さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

 千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです
 受験勉強のやり方など勉強に関するアドバイスは、もうひとつのブログ さくらweb進学塾 に掲載しています
 高校受験Q&A、上位校の入試状況などは さくら進学クリニック にまとめています

 2025年千葉県公立高校入試は2月18・19日です

 さくら進学塾のホームページ に進学コラム特別編「公立上位校受験は普通の高校受験とは違う」を掲載中です

 さくら進学塾では3月より新年度授業を開始しています
 現在、中2・中3生を募集しています
 詳しくは>>さくら進学塾のホームページ をご覧ください

進学コラム197「併願パターンの研究・番外編」

前回は典型的な併願パターンについて書きましたが、今回は「悩んでいる場合」を番外編として書いていきます。


2011年の入試は
・公立の定員が前期60%後期40%になる
・県千葉の定員が2クラス減
・後期の願書提出が前期発表の翌日
など、受験生にとってプレッシャーになる要因がそろっています。


こういう年は、受験生が例年とは違う動きをする可能性があります。
つまり、想定外の出来事(例えば、超低倍率の学校が出現するなど)があるかもしれないということです。
「絶対ここ」という志望校がある人は別として、今年に関しては、周りの受験生や倍率を見た上で、「柳のように」風向きに合わせて受験校を変えるのもよいかもしれません。(「柳腰」なんて言っている政治家の方もいましたが)
もちろん、受験校を変えるとはいっても、あらかじめ想定した候補の中でになりますが。(多くとも3校程度に絞って)


私立ならば、試験日が重ならない限り何校でも受験できますから、片っ端から挑戦してみるという作戦も今年に限っては「あり」です。(受験料はかかるので、万人にすすめられるわけではありませんが)


例えば、実力的に、県船橋にはちょっと届きそうもないけど、何とか「私立1」には入りたいということなら、
1月17日市川、18日東邦(または昭和秀英)、19日渋谷幕張、20日八千代松陰(一応、安全校は確保)と、挑戦校中心に組んでみるのです。
現実には、「県船橋に届きそうもない」受験生が渋幕に受かる可能性はほとんど無いので、19日は日大習志野にして「次善校」の合格を取っておくほうが無難でしょう。(渋幕は後期で挑戦しましょう)
たとえ、市川、東邦が共倒れになっても、日習を確保しておけば「心の支え」になります。


そして、公立入試に向けて「私立を前期で終えて」なんてことはまったく無視して、
後期はフル挑戦校で、2月5日市川、6日東邦(または秀英)、7日渋幕と一気に行きましょう。
もちろん、「私立1が全滅することもある」ことは想定しておく必要があります。(元々、リスク覚悟の作戦ですから)
あくまでも、予想外の出来事があることを期待しての挑戦ですから、何事もなく過ぎても恨みっこなしですよ。


公立の受験校で悩むようなら(これは結構、該当者がいると思います)、判断材料を複数確認して、十分考えた上で最終判断しましょう。


具体的には、まずは「過去問の出来」です。
公立高校は、最終的には「入試で得点できるか」の勝負ですから、過去問の得点を見れば「どの程度の得点力があるか」判断が出来ます。(今年から前期も共通問題になることですし)
私が、よくアドバイスするのは、お正月に「過去3年分」をテスト形式で実施してみることです。
お正月から公立後期選抜まで約2か月あるので、20〜30点程度の底上げは可能だと思います。(理科・社会など暗記物は短期間で底上げ可能です)
しかし、合格点に50点以上足りないようだと「厳しい」と考えたほうがよいでしょう。
(各高校の合格点は、学校や塾の先生に尋ねてみて下さい、さくら進学クリニックでは教えることが出来ません。)


お正月でも判断が出来ないようなら、私立の結果を見てから決めることも出来ます。
例えば、県船橋か薬園台か悩むようなら、「私立1の合格が確保できるか」で決めるとよいでしょう。
船橋か薬園台か悩んでいるような受験生に、渋谷幕張や市川の合格は厳しいでしょうから、実際には東邦か昭和秀英を受験してみることになるでしょう。


この場合、前回、理想的な併願パターンと紹介した「1月18日東邦、19日日習、20日松陰」でOKでしょう。
東邦に合格すれば公立は県船橋に、不合格なら薬園台にすると決めれば、明確に判断が出来ます。
もちろん、公立が第一志望なら後期まで粘ってはいけません。
潔く、前期の結果で判断しましょう。


でも、どうしても決められないなら、後期も受けちゃいましょう。(ただし、私立前期終了後の勉強は「公立向け」に切り替えること)
東邦後期は2月6日試験、7日発表ですから、7日・8日の公立前期願書提出にかろうじて間に合います。
(事前に、学校の先生には説明しておきましょう。)


この作戦の難点は、東邦でも昭和秀英でも、県船橋か薬園台か悩んでいるような受験生には十分難しいことです。
ほとんどの場合、薬園台になってしまうかもしれません。
しかし、今年の県船橋は「県千葉2クラス減」の影響で、倍率・難易度とも上昇が予想されますから、このくらい厳しい判定の方が安心かもしれません。


薬園台か船橋東か、佐倉か八千代か悩んでいる場合は、「私立2の合格」を判断材料にするとよいでしょう。
「私立2」は好みと地域で、日大習志野専大松戸芝浦工大柏のどこでもOKです。
ただし、「私立2」に合格しないと、薬園台(佐倉)をあきらめなくてはいけないわけですから、専松・芝柏の場合は前期2日間とも受験した方が無難でしょう。


地理的に成田を選択できるようなら、「私立2」として成田を使うのもOKです。(日習(前期)と成田の2段構えの作戦なら、なお良いです)
成田(併願は後期のみ)は2月5日試験、7日発表ですから、前出の東邦と同様に公立願書にかろうじて間に合います。
例えば、佐倉か八千代か悩んでいるなら、私立前期は「1月19日日習、20日松陰」と受験し、日習に合格すれば佐倉に決定。
不合格なら、「2月5日成田」を受験、成田に合格すれば佐倉に、不合格なら八千代に決めればよいでしょう。
ただし、成田は試験は後期でも、願書提出は前期より前にあるので、日習前期の結果を見てから願書提出は出来ないので気をつけて下さい。


日大習志野は前期が不合格の場合、後期は無料で受験できるので、「2月7日日習」を入れてもOKです。
ただし、発表が9日で、公立前期の願書提出には間に合わないので、成田は外さない方がよいでしょう。
もっとも、八千代に願書を出してしまってから日習に合格しても「何だかなー」という感じでしょうね。
(もしも佐倉に思い入れが強いなら、願書を出した八千代の前期は棄権して(試験に行かなければよいのです)、あらためて、後期で佐倉に挑戦するという方法もあります。積極的におすすめはできませんが。)


そして、最後の判断材料が後期の志願倍率です。
公立入試が前期・後期になっても、後期の「志願変更制度」は残っているので、後期に限って倍率を見てから変更することが出来ます。


今年は後期の定員が40%しかないことで、受験生が安全志向に走ることが予想されます。
前期は県船橋を受験したものの、後期は薬園台に変更するという受験生が、昨年までより多めにでる可能性があるでしょう。
しかし実際には、志願倍率を見た後、志願変更することが出来るわけですから、願書提出段階で志望を落とす必要はないのです。
願書は県船橋に出して、倍率を確認し、想定よりも高ければ、志願変更で薬園台に変えればよいのです。
(願書を薬園台に出して県船橋の倍率が低ければ県船橋に、でもよいのですが、学校の先生は嫌がるでしょう。)


ただ、この場合も、「何倍までだったら変更しない」など、しっかり事前に決めておくことは必要です。
その場になって、親や先生に相談なんてしている場合ではありません。(残る入試は「ひとつだけ」なのですから、時間は勉強に使いましょう)


番外編と言いながら、なんだかとりとめもなく書いてきてしまいましたが、今年に限っては「公立を早く決めることは得策ではない」と思います。
悩んでいる人は「材料をじっくり見極めて」、よくよく考えて決めて下さい。


ランキングに参加しています。よろしければクリックお願いします。

にほんブログ村 受験ブログ 高校受験へ
人気ブログランキングへ

 《コメントについてのお願い》
 ・コメントはできるだけ最近のコラムにお願いいたします、古いコラムにコメントしていただいても気づかない場合があります
 ・コメント欄はコラムに対するご意見やご質問、受験情報を書き込んでいただくものです
  読者のコミュニケーションの場ではありませんので、掲示板的な書き込みはご遠慮ください
 ・情報は中学校や高校からなど確証のあるものをお願いいたします、うわさ話などの不正確な情報は書き込まないでください
 ・受験勉強のやり方など勉強に関するご相談は「さくらweb進学塾」に書き込みをお願いいたします
 ・ネット上に個人情報をさらすことはトラブルの元になります
  ご相談以外で、成績、志望校、部活動などの個人情報を書き込まないようにしてください
 多くの受験生や保護者の方が見ています、他人を不快にしない、役に立つコメントをお願いいたします
 不適切なコメントと判断した場合、削除させていただく場合があります