昨日、千葉市立稲毛高附属中学校の入試が行なわれました。
県内初の公立中高一貫校ということで、市内在住者に限るという条件にもかかわらず、80名の定員に男子694名、女子939名の計1633名(実に20.4倍!)の応募がありました。
全校生徒1000名ほどの稲毛高校では収容しきれるはずもなく、女子は稲毛高校、男子は市立千葉高校(ただし、現在仮校舎のため、正確には旧幕張東高校・・・まだ校舎はあったんですね。)での入試になりました。
ところで、公立一貫校は普通の学力試験はやらないという建前のため、「ひたすら読んで」「ひたすら書く」入試が主流です。稲毛高附属中で、どのような問題が出たのかはわかりませんが、作文・記述問題が中心であったことはまず間違いないでしょう。
だとすると、当然採点には時間がかかります。1人分の採点に15分や20分はかかるでしょう。作文なら公平な採点のために、最低でも3名の採点者は必要でしょうから、採点者3名で1時間に3・4人の採点しかできないことになります。
試験日13日の午後から、発表前日17日の午前中(発表前日の午後には会議に入らなければいけないので)まで、正味4日しかありません(もちろん、14日(日)は休日出勤でしょう。)。
1日10時間採点しても、3名で1日40名、4日で160名ですから、採点担当者は30名は必要です。
採点している間も、通常の学校業務(授業・部活動)はありますから、実際には稲毛高校の全ての教員が、採点に掛かり切りになることもできないでしょう。そうなると、昼間は授業、夜は採点作業と働きづめになっていそうです。
それとも、すでに附属中の教員が配置されていて、附属中の教員が中心になって採点をしているのか、または、市教委から採点要員がまわされているのでしょうか。
いずれにしても、1600名分の採点作業は、想像を絶する修羅場になっていそうです。
ここからはフィクションです。作り話です。本気にしないで下さい。
1月13日(日)深夜(正確には14日(月)未明)、千葉市立稲毛高校の一室には、まだ明かりがともっていた。
その一室から、叫びにも似た声が漏れてくる。
「目が、目が痛い。もうこれ以上読めない。誰か目薬をくれー。」
「ほれ、目薬。1人だけリタイヤさせないよ!」
「頼む、もう眠らせてくれー。」
「こんな(稚拙な)文章は読んでいられん。」
「全く理解不能だ。誰かこの作文を日本語に翻訳してくれー。」
「脳が溶けるー、思考が止まるー。」
「やっと300人終わった、あと1300人だーーーーあ。死ぬー。」
「このペースじゃ絶対間に合わないぞー。どーすんだ。」
「死ぬなら終わってから死ね、それまでは死ぬ気でやれー。」
「誰が中学作るなんて言い出したんだ、責任者出てこい!」
「校長呼べー!」「教頭も呼べー!」(フィクションですよ。)
「教職員全員呼べー。」
「家で寝てるやつら全員呼べー。」(フィクションですったら。)
「もー、俺は教員やめる!」
「何で俺は稲毛高校に赴任してしまったんだー。」
「徹夜で採点して、明日1限から授業か、ほんとに死ぬぞー。」
阿鼻叫喚の修羅場は、17日まで続いた・・・。
そして、この修羅場は、来年は県立千葉高校に舞台を移して再現される。
千葉高は年寄りが多いから、本当に死者が出るかも。(まだフィクションですったら。)