さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

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進学コラム116「受験生としての心得」

5月も半ばを過ぎました。
中学3年生になって一月半、多くの人は受験生としての実感が持てないまま、もうじき学年最初の定期試験がやって来るという状況かと思います。
また、この時期は部活もピークに近づく頃ですから、特に運動部に所属している人は、勉強どころじゃないかもしれません。
しかし、上位校進学を目指す受験生ならば、この忙しい1学期の間に「合格へのビジョン」を持たなければなりません。
本格的な受験勉強は夏休みからになってしまっても、1学期中から出来ることもたくさんあります。


「さくら進学クリニック」では、三者面談が始まる6月下旬までの間、新受験生に向けて「高校受験の基礎知識」をお送りしていきます。
受験までの流れをしっかり頭に入れて、志望校を絞り込んでいきましょう。その中で、受験勉強の方向性も見えてくるはずです。


今回は最初ということで、1学期における「受験生としての心得」をお送りします。しっかり頭に入れて、損しないように動いていきましょう。(今回のコラムは、昨年のものに加筆・修正してお送りしています。)


◎1学期の三者面談までには、おおまかな志望校を出せるようにしよう。


受験生にとって、1学期最大の仕事は「志望校の絞り込み」です。
1学期が終われば、いよいよ「受験の天王山」夏休みですが、その天王山に、志望校を持って望むのと、持たずに望むのとでは、勉強のでき具合・成果が全く変わってしまいます。
受験勉強は決して楽しいものではありません。また、受験生になったからといって、それだけで「やる気がわき出してくる」なんてこともありません。
楽しくない勉強に向かうための原動力こそ、「志望校に合格したい!」と思う気持ちなのです。
学校を選ぶ理由など何でもいいのです。本人の勝手な思い込みでもOK。
とにかく「思いを強くすること!」、それが自分を合格に導くのです。


そのためには、意識して受験情報を集めること。学校まかせではいけません、自分で動くことが大切です。
一番簡単なのは、受験ガイドなどを1冊手元に置いて、ヒマなときにパラパラ見ること(勉強中はダメ)。それだけで、自分が進学できそうな学校名や基本情報は頭に入るはずです。
その上で説明会や文化祭・体育祭に出かけましょう。友達に誘われて、付き合いで行っても、自分にプラスになる印象は残せません。
受験ガイドについては、晶文社の「高校受験案内」(黄色い本)の新版が、すでに出ています。
掲載されている学校数は、これに勝るものはありませんから、1学期中に志望校の絞り込みをするには良い1冊でしょう。入試相談の目安なども掲載されています。(分厚くて存在感もあるので、机に置いておくだけで受験生になったという気にもなれます。)
ただし、上位校に関しては、市進の「高校受験ガイド」(例年、今月後半頃に出ます。)のほうが、データの量が多く信頼性も高いと思います。


◎正確な情報をつかもう


受験は情報勝負です。この10年ほどでも、公立で特色化選抜が導入されたり、私立では前期・後期になったりと、入試情勢がめまぐるしく変わっています。親の世代はもちろん、兄・姉の頃とも状況が変わっていたりするでしょう。
そうなると、正確な情報を集められた人とそうでなかった人で、天と地ほどの差が出てしまいます。

情報収集は勉強ほどのエネルギーも時間も必要としません。ましてや、今はインターネットがありますから、うまく利用すれば、家にいながらにして有用な情報を収集することができます。
先述の受験ガイドなどで学校を絞り込んだら、その学校のホームページを見てみましょう。私立高校の中には、かなり詳しい情報を掲載している学校もあります。

公立高校のホームページでも、昨年から、特色化選抜・一般入試における「選抜・評価方法」が公表されています。
特に、特色化選抜における評価方法は、各高校まちまちですから、ぜひ見ておきたい情報です。
また、ホームページを見るだけで、その学校の生徒募集に対する「やる気」もわかります。中には、受験生をバカにしているように感じられるものもありますから、それはそれで学校選びの参考になるはずです。


もうひとつ、千葉県教育委員会のホームページにも重要な情報が掲載されます。月に一度はチェックしてみましょう、思わぬ情報が落ちていたりします。


不確かな情報・わからない事柄は、学校の先生・塾の先生に尋ねましょう。学校でも塾でも、先生は生徒や保護者には手に入れることの出来ない情報を持っています。どんどん尋ねましょう。尋ねれば尋ねるほど、先生もやる気を感じてくれて、良いアドバイスがもらえることと思います。


◎ウワサ話に要注意


情報は大切ですが、怪しい情報・ウソの情報には注意しましょう。全くでたらめな情報が、それらしいウワサで語られていたりもします。


例えば、「特色化選抜が独自問題の学校は、内申は関係なく試験だけで合否が決まる。」なんてウワサがあります。(逆に「特色化選抜は内申さえ良ければ受かる。」などや、「部活で県大会に出ている、生徒会役員をしていると、すごく有利になる。」なんてものもあります。)

特色化選抜といえども公立高校の入試ですから、内申点が全く加味されないということはありません。むしろ学校によっては、一般入試よりも内申の比率が高いところもあります。
県立船橋高校(普)の場合、一般入試では学力検査は500点満点ですが、特色化では50点×5科目=250点満点ですから、試験の比率は一般入試の半分しかありません。さらに、特色化のほうが問題の難易度が高いので、高得点を上げることは難しいでしょう。したがって、内申書でついた差を、テストで逆転するのは容易ではないと思われます。(佐倉高校のように、特色化が3科目(300点満点)の学校も同様です。)

前出のように、昨年から各高校のホームページで「選抜・評価方法」が公表されています。
表現があいまいな学校が多いので、はっきり「内申重視」「試験重視」とは、わからないかもしれませんが、根も葉もないウワサ話よりは頼れる情報だと思います。


とにかく「ウワサを聞いたら真偽を確認する」ようにしましょう。鵜呑みにして、「俺は内申悪いから、特色化一発勝負だな。」なんて思っていると、それこそ後悔することになります。


◎中3になったら内申点はあまり気にしない


「今、特色化でも内申点は重要みたいなことを言ってたじゃない。」なんて言われそうですが、それでも千葉県の公立高校は、全国的に見ても「内申の比率が低い」ことには変わりありません。
皆さん、もう知っていると思いますが、千葉県の公立高校一般入試では、上位校のほぼ全て(理数科など傾斜配点の場合をのぞく)が、内申135点(5段階×9教科×3学年=135点)、学力検査500点の635点満点です。
内申書の1点2点を気にするなら、漢字練習をしたほうがずっとプラスになります。(千葉県の一般入試では、漢字だけで20点の配点があります。つまり漢字だけで、1学年の内申点(1学年×9教科=45点)の半分近くの点数に相当するわけです。)

しかも中3生は、すでに2年分(90点分)の内申点は決定してしまっています。
残りはあと45点(この中には音楽・美術など実技教科も含む)です。この45点を過剰に気にするあまり、受験勉強がおろそかになるようでは本末転倒です。

中3生は「学校の試験勉強(45点満点)」よりも、「受験勉強(500点満点)」の方が、「10倍以上」大切だということです。
学校の試験前だからといって、普段の勉強ペースをあまり変えてはいけません。特に進学塾に通っている人は、絶対に塾を休まないようにしましょう。
勘違いしないで欲しいのは、「学校の勉強をしなくてもいい」という意味ではありません。普段の勉強の中に「学校の勉強」と「受験勉強」とを並行して組み込んでいきましょうということです。
実際にどうやっていくかは、塾に通っていたり、通信講座をやっていたり、家庭教師をつけていたり、勉強の仕方が様々ですから、一律に「この方法」とは言えません。次の学校の試験まで、自分自身で模索してみましょう。それも将来の自分にとって大きなプラスになるはずです。


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