さくら進学クリニック 『進学コラム』

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622.事例2「県立船橋高校の場合」

こんにちは、さくらです。

前回は大学実績の見方の例として東邦大東邦高校を取り上げました。
今回は、県船橋、県柏、薬園台、船橋東、小金(現役生のみ)など、最近増えてきている「進学者数を公表している高校」について取り上げます。

県立船橋高校の今春の合格者数上位5大学(現浪合計)を見ると
明治大    184名
東京理科大  175名
早稲田大   157名
立教大     99名
法政大     78名 となっており
船橋は有名私大に多く進学する高校なのかなと思って、進学者数を見てみると

明治大    20名
東京理科大  14名
早稲田大   43名
立教大     7名
法政大     7名 と激減。
早大を除けば、合格者の10%が進学するかどうかといった感じです。

高校受験でもそうですが、受験生はふつう、第一志望校、次善校、安全校など、複数の学校を受験します。
公表されるのが合格者数のみだと、合格者数は「のべ人数」なので1人で3校の合格を得た場合は3人とカウントされます。
また、私大ではふつう学部や学科で試験日が異なるので、例えば1人で早大の法学部と商学部と文学部に合格すると早大3名とカウントされます。

進学者数を公表していれば、進学できる大学は1人1校なので「のべ人数」ではなく「実際の人数」がわかります。
その高校の実際の進学状況をより的確につかむことができるでしょう。


さらに、大学をグループ分けして進学者数を見れば、クラスでどのくらいの位置にいれば、どんなレベルの大学に行けるのかもわかってきます。
これも例として、県立船橋高校を取り上げます。

大学のグループ分けは
「国公立大」
早慶上理(早稲田・慶應義塾上智東京理科大)」
GMARCH学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政大)」
「その他の私大」
そして、四年制大学に進学しなかった「浪人・その他」に分けます
グループの分け方はいろいろあるでしょうが、あまり細かく分けてしまうと全体像がぼやけてしまうので、ここはざっくりといきます。

「クラスでどのくらいの位置にいれば」という発想なので、今度は現役生のみの数字を見ていきます。
(ただ、浪人=下位生とは限らないので、浪人した生徒の扱いに困るんですけどね)


県立船橋高校 今春の卒業生362名(普通科と理数科の合計)
国公立大  156名  卒業生の43%(小数点以下を四捨五入しています)
早慶上理   79名  22%・・・ここまでで65%
GMARCH    36名  10%・・・ここまでで75%
その他私大  23名   6%・・・ここまでで81%
浪人・その他 68名  19%

国公立+早慶上理で65%ということは、クラスの上位3分の2に入っていればこのレベルに現役で行けるということです。
これは公立高校としてはかなり立派な実績といえるでしょう。
実は、その他私大には国際基督教大ICU)が3人含まれています。(ICU早慶上理レベルと考えてよいでしょう)
また、浪人した生徒の中には優秀だけど浪人になった人もいるでしょう。(浪人して東大に合格する生徒もいるのですから)
そのあたりを考慮すれば70%くらい(クラスで28番くらい)までは、現役で国公立か早慶上理に行けるレベルと考えてよさそうです。

船橋レベルだと、有名校であるGMARCHでも進学者が少ないこともわかります。
一般に高校のレベルが上がるほど、進学先は特定の大学に集中する傾向です。

せっかくなので、同じことを第2学区の2番手校である薬園台高校でも見てみます。
(県船橋と比較して「やっぱり薬園台は・・・」みたいなことが目的ではありません)


薬園台高校 卒業生273名(普通科のみ)
国公立大  36名  13%
早慶上理  43名  16%・・・ここまでで29%
GMARCH   59名  22%・・・ここまでで51%
その他私大 83名  30%・・・ここまでで81%
浪人・その他 52名  19%

船橋との差は歴然ですが、国公立+早慶上理で29%です、優秀だけど浪人した生徒を考慮すれば3割を超えるでしょう。
クラスの13・14番くらいまでに入っていれば現役で国公立か早慶上理に行けそうです。

船橋でも国公立+早慶上理にはクラスで28番くらいに入っている必要があったことを考えれば、県船橋で30番以下(下位の10人)になるくらいなら、薬園台で10番以内に入っている方がよい大学に行けるといえます。
一か八かで県船橋に挑戦するなら、余裕を持って薬園台に入って、3年間トップグループを維持した方がよいのかもしれません。
まあ、レベルの高いところで後ろにくっついていた方が力を出せる人もいるので、一概には言えませんが。

このように、進学者数からは様々なことがわかります。
データをしっかり読み込めば、高校選びの強力な助けになることでしょう。


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