県教委のホームページに「平成21年度公立高等学校入学者選抜の結果」が掲載されました。
これは、「平均点」「正答率」など、昨年の公立一般入試のデータをまとめたもので、毎年、県教委が作成し公表しています。
今年から「無答率(白紙答案の比率)」も調査するようになり、さらに使えるデータになっています。(例えば、数学の5.(2)証明問題(完全記述)は69.0%が白紙だそうです。)
また、ぜひ見てもらいたいのが「得点分布グラフ」で、平均点だけではわからないことを多々拾い出せる「スグレモノ」の資料です。(グラフそのものはショボいのですが)
5教科合計の平均点222.9点は、私が知る限り(といっても、ここ20年くらいですが)最低でしょう。
コメントもいただきましたが、わずか2年間の間に5科平均点が70点も下がるなど「前代未聞(言語道断!)」です。
教科別平均点では、英語40.1点(前年度は51.0点)、社会40.8点(50.5点)、国語48.8点(60.9点)と、文系3教科の大幅ダウンが目立つところです。
県教委が、これを意図してやったというのなら、あまりにも「酷」な仕打ちでしょう。
来年で特色化選抜が終了し、再来年からは新制度での選抜になりますが、いったい誰のための制度変更なのでしょうか。
(しかも、受験生にとって最悪の「複数回入試」だけは残るのです。)
少なくとも、そこには「受験生の気持ち」は一切入っていないように思います。
現在の中3生は、昨年の受験生(一昨年の受験生も)が、思うような得点ができず、大変なショックを味わいながらも合格を勝ち取ってきた(もちろん、合格を手にできなかった受験生もたくさんいます)ことなど知る由もないでしょう。
せめて、「さくら進学クリニック」を見ている中3生たちには、公立高入試といえども「不測の事態」がありうること、データ通りにならなくても、うろたえないこと(その時になったら、うろたえるなと言っても無理ですが)を、心にとめておいてほしいと思います。
公立高入試については、近いうちにまとめます。