さくら進学クリニック 『進学コラム』

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進学コラム72「佐倉高志望者の併願パターン」

併願パターン2回目(2回しかないんですが)は、やはり昨年同様、佐倉高校です。
薬園台や市立千葉なら(地理的にも)、ほぼ同じ併願パターンになると思います。


佐倉高レベルの受験生だと、私立最上位グループ(渋幕・東邦・市川・秀英)を併願しても、合格は至難の業でしょう。したがってこの4校については、ここでは触れないようにします。

それでもチャレンジ校として、あえて選ぶならば個人的には東邦を薦めます。
理由は、通いやすさ(佐倉高受験者は京成線沿線が多いでしょう)と、受かりやすさ(今年も倍率が4校の中で最も低くなりそう)の2点からです。
ただ、昭和秀英が(後期だけの入試で)どうなるのか、全く読めないので、秀英の波乱に賭けてみる手もあるでしょう。(船橋高の併願パターンと、書いてることは結局同じです。)
秀英なら入試が1回しかないので、1回受けてだめなら「所詮はチャレンジだった。」と、あきらめもつきやすいかもしれません。東邦なら2回受けたくなりますからね。(受験料だけでも44000円!チャレンジでドブに捨てるのはもったいない。)


そんなわけで、私立併願校は「次善校」と「押さえ」をどう組むか、という観点で考えていきます。

佐倉の「次善校」といえば、日大習志野・成田が最もポピュラーでしょう。地理的に許せば芝浦工大柏・専大松戸も良い選択です。
また、国府台女子も「受かりやすい」次善校になるでしょう。さらに言えば江戸川女子Ⅲ類(県内ではありませんが)なら、「押さえ」も兼ねることができます。(入試相談があって、Ⅱ類での合格は約束してくれる。)

「押さえ」は、八千代松陰・千葉英和・千葉敬愛から選べば良いでしょう。(近い・安いという理由で、東京学館(S特進)を選ぶ人もいるかもしれませんが。)


以上をふまえて、まず、最も併願者が多そうな「日大習志野」を中心に組んでみると、

前期は「次善校」17日・日大習志野、「押さえ」18日・八千代松陰(または16日・千葉英和)でしょう。

前期で日習が不合格になった場合、後期は29日・日大習志野に再チャレンジが基本ですが、日習はあきらめて29日・成田にするという手もあります。
成田は併願は後期のみの募集のため、定員が日習(70名)より多い(120名)ので、「後期は確実に受かる学校を。」という意味では良い選択になりそうです。
ただし、成田は願書受付が1月11・12日と早いため、前期の結果にかかわらず、あらかじめ願書を出しておかなければなりません。(前期で日習に受かってしまえば、成田は棄権ということになり、受験料15000円は無駄になります。)

女子で不安がある人は、28日・国府台女子を入れるのも良いでしょう。後期の定員は10名しかありませんが、日習・成田よりは受かりやすいと思われます。
また、後期の願書受付が1月24・25日と遅めなので、前期の結果が出てから、急いで追加することが可能なのもポイント高いです。女子で心配性な人は覚えておきましょう。


次に、佐倉以東の受験生に多そうな「成田」を中心に組んでみると、

成田は前出のように、併願は後期のみの募集のため、前期は「押さえ」で使うのみになります。
八千代松陰・千葉英和を押さえに使いたい場合は、後期では成田と重なってしまうため、前期で受けざるを得ません。
ただ、この場合は当ブログで何度も出てきているように、「延納金の二重取り」が発生します。
特に千葉英和は4万円(松陰は2万円)と、決して少額ではないので、少しでも安くあげたい場合は注意しておきましょう。

押さえが千葉敬愛の場合は、千葉敬愛も併願は後期のみなので、前期の受験は「なし」です。
後期に「押さえ」27日・千葉敬愛、「次善校」29日・成田というパターンになり、これだと昨年までと全く変わらない受験になります。これはこれで、悪くない選択でしょう。
ただし、学校では、ほとんどの生徒が前期で受験し、どこかに合格をもらっているでしょうから、その様子を見て不安にならないように、心構えをしておきましょう。不安になりそうな人は、前期で押さえを受けましょう。


ここまでを振り返ると、佐倉高レベルなら「前期・後期」による影響は少ないことがわかります。「次善校」が2回受験になる程度で、悩むほどのことはありません。
結局、「前期・後期」で大変なのは、「最上位層(公立御三家クラス)だけ」だということ。私も少し騒ぎすぎたかもしれません。


私立後期入試が終わると1週間で特色化選抜です。佐倉は特色化50%になりましたが、「特色化で終わりたい」などとは絶対に思わないように。期待をかけるには倍率が高すぎます。
合格発表までの1週間を「期待して」待ってしまっては、受かるはずの一般入試も落としてしまいかねません。入試まで3週間しかない中での1週間が、いかに重要であるか、誰が考えてもわかるでしょう。
しかも、特色化が50%になったことで、一般入試の倍率アップは必至です。(たぶん2倍は超えるでしょう。)
「特色化は下見」ぐらいに思っていましょう。


同様に、「特色化でだめなら、一般はランクを落とす。」という考え方もやめましょう。
特色化は「ほとんど受からない」のですから、最初から落とすことが前提になっているようなものです。「宝くじで1等が当たったら家を買おう」というのと同じです。この人はまず家は買えません。
このレベルの学校は、合格まで頑張り通すのに、高いモチベーションが必要です。「絶対、佐倉に受かる!」くらいの気持ちがないと難しいでしょう。
「特色化でだめなら・・・」などと思っている人は、さっさと特色化からランクを落としたほうが身のためです。(運で合格しても、佐倉高は入学後の授業レベルも高いので、3年間つらいだけでしょうし。)


最後は厳しい話になってしまいましたが、千葉高・船橋高の志望者に比べたら、佐倉高レベルの受験生は、まだ気楽なほうです。
最後まであきらめなかった人だけが、合格を手にすることができます。気持ちで負けないようにしましょう。

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