さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

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 2025年千葉県公立高校入試は2月18・19日です

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進学コラム106「三者面談後の学習と心構え」

2学期の期末考査も、三者面談も終わり、あとは志望校に向けて「勉強あるのみ」の時期ですが、受験勉強は充実しているでしょうか。
冬休みという、まとまった勉強を確保できる時期はあるものの、私立前期入試まであと35日あまり、場当たり的な勉強をしていては、かえって穴を作ってしまうことになりかねません。
冬休み、私立前後期入試、特色化選抜、公立一般入試と、次々イベントがやってきます。どの時期に何をしたらよいのか、しっかり計画して勉強を進めていきましょう。
そのための参考になりそうなことを、いくつか挙げてみたいと思います。


・私立の過去問は年内にメドをつけよう。


私立の過去問は、できれば冬休み前に8割方メドを付けておきたいものです。
昨年・一昨年に出た問題は、99.9%出ることはありませんから、過去問を完璧にできるようにしておくことは、あまり意味がありません。
過去問の目的は出題傾向を知ることです。特に私立は、学校によって傾向がバラバラですから、5年分くらいは解いてみて、パターンを知っておく必要があります。

パターンを知ることで、自分の勉強の絞り込み方も見えてくるはずです。
よく出題される単元が、自分の苦手分野だったりする場合は、過去問をやって終わりではなく、その単元を重点的に鍛えていく必要があります。
そして、その単元をいつ鍛えるのかといえば、それは冬休みしかありません。そのためにも、冬休み前に過去問のメドをつけてしまいたいのです。

冬休み前は、学校が早く終わる日もあると思います。そんな日の午後を無駄にすることなく、効率的にこなしていけば、まだまだ追い込みがききます。
公立の過去問(特色化含む)は、私立入試後でもなんとかなります。(もちろん、全く見ていないのは問題ありますが。)
私立の過去問が遅れている人は、過去問に関しては、年内は私立に専念してよいと思います。


・公立高校が第一志望なら、12月中に理科・社会を完成に近づけよう。


冬休みが明けると、1週間で私立高入試ですから、年明けあたりから私立入試を意識してしまい、理科・社会には取り組みにくくなる人が多くなります。これは、受験生の心理として仕方のないことでしょう。
さらに、佐倉高など、特色化選抜が3科の学校(数は少ないですが)を志望している場合、特色化の2月6日まで、ほとんど理社に手がつけられない可能性もあります。(佐倉志望でも成田を受験する場合は、5科入試ですから理社もやらざるを得ず安心ですが。)

したがって、12月中に理科・社会は「ほぼ完成」させておかないと、公立一般入試に向けて不安を残すことになってしまいます。
公立一般入試で高得点が望めるのは、暗記中心の英語・理科・社会です。この3科目で多く失点するようでは、合格を勝ち取るのは困難でしょう。
上位校なら、この3科目で最低275点、できれば285点を目指したいものです。
理科・社会は暗記中心の科目ですから、まとめて勉強時間を取るよりは、短い時間をたくさん取った方が効果が出ます。過去問の合間など、細切れの時間をフルに活用して、1ヶ月間全力でこなしていきましょう。


・漢字練習は万全か。


公立・私立を問わず、絶対に得点しなければならないのは「漢字」です。
千葉県の公立一般入試では、漢字だけで配点が20点もあります。上位校の受験生にとっては、この20点を落としたら「合格はない」と思ってほしいのですが、意外に甘く考えている受験生がいるのも事実です。
まだ、一般入試まで2ヶ月以上ありますから、漢字が怪しい人は「今すぐ」練習を始めましょう。


ところで、公立上位校志望の受験生に知っておいて欲しいことがあります。
それは、入試が始まると、中学校では続々と進学先が決定する生徒が出てくることです。その結果、クラスの雰囲気は急速に受験から離れていきます。


まず、私立前期選抜で私立単願組の生徒が受験を終了します。(入試相談のある私立高では、単願で入試相談が通ればほぼ確実に合格しますから、12月の段階でも、すでに入試は終わったと言っている生徒もいると思います。)
ここまでで、多いクラスではクラスの3分の1程度が、受験を終えてしまうでしょう。

私立後期には単願はないので、ここで終わりになる生徒は少ないでしょう。


次は、公立特色化選抜です。ほとんどの公立高が定員の半分を取ってしまうので、残っていた生徒の半分程度は、特色化選抜をもって受験を終了することになるでしょう。
そうなると、クラスの3分の2程度は受験を終了することになるので、クラス全体としては「受験は終わった」という雰囲気になるはずです。
そんな中で、一般入試での合格を目指して、受験勉強を続けていくことは大変なエネルギーが必要です。

また、私立上位校も難関ですから、私立・特色化と不合格が続くことも珍しくなく、そんな状況で受験勉強に向かうためには、「志望校に合格したい」という「強い意志」が必要になります。
公立上位校志望者には、そのための心構えを持ってもらいたいのです。


特色化選抜導入後、上位校の入試は公立も私立も、不合格が多く出る厳しいものになっています。
しかし、強い意志を持って乗り越えれば、志望校での高校生活が待っているのです。昨年も、一昨年も、先輩たちは、皆、そうして乗り越えて高校生になったのです。
このブログを見てくれている公立上位校志望の人たちには、重なる不合格や、受験が終わって楽しそうな同級生に惑わされることなく、「初志貫徹」してくれるよう願っています。

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