さくら進学クリニック 『進学コラム』

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進学コラム67「私立高入試日程を検証する・前編」

県内私立高の入試日程が確定したことで、「前期・後期」でどうなるのか、入試の様子が見えてきました。


まず、大半の学校が「前期選抜に定員をシフト」してきました。

これは、「推薦入試の定員は、学則定員の50%まで。」という申し合わせ事項が、「併願推薦」の広まりとともに、事実上「反故」にされていたことを考えると、予想できたことです。(というより、申し合わせ事項が実勢に合わなくなったので、「制度を変えて追認した」のが「前期・後期」になったわけでしょう。)

結果的には、私立高入試の「前倒し」になり、申し合わせ事項がなくなったことをいいことに、青田買いの「し放題」になった感じです。
私立学校は「商売」ですから、生徒集めに躍起になることは、ある意味仕方がありません。しかし、この姿は「教育機関」が行う「健全な入試」のあり方ではないでしょう。(かつて、私立高一般入試が2月7日から始まっていた頃の状態に、戻すことはできないものでしょうか。)


また、上位校も前期選抜に定員を配したことで、「延納金の二重取り」は、しにくくなったように思います。

最上位グループの市川・東邦が前期に定員の半分を割き、次のグループの芝柏・専松・日習では前期選抜の定員のほうが多くなった結果、公立上位校志望者でも、前期選抜の3日間で私立高入試を終えることが可能です。前期だけで終われれば延納金は1回だけで済みます。(日出学園や麗澤の様に「延納金不要」の学校も出てきています。)
「上位校は前期で、押さえは後期で。」という受け方なら、上位校に受かれば押さえは受けなくてもすみます。もちろん延納金も1回ですみます。(ただ、入試相談を通しているはずなので、出願だけはさせられるかもしれませんが。)
しかし、受験できる学校数が増えている分、よく考えずに受験していくと、あちこちに無駄金を払わされる場合も出てきます、併願作戦には注意しましょう。


次に、日程別にチェックしてみましょう。

・前期1日目(1月16日)
入試初日から、渋谷幕張と市川が重なります。昨年まで、公立御三家(特に千葉高)の受験生は、渋幕A推から受験スタートという人が多かったでしょう。(実際には、なかなか受からないのですが、「ダメ元で」と勧められた人が多いと思います。)
それが、市川と重なったことで、渋谷幕張には「自信のある層」だけが残り、市川には「渋幕あきらめ組」しか、回ってこなくなる可能性があるでしょう。(渋幕は千葉高受験生、市川は船高受験生という言い方もできるかもしれません。)市川は昨年、共学化で「大幅に難化」しましたが、そのレベルを維持することは難しいかもしれません。

・前期2日目(1月17日)
2日目は、市川の難化で、トップ校の中では受かりやすい印象になった東邦が、トップ校同士の重複のない(後期では、例年通り秀英と重なりますが。)中で、どのくらい受験生を多く集められるかが気になります。
しかし、トップ校同士の重複がないからといっても、初日に渋幕or市川を受験した生徒が、2日目は「確実な学校を」ということで、日大習志野に流れてしまう可能性もあるので、必ずしも安泰というわけではないでしょう。このあたりはフタを開けてみないと、何とも言えないところで注目したいですね。

その日大習志野専大松戸2日目と重なるものの、地理的には、かなり住み分けがあると思われるので、公立2番手校(薬園台・佐倉)レベルの受験生を、多数集められる可能性が高いでしょう。
当ブログでも、日大習志野は併願校として例年「おすすめ度」が高い(倍率が1倍台で受かりやすいため)と書いていますが、前期・後期に分かれても、「大量受験・大量合格」であって欲しいと願っています。
ただ、前期が成功しすぎてしまうと、後期に回る受験生がいなくなってしまう可能性がありますから、学校としては微妙なところでしょう。

そして、日大習志野に大きく食われてしまいそうなのが、国府台女子学院です。
数年前なら国府台女子のほうがワンランク下だったのですが、日習がレベルダウンしてきたため、普通科では地理的にもレベル的にも、日習とぶつかってしまいます。(英語科は今もワンランク下ですが)
共学人気の時代、かなりの苦戦を強いられると思います。公立3番手校(稲毛・幕張総合・八千代・船橋東)レベルでも十分合格できてしまう可能性も高いので、ある意味では「狙い目」な学校になると思います。
個人的には、学習指導・進路指導がしっかりしていて、「しつけ」など女子校特有の指導も期待できるので、特に親の目から見て「預けておいて安心」な、「おすすめ度」の高い学校だと思います。そういう意味では、受験生にとっては「お買い得」な学校になるかもしれません。

・前期3日目(1月18日)
3日目は、昨年とほとんど変化なし。芝浦工大柏では、初日に入試を行った市川が(ちなみに渋幕も)前日(17日)に発表を行っているため、合格者が多少抜けると思いますが、たいした影響はないでしょう。

とりあえず、ここでいったん終えます。後期選抜は、また続きで。

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