公立後期選抜の志願変更１日目が過ぎました。
１日目は様子見の受験生が多かったのか、大きく動いている学校は少数でした。
１番手校では、県千葉−１名、県船橋−４名、東葛飾−８名、千葉東＋４名。
２番手校は、佐倉−３名、薬園台−５名、市千葉−１０名、県柏＋９名となっています。
週明けの月曜日にドッと動く可能性もありますが、もう受験生は倍率など気にしないほうがよいでしょう。
前回書けなかった、１・２番手校以外で気になる学校について追加します。
・小金 （前期２．６４倍、後期１．９７倍）
前期不合格−後期志願者＝抜け
１１年 ３１４−２５２＝６２名（１９．７％）
１０年 ３４０−３０５＝３５名（１０．３％）
０９年 ２３５−２１８＝１７名（７．２％）
０８年 ２２２−２２１＝１名（０．５％）
ライバル校である県柏が苦戦する中、小金は進学校らしい高倍率をキープしています。
それでも、例年に比べ抜けが多くなっているのは、今年特有の安全志向かもしれません。
志願変更初日には６名が抜けて１．９２倍になっています。
２日目にはもう少し抜けるように思いますが、県柏と倍率が逆転するようなことはないでしょう。
・国府台 （前期２．００倍、後期１．６３倍）
１１年 １９２−２１０＝＋１８名（＋９．４％）
１０年 ２９５−２５６＝３９名（１３．２％）
０９年 ２７２−２５６＝１６名（５．９％）
０８年 ２５９−２４４＝１５名（６．８％）
小金と同様、かつての２番手校の国府台は、なんと増加に転じています。
前期の倍率では小金との勢いの差が出た感じでしたが、面目を保った形です。
しかし、志願変更初日で８名減って１．５７倍になっています。
１．５倍をキープできるか微妙なところでしょう。
・八千代 （前期２．４５倍、後期１．７３倍）
１１年 ２０９−１６６＝４３名（２０．６％）
１０年 ３０５−２４９＝５６名（１８．４％）
０９年 ２９９−２４８＝５１名（１７．１％）
０８年 ２８０−２３１＝４９名（１７．５％）
・船橋東 （前期２．５２倍、後期１．９７倍）
１１年 ２９１−２５２＝３９名（１３．４％）
１０年 ２６６−２３２＝３４名（１２．８％）
０９年 ２９８−２６６＝３２名（１０．７％）
０８年 ３４３−３００＝４３名（１２．５％）
八千代と船橋東は、後期選抜でさらに倍率の差が広がっています。
志願変更初日で八千代は１名減の１．７２倍、船橋東は９名減の１．９０倍となっています。
船橋東は初日にずいぶん抜けた印象ですが、倍率で並ぶところまではいかないように思います。
前期で「危機的な状況」と書いた千葉女子は、願書提出段階で０．９１倍と定員を割っています。
しかし、志願変更初日で９名増え、定員まで「あと１名」のところまで来ましたので定員割れはないと思います。
それでも、昨年の１．２９倍を大きく下回るのは確実でしょう。
前期で定員割れが生じていた船橋啓明は０．５６倍と壊滅的な状況です。
ただ、ここも志願変更初日で４２名の大幅増になり、定員まで「あと１６名」まで来ています。
果たして、「奇跡の定員割れ回避」なるか注目です。
気になったのは、郡部進学校の理数科が軒並み定員を割っていることです。
佐原 ０．７５倍 （定員割れなのに、志願変更でさらに１名減って０．６３倍になっています）
匝瑳 ０．６３倍
成東 ０．８３倍
長生 ０．３２倍 （ここは、２人増えて０．４２倍になっています）
郡部進学校では「理数科＝特進クラス」といった位置付けなので、理数科の希望者が減っているということは、優秀な（上昇志向の）生徒が減っているということです。
学校側からすれば危機的な状況でしょう。
県船橋の理数科も１．６９倍と４年ぶりに２倍を割っています。（志願変更で、さらに２人減って１．５６倍になっています）
昨年までは「理数科人気爆発」といった感じだったのに、どういうことなのでしょうか。
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