さくら進学クリニック 『進学コラム』

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進学コラム222「公立後期選抜志願状況」

公立後期選抜の志願状況が発表されました。
さっそく上位校(普通科)の志願者数と倍率を見てみましょう。
(急いでまとめたので、数字に誤りがあるかもしれません。あったら笑って許してください。)


県千葉 266名 2.58倍
船橋 247名 2.17倍
東葛飾 372名 2.86倍
千葉東 209名 1.62倍

佐倉   250名 1.95倍
薬園台 225名 2.01倍
市千葉 229名 2.04倍
県柏   130名 1.16倍


前期以上に、学校による差が大きく出ている印象です。
志願者数と倍率だけ見ていても受験生の流れはわからないので、前期不合格者数と後期志願者数の比較から流れを読んでみたいと思います。


「その学校の志望者」=「前期選抜受験者」だとするならば、前期の不合格者は後期選抜も受験するはずです。
しかし、現実には前期と後期で受験する学校を変える受験生も少なくありません。
そこで、前期不合格者数から後期志願者数を引いた数字、「前期と後期の間で抜けた受験者数」を見れば受験生の流れが読めるのではないかというものです。


ここでは、「前期不合格者数」−「後期志願者数」のことを「抜け」と呼びます。
(本当は「流入」と「流出」が相殺された数字なのですが、便宜上「抜け」と呼ぶことにします。)


・県千葉(前期実質倍率3.35倍、後期志願倍率2.58倍)


前期不合格−後期志願者=抜け
11年 339−266=73名(前期不合格者数に対する抜けの割合21.5%)
10年 400−329=71名(17.8%)
09年 442−343=99名(22.4%)
08年 418−306=112名(26.8%)


県千葉は例年抜けの多い学校です(「流出」だけで「流入」がないから)が、前期が最高倍率で後期の定員も少ないことからもっと抜けるかと思いましたが、フタを開けてみると例年並みでした。
結果的に、後期の倍率も厳しい数字にになっています。


今年は抜け先になる千葉東が低めの倍率なので、志願変更でもう少しだけ倍率は下がると思います。

 
・県船橋(前期3.00倍、後期2.17倍)


11年 327−247=80名(24.5%)
10年 381−315=66名(17.3%)
09年 412−337=75名(18.2%)
08年 403−329=74名(18.4%)


船橋も県千葉と同様に抜けの多い学校ですが、今年はさらに多くなっています。
特に割合(%)を見ると、例年までより多く抜けているのがわかると思います。
船橋=「高倍率の常連」というイメージから、安全志向と相まって敬遠されたのかもしれません。


昨年までと志願者が同じなら、定員が少なくなったぶん倍率が上がるはずですが、昨年の一般入試2.20倍をわずかに下回っていますので、前期で優秀な6割がいなくなっていることを思えば、例年より若干、楽になっているとも考えられます。
(厳しいのは変わりないので、楽という言い方はよくありませんね、「緩和されている」くらいでしょうか。)


志願変更では、県千葉からの流入はあまりないと思われますが、抜け先の薬園台も高倍率なので大きく倍率が下がることはないでしょう。


東葛(前期3.32倍、後期2.86倍)


11年 445−372=73名(16.4%)
10年 353−355=+2名(+0.6%)
09年 331−310=21名(6.3%)
08年 365−327=38名(10.4%)


県千葉、県船橋とは異なり、東葛飾は例年抜けの少ない学校です。
特に昨年は増加に転じるなど、明らかに他とは違う動きになっていました。
前期で志願者大幅増になった今年は、さすがにそれなりの抜けが出ています。
それでも、県千葉、県船橋ほどの率になっていないのは、地理的要因(抜ける先がない)によるものと思われます。


志願変更でも抜け先がない状況には変わりがなく、地域2番手校の県柏にも(レベル差が大きいので)あまり抜けないと思います。
「あまりの高倍率に驚いて、大量移動」なんてことが起こらないとはいえませんが、それでも大幅に倍率が低下することはないと思いますので、受験生は心して勉強に励んでください。


・千葉東(前期2.67倍、後期1.62倍)


11年 321−209=112名(34.9%)
10年 439−340=99名(22.6%)
09年 351−283=68名(19.4%)
08年 341−261=80名(23.5%)


千葉東も県千葉、県船橋と同様に、例年抜けの多い学校です。
今年は上位校唯一の独自問題で、「前期は敬遠され、後期には戻ってくるのでは」と思っていましたが、むしろ後期に大きく敬遠されています。(前期不合格者の、実に3分の1が抜けてしまったことになります。)
原因はよくわかりませんが、県千葉からの優秀な受験生の大量流入を恐れたのかもしれません。


上位校としては、倍率が低めになりましたから、志願変更で県千葉からの流入が相当数あるかもしれません。


・佐倉(前期2.36倍、後期1.95倍)


11年 262−250=12名(4.6%)
10年 335−307=28名(8.4%)
09年 355−314=41名(11.5%)
08年 375−334=41名(10.9%)


佐倉は例年抜けの少ない学校です。
地理的要因(抜ける先がない)と、2番手校全体の特徴として「流入」と「流出」が相殺されてしまうので、1番手校ほど数値に表れにくいという傾向もあります。
今年は千葉東からの流入もあったと思われ、12名という非常に少ない抜けにとどまっています。
結果的に、前期の倍率からは想像しにくい倍率になってしまっています。
(すぐ上の千葉東と比較すると、傾向の違いがわかります。)


地理的要因から、志願変更でもあまり変化はないように思います。
ただ、主な抜け先の八千代が例年になく低めの倍率(同校としては)なので、多少は抜けるかもしれません。


・薬園台(前期2.71倍、後期2.01倍)


11年 290−225=65名(22.4%)
10年 298−253=45名(15.1%)
09年 309−269=40名(12.9%)
08年 325−258=67名(20.6%)


薬園台は例年抜けのやや多めな学校ですが、今年はさらに多く抜けています。
船橋も同じような傾向でしたから、船橋市周辺が受験生の大きな流れの中心になっているのでしょう。
(交通の便を考えても、第1学区と第3学区を結ぶ中間地点ですから。)


薬園台自身も高倍率であり、主な移動先もほとんどが高倍率であることを考えると、志願変更で大きく動くことは考えにくいでしょう。
あえていえば、佐倉と同様に八千代に多少抜けがあるかもしれません。


・市千葉(前期2.57倍、後期2.04倍)


11年 263−229=34名(12.9%)
10年 398−302=96名(24.1%)
09年 315−253=62名(19.7%)
08年 319−268=51名(16.0%)


昨年は、高倍率から例年にない抜けがありましたが、今年は少なめになっています。
これは千葉東からの流入が主な原因と考えられます。


抜けが少なめだったことで高倍率になっていますが、抜け先である市立稲毛も倍率は高めなので、志願変更で大きく動く可能性は低いと思います。


・県柏(前期1.92倍、後期1.16倍)


11年 154−130=24名(15.6%)
10年 283−236=47名(16.6%)
09年 222−185=37名(16.7%)
08年 321−309=12名(3.7%)


県柏は、一昨年に続き、上位校としてはあり得ない倍率になっています。
前期で上位校唯一の1倍台だったにもかかわらず、志願者が伸びないのはどういうことなのでしょうか。
ライバル校(かつての上位校)である小金は高倍率を保っていますから、県柏から小金への大きな流れがあるのでしょうか。
この勢いだと、2・3年もあれば小金と県柏は再逆転してしまうかもしれません。


いずれにしても、今年の県柏は「超穴場」だといえます。
志願変更で100名近い志願者が移動してくることは考えられませんから、最終的にも1倍台の緩い入試になると思います。
(倍率が2倍になるためには、受験者が94人も増えなければなりません。)


とりあえず、2番手校までまとめてみましたが、受験生は倍率に惑わされることなく「一所懸命」勉強頑張って下さい。




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