県立千葉高校の付属中学校の名称は、「千葉県立千葉中学校」になるようです。
旧制中学校時代を知る方には郷愁を誘う名前でしょう。当ブログでも、今後は「県立千葉中学校」の呼び方で統一していきたいと思います。
ところで、「県立千葉中学校」の8月7・8・10日に行われた、保護者対象説明会の内容や参加人数が発表になっています。
参加者は4542名ということですが、うち、保護者3258名、児童等1284名ですから、実際の参加世帯数は保護者の人数と考えてよいでしょう。(児童だけで説明会に参加することは、考えにくいでですから。)
これを「意外に少ないな」と思うのは、私だけでしょうか。
昨年の稲毛高附属中の志願者数が1633名ですから、県トップ校の付属中学校の説明会で、その2倍程度というのは、意外どころか「少なすぎる」と言ってもよいと思います。
普通、説明会には、実際の志願者よりずっと多く集まるものでしょう。
小学校を通じての申し込みなど、私立中とは違う煩わしさがあるとはいえ、現小6生(及び保護者)は、思ったよりも「県立千葉中学校」を、冷ややかに見ているのかもしれません。
県内最強ブランド「県立千葉高校」の付属中学校ということで、期待はしてみたものの、冷静に考えてみれば・・・
3年後に入学して来る高校入学組は、それこそ「死ぬほど」受験勉強して合格を勝ち取ってくるわけです。(しかも、実技教科もOKの万能選手です。)
そんな「すごい」彼らと、果たして対等にやり合っていけるのか、不安になって当然でしょう。
どんな先生が、何を目指して授業をするのか、全くわからず。
私立一貫校のような「先取り授業」をするわけでなく。
高校受験がないので中だるみになる可能性も高く。
結局、塾頼みになってしまうのでしょうか・・・
私立中受験を目指して勉強してきた児童であればあるほど、その「リスクの高さ」に、二の足を踏んでしまいそうです。私立であれば、「6年間どんな教育をするのか」あらかじめわかった上で入学できるのですから。(もちろんお金はかかるわけですが)
「県立千葉高校卒」という学歴は、魅力的ではあっても、それ相応の大学を出なければ、なんの意味もないのです。
また、入学後の学生生活を考えれば、全校生徒80名の中学校で、どの程度の学校行事や部活動が成り立つのかも疑問です。
高校生と一緒に何かするにしても、中学1年生は「ほぼ小学生」ですから、ほとんど「大人と子供」という状態です。まともに何かができるとは思えません。
そんなことを考えると、合格したら入学することが原則の「県立千葉中」に積極的になるのは難しいように感じます。
願書提出(11月27日〜30日)まで、あと2ヶ月半。果たして抽選(30倍越え)までいくのか、興味津々です。(学校関係・受験生など、当事者の方々には申し訳ありませんが。)