さくら進学クリニック 『進学コラム』

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進学コラム68「私立高入試日程を検証する・後編」

前回に続き、今回は私立高・後期選抜をチェックしていきます。

後期選抜で注意しておきたいことは、全ての学校で、前期選抜の結果が判明した後に、願書受付があるということ。
当然、前期に「希望通り合格した生徒」は、後期は受験しないだろう。(もっと上位の学校に挑戦しようという人が、少数いるかもしれないが。)後期には、「前期の結果が思わしくなかった生徒だけ」が集まるということです。
したがって、受験生のレベルは前期より下がっていると思われます。
そういう意味では、募集定員こそ前期より少ない学校が多いですが、受験生の集まり具合によっては、思わぬ「穴場」となる学校が出る可能性があると思われます。


・後期1日目(1月27日)
後期初日は、市川と専大松戸のみ。昨年まで初日に入試を行っていた千葉英和が、3日目に移動したため、初日は悩む必要の少ない日になりました。

公立御三家志望者で、前期に幕張・市川・東邦のいずれの合格も得られなかった生徒は(といっても、前期で3校の合格を得られる生徒数なんて、たかがしれていますから、相当の人数が)、初日に市川に集結することになるでしょう。募集定員は前期と同じ(たったの)20名ですが、渋幕と重なる前期よりも、激戦になってしまう可能性も高いでしょう。
前期のほうでは、市川は昨年のようにはいかないのでは、と書きましたが、前・後期合わせて考えれば悲観することはないのかもしれません。

専大松戸は、地理的に芝柏・専松の前期失敗組が大半でしょう。市川とは違い、失敗組レベルの戦いになりそうで、定員が80名と多いぶん、思わぬ「穴場」になる可能性もあるでしょう。


・後期2日目(1月28日)
2日目は、例年通り東邦と昭和秀英が重なっていますが、やはり、御三家志望者の前期失敗組の動向がポイントになるでしょう。

昭和秀英は併願者は後期のみと、昨年までと全く同じ募集にしたことが、どう影響するのか気になるところです。
前期に最上位3校に合格した生徒は、当然来ないわけで、はたして昨年までの高倍率を維持できるのか。倍率が高くならないと、受験生のレベルは市川・東邦に比べて、やや低いと思われる(市川・東邦は高嶺の花だけど、秀英ならなんか受かりそうな気がする、なんて受験生が多そうなんですよ、ここは。)だけに、「突然のレベル低下」なんてことにも、なりかねない可能性があるでしょう。もちろん、例年通りという可能性も十分あるんですが。
いずれにしても、昭和秀英は後期選抜の「台風の目」のひとつ(「ひとつ」って、台風の目がそんなにあるの?笑)でしょう。

そして、秀英の動向に振り回されてしまいそうなのが東邦でしょう。
秀英が受かりやすそう(なんといっても、昨年と定員が変わらないのですから。)と、秀英に生徒が集まってしまえば、東邦は1倍台になる可能性もあるでしょう。
東邦は、秀英とは正反対に「受かりにくそうな」イメージがあるようで、それは「高レベル」な印象を与える反面、生徒集めにはマイナス要素になってしまいます。(元々、それほど「売り」のある学校でもありませんし、普通の次善校ですよ。)
個人的には、御三家受験生には2日目は東邦をお薦めしたいです。なんだかんだ言って秀英は、フタを開けてみないとどうなるかわかりませんし、たぶん東邦は高倍率にはならないと思いますから。もちろん学校のレベル的にも。

最後に2日目の「目玉商品」が、国府台女子学院です。
前期選抜が日大習志野に食われて、思わしくない結果になった場合、後期にはもっと集まらない可能性があります。普通科の定員は10名しか(英語科も10名ですが)ありませんが、歩留まりを考えたら何倍もの合格者を出さなくてはいけないわけで、10名・20名の受験生で入試が成り立つわけではありません。
前期に日習・芝柏・専松に不合格だった女子は、だまされたと思って国府台女子を受けてみましょう。(本当にだまされたらごめんなさい。)


・後期3日目(1月29日)
3日目は、入試相談のある八千代松陰・千葉英和(学校も隣同士の2校)が、二次募集程度の定員で入試を行います。前期で早くから1校押さえておくのも良いですが、どうせ入試相談を通せば前期でも後期でも受かりますから、前期は上位校に絞り込んで、前期で失敗した場合だけ「押さえ」を後期で、という使い方も良いと思います。入試相談の使い方も考えようです。

さて、3日目の「目玉商品」は成田です。(成田は地域が限られるのが難点ですが。)
「併願は後期のみ」、「120名の大募集」、はたして、昨年までと同じように生徒が集まるのでしょうか。併願者は佐倉高受験生が多いと思われますが、前期で日習・松陰と押さえたら、後期の成田には来ないでしょう。今の日習なら佐倉高レベルの受験生は、大半が合格するはずです。
倍率が大幅に下がらなくても、受験生のレベル低下は避けられないと思われます。そう、後期選抜の「台風の目」のもうひとつは、成田高校なのです。どうなるのかドキドキです。

日大習志野は、後期にも70名の枠が残っていますが、地域的には、市川・東邦あたりの失敗組が、安全校を求めて回って来る可能性もありますから、必ずしも楽勝とはならないかもしれません。(そんな意味でも、女子は国府台女子をお薦めします。)
ただ、フタを開けてみたら「あれ?」ってこともありうるので、前期失敗組(特に日習リベンジ組)は受験して見る価値はあるでしょう。

渋谷幕張は、昨年までと変わらないと思います。

・後期4日目(1月30日)
最終日は芝浦工大柏ですが、周りの状況は、昨年とあまり変わらない(芝柏自身も専松も併願推薦をやっていたわけですし、後期でも初日・2日目の多くの学校は合格発表が先にある。)ので、昨年並みの入試になりそうです。
そう考えると、芝柏の入試戦略は「上手い」(「上手くいってる」かも)ですよね。まあ、これも実際にはどうなるかわかりませんが。


ざっと後期の日程も見てきました。今度は、併願パターンについて考えてみたいと思います。

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