後期選抜も2日が終わりました。昨日試験があった市川、専大松戸で合格発表がありました。
前期選抜では、例年の一般入試と比較して、多めの合格者を出す学校が目立ち、受験生にとっては、結果の読みやすい、落ち着いた入試であったように思います。
対して、後期選抜は、前期失敗組の受験生に「リベンジ」させてくれる入試になったのでしょうか。
・市川
受験者762名(志願者は780名)、うち合格者は32名、倍率は23.81倍!!。(前期は3.98)
これは普通の高校入試ではありません!
前期と後期で、併願の募集定員は同じ20名のはずなのに、合格者は前期248名で、後期32名とは、受験生をバカにしているとしか思えません。
合格最低点も、前期が182点(受験生平均160.7点)に対し、後期は202点(平均151.0点)と、平均が10点近く下がっているにもかかわらず、20点もアップ。非常に厳しい入試だったことがわかります。(ただし、平均は上位層が前期で抜けていると考えられるので、多少割り引いて考えた方がよいと思われます。)
これでは後期選抜は、定員充足のための「二次募集」でしょう。
同じ今日発表があった専大松戸も、同じような傾向でしたから、「前期が事実上一般入試で、後期は二次募集。」ということは、私立高校共通の「暗黙の了解事項」だったのかもしれません。
だとすれば、今日入試のあった東邦や、明日試験のある日大習志野も、わずかな合格者しか出さないかもしれません。
前期に次善校が確保できたら、後期はチャレンジ校に挑戦という、元気のある受験生の希望は、見事に打ち砕かれた感じです。
・専大松戸
E類 志願者237名、合格者71名(うちA類にスライド18名)
A類 志願者349名、合格者51名
E・A類合計で志願者586名(受験者数は不明)、合格者122名ですから、倍率は4.80倍と、前期の2.47倍を大きく上回りました。
専大松戸は、昨年までも「併願推薦」「一般入試」の2回(3回)入試を実施していましたから、大きな動きはないと思っていました。
前期が前年に比べて楽になったのは、こういうカラクリだったんですね。全く「裏切られた」感じです。
しかし、専大松戸は、昨年までと生徒の取り方を変えなければならない理由は見あたりません。今年から2回入試になった市川とは違います。
にもかかわらず、こういう結果にしたということは、やはり「暗黙の了解事項」なんでしょうか。
この愚かな選抜のやり方が、市川と専大松戸だけに限ったものであることを祈りたいと思います。