと思うかもしれません。
その通りです。


ここでネタばらしをします。(県内私立校にちょっと詳しい人はもうわかってると思いますが)
東邦高校は医学部や薬学部を持つ東邦大学の付属校のため、医歯薬系への進学希望者が多いのが特徴です。
東邦大学医学部だけでも現浪合わせて21名が合格しています。(付属校なので内部進学も含みます)

そこで、医学部医学科の合格者数を見てみましょう

国公立大 東邦 20名  市川 18名
私立大  東邦 76名  市川 28名
昭和秀英はHPに医学部医学科19名とだけ記載されています(国公立と私立の合計だと思われます)

市川には卒業生が東邦の1.59倍いることを考慮すると、これは東邦の圧勝といってよいでしょう。
東邦は普通の進学校であることに加えて、医学部に強みを持つ高校なのです。
(たしかに市川には勝っているけど、人数的にはショボくない?と思うかもしれません。
 実は医学部は募集定員が少ないのです。慶応大学の場合、経済学部が定員1200名なのに対して医学部は110名です。
 どの大学の医学部も定員100名程度なので、医学部の実績というのはあまり数が出ないのです。)

特に私立大医学部については、県内では他の追随を許さないレベルだと言ってよいでしょう。
inter-eduの私立医学部医学科合格者数ランキングでは全国6位(現役合格率でも6位)となっています。
医学部志望なら早大や慶大の理工系学部は受験しないので、早慶の合格者数が少なめになるのも当然でしょう。
(慶大には医学部がありますが、こちらはそう簡単には合格できませんから)

医学部の実績というと国公立ばかり取り上げられがちですが、医師免許の取得が目的なら大学などどこでもよいのです。
家が開業医で、家業を継ぐために医学部を目指すのなら、国公立にこだわる必要はまったくありません。
県内トップ校の渋谷幕張や県千葉と比べても、渋幕の私大医学部合格者は45名、県千葉は39名なので東邦の圧勝です。
(卒業生数は渋幕は367名で東邦の1.35倍、県千葉は326名で1.20倍)

私大医学部は学費が非常に高額なため、受験できる人は限られてしまいます。
そのため、公立高校では私大医学部の受験者自体があまり多くないのではないかと思われます。
受験者が少なければノウハウも蓄積されないので、たまに受験者がいても「学校はあてにならない」ということになります。
(公立高校では医学部受験は国公立のみという生徒も多そうです、そうすると私立は理工系学部を受けて早慶の数が出るわけです)
東邦が高校入試を止めたことも、「もっと医学部受験に特色を出したい」ということが目的ならば理解できます。

ということで、東邦高校は東大や早慶の数はパッとしませんが、医学部では十分に結果を出していることがわかったと思います。
同校が医学部に強みを持つことは、ホームページで医学部の実績をあえて分けて掲載していることから容易に想像できます。
どの高校でも強みを強調してホームページを作っているので、そのつもりで見ていくとその高校が何を目指しているのかがわかってくるでしょう。
(だから、大学実績は受験ガイド本や週刊誌だけを見てはいけないのです。受験生は必ずホームページを見ましょう)

今回は高校入試を行っていない東邦高校をあえて取りあげました、大学実績の見方の例として参考にしてください。


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