春休みも終わり、いよいよ新学期が始まります。
新学期に合わせて、「さくら進学クリニック」も2010年版をスタートします。
2010年版1回目の「進学コラム」は、新学期のスタートによせて、新中3生にひと言ふた言アドバイスをしたいと思います。
3年生は1学期から「因数分解」「現在完了」など、どの科目も重要単元が目白押しです。
学校の(塾の)授業が始まったら、授業内容の完全習得に全力を注ぎましょう。
部活との両立が必要な1学期中は、それが一番の受験勉強です。
部活動との両立に余力がある人(または帰宅部の人)は、1学期中にできる限り貯金を作りましょう。
「夏は受験の天王山」と言いますが、それは1学期の準備があってのことです。
夏休みのように、みんなが勉強を始めてしまっては、なかなか差をつけることはできません。
受験の目安にする偏差値は相対的な指標なので、自分が頑張っても、他人も頑張ってしまえば、思うように伸びてはくれません。
偏差値を上げたければ、1学期の学習が最も効果的なのです。
貯金作りは、中1・中2の既習分野の復習をしましょう。
問題集をガンガン解いて、忘れかけている知識を再定着させていくのです。
科目は得意・苦手、どちらでもOK。
モチベーションの上がる、長続きしそうな科目を2つくらい選びましょう。(何もかもやろうとすると失敗します。)
何をしてよいかわからないのなら、効果が上がるのは、やはり理科・社会です。
公立一般入試の問題が難しくなってきても、暗記科目である理科・社会の知識量が合否の決め手になるのは変わりません。
問題集は何でもかまいません、本屋に行けば、受験向けの薄手の問題集がたくさん並んでいます。
「公立向け」とあれば、どれを選んでも内容は同じです。
大切なことは、1学期中に完結できるようなものを選ぶこと。
夏休みに課題を残してはいけません。
理社なら、学校で買った「ワーク」でもOKです。
1日15分でも30分でも、1学期から続ければ大きな貯金を作れることでしょう。
その上で1学期中に、第1志望校と併願校のひとつくらいは決められるように、情報集めをしましょう。
できれば、学校説明会の始まる夏休みより前に、高校を見に行きましょう。
中に入れなくても、外から眺めるだけでもいいのです。
グラウンドでの部活動の様子や、下校中の在校生の様子を見るだけでも、その学校の様子を知ることが出来ます。
自分の目で見てきて「思い入れ」を作ることが大切です。
その「思い入れ」が「勉強の原動力」になります。
自分をいかに「その気」にさせられるか、それが志望校合格への最大のポイントなのです。
頑張りましょう。