さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

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 2025年千葉県公立高校入試は2月18・19日です

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進学コラム175「特色化選抜結果+公立一般入試を占う」

一昨日、特色化選抜の発表がありました。
残念ながら合格を手にできなかった受験生は、気落ちすることなく、残り10日間、一般入試に向けてできることをやっていきましょう。
特別なことをする必要はありません。
今までの受験勉強を同じように続けて、一般入試を迎えましょう。


ちなみに、上位校(普通科)の実質倍率は、


県千葉 3.40倍(昨年は3.63倍) 
船橋 3.66倍(3.90倍) 
東葛飾 2.90倍(3.04倍) 
千葉東 3.61倍(3.09倍)
佐倉   3.04倍(3.15倍)  
薬園台 3.06倍(3.10倍) 
県柏   2.94倍(2.54倍)
市千葉 3.78倍(3.20倍) 


御三家が若干下げたのとは対照的に、千葉東、市立千葉の厳しさが目立ちます。


さて、ここからは、特色化の結果から一般入試の倍率を予想してみたいと思います。


倍率予想といっても、簡単なシミュレーションです。
「特色化の受験者数」=「その学校の志望者数」だとするならば、「特色化で合格できなければ、一般入試も志願するであろう」という想定のもと「特色化不合格者数」=「一般入試の志願者数」と考え、それを「一般入試の定員(総定員−特色化合格者数)」で割ってみれば、簡単な予想倍率が出るというものです。


学校名 特色化不合格者数/一般入試定員=予想倍率 の順に並べています。

県千葉 400/153=2.61倍
船橋 381/137=2.78倍
東葛飾 353/174=2.03倍
千葉東 439/152=2.89倍
佐倉   335/156=2.15倍
薬園台 298/135=2.21倍
県柏   283/134=2.11倍
市千葉 398/137=2.91倍


(一般入試志願者数は特色化不合格者数より減ることが多いので、実際の倍率はこれよりも下がるのが普通です。
また、一般入試の定員は、学校によっては特色化辞退者が出るので、多少増える可能性があります。)


このシミュレーション自体は「数字の遊び」なので、過去3年間の数字を見比べて少し修正してみます。
(ここで出てくる「抜け」とは、「特色化不合格者数」−「一般入試受験者数」(特色化選抜で不合格になったが、一般入試は受けなかった人数という想定)で、実際には「流入」してくる受験生もいるので、本当は「抜け」と「流入」の合計なのですが、便宜上「抜け」と呼んでいます。)


・県立千葉 (特色化受験者517名 合格者167名 不合格者400名 定員残り153名)


07年 抜け64名 予想倍率2.34倍→最終倍率(実質倍率)1.88倍
08年 抜け112名 予想2.71倍→最終1.68倍
09年 抜け100名 予想2.91倍→最終1.92倍 


県千葉は例年抜けが多く、予想倍率より大幅に下がるのが普通です。
今年は予想2.61倍ですから、昨年よりは下がりそうですが、国立大付属受験者が特色化を受験していない場合がありそうなので(合格発表日と確約書提出期限との関係で)、抜けが若干減るかもしれません。
それでも昨年よりやや下がって、1.8倍前後を予想します。


県立船橋(普) (受験524名 合格143名 不合格381名 定員残137名)


07年 抜け106名 予想3.65倍→最終2.54倍
08年 抜け75名 予想3.03倍→最終2.14倍
09年 抜け75名 予想2.99倍→最終2.31倍 


船橋も抜けは多めの学校ですが、元々の志願者が多いので抜けても倍率は高くなります。(普通科が7クラスしかないことも原因でしょう)
今年は予想2.78倍ですから、昨年より若干下がって2.1〜2.2倍程度を予想します。


東葛飾 (受験539名 合格186名 不合格353名 定員残174名)


07年 抜け5名 予想2.11倍→最終1.99倍
08年 抜け39名 予想2.34倍→最終1.85倍
09年 抜け22名 予想2.09倍→最終1.77倍 


東葛飾は例年抜けの少ない学校(常磐線沿線は全体的に抜けが少ない)なので、予想倍率と実際との差は小さくなっています。
今年は予想2.03倍ですから、昨年並みの1.8倍前後を予想します。
東葛飾は1学級増になっていますが、志願者も増えているので学級増分は相殺されてしまっています。
それでも、御三家の中では最も受かりやすい(あくまでも御三家の中では)といってよいでしょう。


・千葉東 (受験607名 合格168名 不合格439名 定員残152名)


07年 抜け82名 予想2.45倍→最終1.79倍
08年 抜け88名 予想2.34倍→最終1.63倍
09年 抜け68名 予想2.31倍→最終1.77倍 


千葉東も抜けは多めの学校で、そのため最終倍率は上位校の中では落ち着いているほうだといえます。
ただし、今年は予想2.89倍で近年にない高倍率になりそうです。
100名抜けても2.2倍程度の倍率にはなるので、相当厳しい入試になるでしょう。
また、「特色化倍率のコラム」でも書きましたが、私立上位校の合格を持っての強気出願で志願者増になったのだとしたら、抜けが少なめになる可能性もあります。
不確定要素が多いため、2.0〜2.3倍と幅を持たせた予想にとどめておきます。


・佐倉 (受験499名 合格164名 不合格335名 定員残156名)


07年 抜け53名 予想2.45倍→最終2.06倍
08年 抜け43名 予想2.45倍→最終2.10倍
09年 抜け43名 予想2.29倍→最終1.94倍 


佐倉・薬園台は、県千葉・県船橋・千葉東に比べると抜けが半分程度になっています。
そのため、思ったより実際の倍率が下がらない印象になります。
今年は予想2.15倍で、例年程度の抜けであれば1.9倍を切る可能性もあるでしょう。
佐倉人気のピークは過ぎたのでしょうか。(佐倉・薬園台の上位層が千葉東に回っているのかもしれませんが)
昨年より若干下がって1.9倍前後を予想します。
ただし、千葉東の高倍率を嫌って流入があるかもしれません。


・薬園台(普) (受験443名 合格145名 不合格298名 定員残135名)


07年 抜け39名 予想1.99倍→最終1.61倍
08年 抜け68名 予想2.43倍→最終1.82倍
09年 抜け40名 予想2.32倍→最終1.98倍 


薬園台は予想2.21倍で、佐倉と同様に若干下がって1.9倍前後を予想します。
やはり、千葉東からの流入はあるかもしれません。


・県立柏(普) (受験429名 合格146名 不合格283名 定員残134名)


07年 抜け34名 予想1.84倍→最終1.56倍
08年 抜け12名 予想1.98倍→最終1.82倍
09年 抜け37名 予想1.63倍→最終1.27倍 


昨年は思わぬ低倍率になりましたが、今年は揺り戻しなのか、予想2.11倍と一転して厳しい入試が想定されます。
また、東葛飾と同様に例年抜けが少なめなので、予想倍率からあまり下がりません。
しかも、抜け先になると思われる小金が、今年は「大当たり」になっているので、動くに動けない状況です。(柏南まで下げれば緩いのですが)
高倍率を嫌って40名抜けたとしても1.8倍は超えますから、1.8倍〜1.9倍を予想します。


市立千葉(普) (受験541名 合格143名 不合格398名 定員残137名)


07年 抜け59名 予想2.25倍→最終1.74倍
08年 抜け52名 予想2.31倍→最終1.91倍
09年 抜け62名 予想2.56倍→最終1.79倍 


新校舎人気爆発?で受験者が500名を超えた(ここ数年無かったことだと思います、たぶん)市立千葉ですが、例年抜けは多めの学校です。
それでも、予想2.91倍!なので、2倍越えは確実でしょう。
例年並みの60名程度の抜けだと2.5倍近くいってしまいます。
幸い、抜け先になりそうな市立稲毛が2学級減のせいで敬遠され志願者を大幅に減らしている(昨年比−122名)ので、県柏とは違って動きやすい状況なのが救いです。
ただ、千葉東からの流入も考えられるので、実際にはフタを開けてみないと・・・という感じです。
そんなわけで、抜けの程度によって倍率は動いてしまいそうですが、2.3倍前後にはなると予想します。


そのほか、気になる学校をさっと並べてみます。


・八千代(普) (受験431名 合格126名 不合格305名 定員残114名)


八千代は普通科が6クラスしかないこともあり、高倍率の常連ですが、今年も予想2.68倍で厳しい入試になりそうです。
抜けは07年35名、08年50名、09年52名と少なくはないので、予想倍率よりはだいぶ下がりますが、それでも2.2倍前後を予想します。


船橋東 (受験430名 合格164名 不合格266名 定員残156名)


八千代と同じ第2学区でレベルも地理的にも近い船橋東は、特色化受験者数は八千代とほぼ同じでも、8クラスであるぶん倍率が下がり予想1.71倍となっています。
抜けは07年55名、08年46名、09年32名と、やはり少なくはないので、1.5倍を切る可能性もあると思われます。
八千代志望の受験生で船橋東でもよいのなら、変更してみる価値は大きいと思います。
ただし、願書提出段階で1.5倍を切ってくると、お買い得感が出てくるので志願変更で大幅に動く可能性もあります。


・幕張総合(普) (受験929名 合格301名 不合格628名 定員残419名 予想1.50倍)
・成田国際(普) (受験282名 合格100名 不合格182名 定員残100名 予想1.82倍)
・小金 (受験508名 合格168名 不合格340名 定員残152名 予想2.24倍)
国府台 (受験462名 合格167名 不合格295名 定員残153名 予想1.93倍)


定員増の4校の状況です。


3学級増の幕張総合は、昨年は「抜け」ではなく10名の「流入」があったので、今年も志願者増(市立千葉などから流入)の可能性もあるでしょう。
よって、そのまま1.5倍前後を予想します。


1学級増の成田国際は、定員が少ない(通常4クラス)わりには、抜けが07年35名、08年66名、09年37名と少なくない(多くは国際科に抜けていると思われる)ので、予想は1.82倍ですが、1.5倍を切るか・・・くらいを予想します。


同じく1学級増の小金は、県柏のところでも書いたように、特色化受験者が500名を超え(例年は300人台)学級増効果が最も表れた学校になっています。
東葛飾・県柏と同様に、抜けの少ない学校(07年+1名、08年4名、09年17名)なので、予想倍率から大きく動くことはないかもしれません。
ただ、願書提出段階で高倍率に驚いて、志願変更が多く出る可能性もあるので、2倍は切るのかな・・・と予想します。


同じく1学級増の国府台は、定員増と志願者増が相殺されて、昨年並みの1.8倍前後を予想します。


・千葉女子(普) (受験272名 合格147名 不合格125名 定員残133名 予想0.94倍)


見ての通り、このままいくと定員割れです。
千葉女子は07年にも特色化段階で定員を割れていて(特色化受験者254名、予想0.81倍)一般入試を心配したのですが、結果は1.19倍とそこそこの倍率に落ち着きました。
08年が予想1.05倍→最終1.17倍、09年が予想1.00倍→最終1.10倍でしたから、特色化段階で定員割れしているほうが宣伝効果が上がり、最終倍率は高くなるのかもしれません。
それでも、千葉女子の修正予想倍率は出さないことにしておきます。


思いつくままに、いろいろ書きましたが、予想倍率はあくまでも私の「勝手な予想」です。
理論的な根拠は乏しいので、あまり信用しないでください。(例年、けっこうハズします・・・笑)
受験生は、こんな「たわごと」は気にせず、いつもの勉強をコツコツと10日間続けて一般入試を迎えましょう。


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