2学期に入って、はやひと月、2学期は長いと思っていても、あっという間に過ぎていきます。
10・11月には三者面談があり、受験校が確定してくる時期ですから、これからの勉強は、受験校に合わせた勉強になります。
ここでの勉強の成果によって、合否は大きく左右されるでしょう。
そこで、10月から2学期いっぱいの勉強における注意点を挙げておきます。
・「過去問の研究」
受験校が決まったら、誰もが取りかかるのが「過去問」でしょう。
過去問の目的は「出題傾向」を知ることです。
特に私立は、学校によって傾向がバラバラですから、5年分くらいは解いてみてパターンを知っておく必要があります。
出題されやすい単元や形式、難易度などを知るとともに、「点の取りどころ」と、それを確実に取るために「自分のどこを鍛えていくのか」をつかみましょう。
そして、それをいつ鍛えるのかといえば、まとめて時間が取れる機会は「冬休み」しかありません。
そのためにも、冬休み前には過去問をひととおり終えるように計画しましょう。
過去問はテスト形式でやるのが基本ですから、1科目こなすのに1時間程度かかってしまいます。
解き直しの時間まで考えれば、膨大な時間がかかりますので、綿密な計画を立ててこなしていきましょう。
解き直しについては、どの程度までやるのか個人差が出るところです。
個人的には、昨年・一昨年に出た問題は、99.9%出ることはありませんから、過去問を完璧にできるようにしておくことは、あまり意味がないと思います。
合格点を取るために必要と思われる問題に絞ると、能率的に解き直しを進められるでしょう。
公立の過去問(特色化含む)も、並行して進められればよいのですが、私立の併願校が多い場合など、手が回らなければ、私立入試後でもなんとかなります。(もちろん、全く見ていないのは問題ありますが。)
夏休み中に、特色化の過去問について書きましたが、すでに特色化の過去問をかじっているのなら、2学期は私立の過去問に専念してしまってもよいでしょう。
・「理科・社会の完成」
公立第一志望の受験生でも、冬休みが明けると1週間で私立高入試ですから、年明けあたりから理科・社会に取り組みにくくなる人が多くなります。
これは、受験生の心理として仕方のないことでしょう。
したがって、冬休みまでに理科・社会は「ほぼ完成」させておかないと、公立一般入試に向けて不安を残すことになってしまいます。
公立一般入試で高得点が望めるのは、暗記中心の英語・理科・社会です。(昨年は理科・社会は難しかったですが)
この3科目の出来しだいで、合否が決まると言っても過言ではないでしょう。
上位校なら、この3科目で最低275点、できれば285点を目指したいものです。
理科・社会は暗記中心の科目ですから、まとめて勉強時間を取るよりは、短い時間をたくさん取った方が効果が出ます。過去問の合間など、細切れの時間をフルに活用して、知識を固めて下さい。
時間が割けるならば、「全国高校入試問題正解(Tel帳)」を解きまくるのも効果大です。
理科・社会は「苦手」などと言っていられない科目です。
苦手意識のある人ほど、とにかく手をつけ始めましょう。
・「漢字練習」
公立・私立を問わず、絶対に得点しなければならないのは「漢字」です。
千葉県の公立一般入試では、漢字だけで配点が20点もあります。
倍率の高い上位校では、この20点を落としたら「合格はない」と言ってもよいくらいです。
「たかが漢字」と甘く考えている人は、今からなら十分間に合いますから、毎日15分ずつ漢字練習をしましょう。
(特に内申点の低い人は、確実に挽回できる最重要ポイントだと認識して下さい。)
ひと通り列挙するだけでも、2学期は時間がいくらあっても足りないくらいです。
夕食前の時間などを有効に活用して、課題を先送りすることのないように頑張って下さい。
県立船橋志望者の私立併願校なら、倍率が低めの16日日習・17日東邦がオススメ。
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