こんにちは、さくらです。
新聞に載っていた前期選抜の倍率を見た人も多いと思います。
(新聞より先にこのコラムで見たかもしれませんね)
3.29倍とか、3.19倍とか、「ずいぶん倍率が高いな」と思いませんでしたか。
現在の公立高校・普通科の入試は定員を2つに分けて2回の選抜を行っています。
入試が複数回行われると「のべ受験者数」が増えてしまうため、各回の試験における倍率は高くなってしまいます。
(試験が2回あるということは、1人で2回受験できてしまうわけですから)
2倍3倍といった高い倍率は入試が複数回あることによって生じているのです。
もしも、かつてのように入試が1回きりなら倍率はどうなるのでしょうか。
前期選抜の志願者数を総定員で割ることで本当の倍率を出してみました。
県千葉 458名 ÷ 240名 = 1.91倍
県船橋 631名 ÷ 320名 = 1.97倍
東葛飾 432名 ÷ 240名 = 1.80倍
千葉東 612名 ÷ 320名 = 1.91倍
佐倉 490名 ÷ 280名 = 1.75倍
薬園台 378名 ÷ 280名 = 1.35倍
市千葉 476名 ÷ 280名 = 1.70倍
小金 560名 ÷ 320名 = 1.75倍
倍率が2倍を上回っている学校は1校もありません。(昨年は県船橋のみ2倍を上回っていました)
上位校の場合、後期選抜では志願者が抜けるのが普通なので、実際の倍率はもう少し下がると考えてよいでしょう。
例えば、昨年の県船橋では前期不合格者471名に対して後期志願者は311名と3分の2に減っています。
後期の受験をやめた人の中には、もし入試が1回のみなら志願しない(挑戦しない)という人も多いはずです。
そう考えると、入試が1回しか行われなければ、上位校の倍率は高くても1.6~1.8倍程度だと思われます。
倍率が2倍を切るということは「不合格者より合格者の方が多い」ということです。
それは その高校の平均点を取れば合格できる ということでもあります。
12日の試験では「みんなができる問題」を落とさないように気をつけましょう。
2回の試験を通して見ればこの程度の倍率です。
入試が2回あることによる見かけの倍率に惑わされることなく、落ち着いて入試に臨んでください。