こんにちは、さくらです。
千葉県教育員会のホームページに「令和5年度 千葉県公立高等学校入学者選抜 学力検査結果の概要」が掲載されています。
これには公立入試の「平均点」「設問ごとの正答率・無回答率」「得点分布グラフ」などが掲載されています。
過去4年間(2020年までは前期選抜)と平均点を比較してみると
国語 社会 数学 理科 英語 5教科
2019年(H31) 54.2 56.6 54.5 60.6 53.6 279.6
2020年(R 2) 46.0 60.7 51.4 48.8 54.6 261.6
2021年(R 3) 52.8 57.7 59.3 54.6 61.7 286.2
2022年(R 4) 47.7 56.3 51.5 52.7 58.7 266.7
2023年(R 5) 47.9 54.5 47.0 60.7 47.6 257.7
前年度と比較すると、国語+0.2点、社会-1.8点、数学-4.5点、理科+8.0点、英語-11.1点、5教科-9.0点です。
最も大きく動いたのは英語です。
2年連続で最も平均点が高かったので難しくしたということでしょう。
千葉の公立では平均点が突出して高かったり低かったりした教科は、大きく修正してくる(修正しすぎる)傾向があります。
(2020年の理科も同じように大きく下がりました、まあ理科は大きく動く傾向の教科なんですが)
それでも、得点分布グラフを見ると80点以上が10%以上もいるので、国語や数学に比べれば難しくなったとはいえないでしょう。
昨年、平均点が低めだった国語、数学、理科のうち、目に見えて上がったのは理科のみ。
理科は80点以上が全体の4分の1もいて、得意な生徒にとっては見せ場のない試験だったでしょう。
国語と数学は「これぞ千葉公立の国語・数学」という感じで、90点以上の非常に少ない(国語は80点台も)厳しい試験になっています。
ところで、数学の大問3(3)の正答率0%(該当者がいない)は、ちょっとびっくり!
正答率0%というのは、私も今までに見た記憶がありません。(もしかしたら忘れているのかも)
もっとも、正答率は抽出(約10%、中学校の数学でいう標本調査)なので、実際にまったく正解者がいないわけではないでしょう。
(無答率も抽出なのであくまでも参考程度に、平均点は全数調査ですから信頼できる数字です)
5教科のグラフを見ると、今年も450点以上の高得点者はほとんど存在していません。
400点以上は5%ほどいるので、1番手校では400点台前半に受験生がぎっしり並んだはずです。
取れる問題を確実に取り、ミスを出さないことが合格につながったでしょう。
上位校志望の受験生は実力はもちろんですが、最後は訓練度の勝負になります、心して勉強に励みましょう。
いずれまた、正答率や得点分布の分析もまとめてみたいと思います。