さくら進学クリニック 『進学コラム』

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進学コラム157「三者面談を成功させるために」

いよいよ11月に入り、秋の三者面談の時期がやって来ました。
受験生にとっては、この三者面談で受験校がほぼ決まることになります。
そこで今回は、三者面談を「上手く乗り切る」ためのヒントを挙げてみたいと思います。


三者面談の目的


なぜ11月に三者面談があるのでしょう。
それは、12月中旬に私立高校の入試相談があるからです。


県内の私立高校には「学力試験で合否を決める学校」と「入試相談で(中学校の成績で)合否をほぼ決める学校」の2種類があります。
前者には一部の上位校が、後者には残る大半の学校が属しています。
つまり、ほとんどの私立高の入試は12月中旬の段階で大勢が決してしまうのです。


中学校ではこの時期、12月中旬の入試相談に向けて、「どの生徒」が「どの私立高校」を受験するのかリストアップする作業に入ります。
そのための最終確認が三者面談なのです。


中学校の進路指導では「安全校」として入試相談のある学校を強く薦められます。(というより、入試相談のない学校は「安全校」として認めてくれないことが多いでしょう。)
入試相談でOKをもらえれば、ほぼ合格が約束されますから、受験生・先生とも安心です。
結果として、ほとんどの生徒が入試相談を利用することになります。


秋の三者面談では「安全校を決めること」が最大の目的なわけです。


ところが、「この三者面談で、受験校はすべて決定ですよ」というような言い方をされる先生もいます。
中学校の先生にしてみれば、せっかく保護者に出向いてもらって面談をするわけですから、できればここで受験校をすべて確定してしまいたいと思うのは当然でしょう。
もしも、志望校(「安全校」以外)に迷いがあるのなら、その旨をはっきり伝えましょう。
それでも、「ここで、今すぐ決めろ」と言う先生はいないと思います。


もっとも、最近は「安全校」さえ決まれば、あとは「自由にやってみなさい」という先生も増えてきているようです。
受験校数についても、以前ほどは「多すぎる」とは言わなくなっているように思います。
内申書の作成が手書きからコンピュータに変わり、私立高でも「公立と同じ様式」でよいという学校が多くなってきているので、先生の事務的な負担が軽くなってきているのも一因でしょう。)


・受験生側と先生側の意識の差


三者面談では、受験生と先生との間に意識の差が見られることがあります。
先生は先生の立場で進路指導をしなくてはならないので、どうしても譲れないこともあるでしょう。
先生側の考えをあらかじめ知っておけば、その対策も立てやすくなるはずです。


先生の最大の目標は、「一人の脱落者もなく、クラス全員がどこかの高校に合格すること。」です。
「合格する」という意味では、先生と生徒の希望は一致しています。
しかし、生徒の希望は「志望校に合格する」ことであり、先生の希望は「どこでもいいから合格する」ことなので、質的には大きな隔たりがあります。
先生は本人の希望よりも、「いかに合格しやすいか」という点を重視して進路指導をしてきます。
その意味では、前出の「入試相談のある学校」を薦めるのは当然でしょう。


その最たるものが、私立高校の「専願(単願)」です。
専願でも学力試験のある上位校を除くと、大半の高校では、入試相談で話が通れば、そこで(事実上)入試を終わらせることができます。(しかも、「併願」よりも低い基準でOKです。)
もちろん、受験するのはその学校のみということになります。


専願で受験することで、有利に入試を終えることができる生徒の場合はよいのですが、上位校志望の生徒の場合は注意が必要です。
「専願」で内定がもらえる学校は、自分の本来の志望より低いレベルの学校である場合が多いのです。(入試相談のある学校は、上位校受験生にとっては、本来「安全校」ですから。)
安易に飛びついて決めてしまわずに、自分はその高校に進学することで「本当に満足なのか」よく考え、塾などに通っているなら、そちらでも相談してみるのも良いと思います。


三者面談を成功させるために


三者面談で最も大切なことは、「自分はどこの高校に行きたいのか、はっきりと伝えること」です。


その際、先生にとっての最大の関心事は「安全校」ですから、第一志望の学校だけでなく安全校にしたい私立高校も、「必ず」合わせて伝える必要があります。
できれば、公立・私立とも受験したい学校をすべて挙げて(いわゆる併願パターンです)、先生の意見を聞きましょう。


また、私立は前期・後期を通しての併願作戦を先生に伝えましょう。

前期試験が終わると、すぐに後期の願書提出・試験と続きます。
学校によっては、前期試験が始まる前に、後期試験の願書も用意しておかなくてはなりません。(成田のように、前期試験が始まる前に後期の締め切りがある学校もあります。)
前期の結果がどうだったら後期をどうするという具合に、先生に「詳細に」話を通しておく必要があります。


受験したい学校名だけを伝えても、先生は「前期だけで終わりかな」ぐらいに受けとってしまう可能性があります。
後期も受けるつもりなら「前期がだめなら、後期も受けます。」と、はっきり伝えるようにしましょう。


「安全校」については、前出のように入試相談が絡みます。
「入試相談の基準」と「現時点での成績」をもとに、先生がアドバイスしてくれるはずなので、先生の薦める学校の中から選択するのが良いでしょう。


その上で第一志望の学校については、自分の気持ちを強く伝えましょう。
特に、公立高校が第一志望なら、一般入試の願書を出すのは2月ですから、現状で合格ラインにとどいている必要は、必ずしもありません。
冬休みいっぱいくらいまでは志望を下げずに、頑張れるだけ頑張るくらいのほうが、実力アップもできるでしょう。
その場合、遅くとも冬休み明けには最終判断をし、無理そうなら志望を下げることを約束して、先生に理解を求めてください。


公立の一般入試では入試問題の性格上、受験生の実力がほぼそのまま出ます。(もちろん試験ですから、予想外の結果になることもありますが。)
実力が足りないのに無謀な挑戦をしても、良い結果が得られることはほとんどありませんし、奇跡で合格しても、入学後、確実に苦労するでしょう。
最終的には、実力相応の学校を受験するのがベストだと思います。


多くの中学生にとって、高校受験は、自分自身の意志で決める「人生最初の選択」でしょう。
つまり、受験する高校が決まるということは、「人生の第1歩を自分の足で踏み出した」ことになるのです。
それだけの重みを噛み締めて、よくよく「考えて」「話し合って」、三者面談に臨んでください。


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