さくら進学クリニック 『進学コラム』

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進学コラム76「前期選抜志願状況」

御覧になった方も多いと思いますが、13日の新聞に県内私立高前期選抜の志願状況が掲載されました。ただ、複数の募集区分があっても(専願と併願など)ひとまとめにされているので、学校によっては正確な状況がつかめないのが残念です。
学校によっては詳細な志願状況をホームページで公表しているのと、業者のホームページにも、志願状況をまとめているところがある(私は市進のホームページの情報を利用しています)ので、それらを総合して現在の志願状況を検証してみたいと思います。


東邦大学付属東邦(前期 専願・併願込み40名 後期40名)

 専願58名 併願487名 合計545名(同校HPより)

東邦は昨年まであった併願可能推薦をやめ、前後期とも一般入試(専願は前期のみ)という形式になりましたから、昨年度の推薦入試との人数比較は意味がありません。
志望者は通常、前期から受験するでしょうから(他の受験校と日程の重複がなければ)、志願者数の増減は昨年の一般入試と比較するのが良いと思われます。

昨年の一般入試の志願者は698名(第一志望含む)ですから、153名減と志願者減少に歯止めがかかってはいません。

東邦の一般入試の志願者は、推薦入試を始めた
03年1057名
04年 942名
05年 851名
06年 698名
07年 545名
と、坂道を転げ落ちるように志願者が減ってきています。

昨年は市川が共学化ということで、市川に食われて大幅減は予想できましたが、今年さらに150名減は相当の痛手だと思われます。
やはり最上位グループで受けるなら、東邦が正解だったですね。学校にとっては災難でも、受験生にとっては志願者減は朗報です。

東邦としては、前期・後期入試に合わせて推薦入試をやめ、仕切り直したつもりだったのかもしれませんが、入試が2回になったことで、見かけ上の募集定員が減り、「受かりにくい」印象が強まってしまったのかもしれません(これは次の市川も同様)。
市川・東邦レベルなら、受験生の層は毎年固定されているので(その中でのパイの食い合いですから)、入試は1回だけのほうが、受験する方にとっても学校にとっても、都合が良いのではないかと思います。

静観を決め込んだ、渋幕・秀英の後期選抜がどうなるのかも気になるところです。


・市川(前期 単願・スポ推薦40名 一般20名 後期20名)

 単願・スポ推薦・一般含め1095名(新聞より)

市川は学校HPでも市進HPでも志願状況を公表していないため、新聞の数字です。単願など全てくくった数字なので、このうち一般入試の志願者がどのくらいいるのかわかりませんが、昨年は推薦・一般の合計で2094名の志願者がありましたから「激減」と言ってよいでしょう。
昨年は共学化+定員減で大幅難化しましたから、自信のない受験生が敬遠したと思われます。

ただ、募集定員も減っていますから、自信のない層が敬遠したのなら、あまりレベル低下はしないかもしれません。受験生は数字だけ見て「激減」と、安心しない方がよいでしょう。


渋谷教育学園幕張 (前期 TAG入試ABC計30名 後期20名)

 A(学力)355名(市進HPより)

渋幕A入試は、昨年の415名から60名減です。やはり市川との重複が効いているのでしょうか。
ただ、渋幕A入試は頂点の受験生以外には関係ないので、普通の人は気にしないようにしましょう。


昭和秀英は、前期は第一志望推薦なので省略します。


日大習志野(前期 第一志望130名 一般170名 後期70名)

 第一志望195名 一般1926名(同校HPより)

日大習志野は昨年まで、推薦は第一志望のみでした。前期にも一般入試をすることで、レベル低下に歯止めがかかるのかと気になるところでしたが、一般は昨年の1799名から127名増になりました。
これを増加と見るのか、誤差の範囲と見るのかは、入試の結果を見てみないと何とも言えませんが、市川・東邦が志願者を減らしていることから、市川・東邦から、確実な合格が見込める日習へ動いた可能性もあります。
もしもそうなら、人数以上に優秀な受験生が集まっている可能性もあります。ただ、優秀だと抜けも大きくなるので、最終的な歩留まりをどう読むのか難しそうです。
いずれにしても、日大習志野は前期・後期の「成功組」になりそうです。


専修大学松戸(前期76名 後期80名)

 E類1478名 A類1190名 計2668名(2日間合計、市進HPより)

専大松戸は、昨年までと入試制度の変更はほとんどありません。
昨年の推薦入試ではE類710名、A類2442名の計3152名でしたから、合計では500名近い減少になっています。昨年はA類の倍率が4倍を超えましたから、敬遠されたのかもしれません。
また、募集要項にE類からA類へのスライド合格を明記したせいもあって、E類での出願者が倍増しています。


芝浦工業大学柏(前期70名 後期50名)

 前期550名(同校HPより)

芝浦工大柏も、昨年までと入試制度の変更はほとんどありません。
昨年の推薦入試では579名でしたから、志願状況もほぼ同じです。前期の定員が10名増えているぶん、若干緩和される程度でしょうか。ここはほとんど無風状態ですね。


国府台女子学院 普通科(前期 単願20名 併願30名 後期10名)

 単願32名 併願171名(市進HPより)

国府台女子は、併願可能推薦を行っていましたから、昨年の推薦入試との比較でよいと思います。(ただし、併願の定員が20名から30名に増加しています。)
昨年の推薦併願者は313名でしたから、「激減」と言ってよい状況です。やはり、心配した通りになってしまいました。志願者が45%も減って、定員が50%増えているわけですから、これは恐ろしいことになってしまいそうです。
もっとも、受験生にとっては大変ありがたいことです。国府台女子普通科に願書を出した受験生は「良い買い物」しましたね。(って、まだ受かったわけではありませんが。)
ちなみに英語科は、やや増加(併願75名から95名)しています。


・成田(前期 特進推薦40名 特技推薦40名 後期120名)

成田の前期は第一志望のみの推薦入試のため、ここで話題にするようなものではないのですが、成田は後期の出願も12日までで、志願者数が確定していますので掲載しておきます。

 後期(一般入試)851名(市進HPより)

昨年が943名で定員100名でしたから、国府台女子ほどではないものの、定員増の応募者減になってしまっています。
さらに、前期の結果による抜けも考えられますから、倍率は2倍を下まわりそうです。(下手をすれば大幅に下まわってしまうかもしれません。)
やはり成田は「台風の目」になりそうです。


いよいよ、明日から前期選抜が始まります。
受験生の皆さんは、落ち着いて普段の実力を発揮してきてください。

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