3月1日で公立高校の一般入試も終了しました。
懸念していた倍率も、それなりにバラけた感じがします。
昨年、高倍率だったのは、千葉・船橋など最上位校だったので、「絶対、千葉高に!」といった強い思い入れがあり、志願変更が少なかったのかもしれませんが、今年は、2番手以下の千葉東・薬園台・八千代ということで、「どうしても、というわけでも・・・」と、現実的な選択をした受験生が多かったのかもしれません。
もちろんそれでも、最終受験倍率(県教委のホームページに、2月28日の欠席者数が掲載されています。)は、八千代2.31倍、千葉東2.20倍、薬園台2.19倍ですから、決して低くはありませんが。
来年は、2倍以上の倍率(合格より不合格の方が多い)が、無くなってくれることを願います。
試験問題では、国語の作文が、昨年度は「ほとんど要約」だったのに対して、決まった文を使って、指定されたどちらかの構成で書くという、とりあえず「条件作文」といえる形式だったのが好感を持てました。
この程度の問題ならば、上位校の受験生にとっては、差がつくようなものではありませんが、公立高校全体でみれば、文章構成力を確かめられる良問だったと思います。
数学では、例年最後にあった「図形の証明問題」が4.に繰り上がり、3.にあった「思考力を見る問題」が5.に移動しました。その5.の(2)が、手間のかかる問題(方程式の文章題ですが、ほとんど推理パズルですね。)だったので、とまどったり、時間が足りなかったりした受験生も多かったのではと思います。
しかも5.(2)の配点が10点もあるため、上位校でも「思わぬ大失点」を、してしまった受験生も少なくないと思います。
4.の証明問題では、例年(2)にあった、長さなど数値を求める問題(昨年はこれが難しかった)がなくなり、証明問題前半が「穴埋め」に、後半が「完全証明」になりました。(1)の穴埋めは証明問題が苦手な生徒でも、なんとかなりそうな作り方で、この出題形式には、やはり好感が持てました。
他にも、2.の(5)図形・(6)作図・(7)確率が、やや難しかったように思いますから、数学が苦手な生徒は、かなり苦戦したと思われます。数学の平均点は下がりそうです。
各々の高校では、すでにデータ処理も終わり、6日の職員会議を待つばかりの状態でしょう。
泣いても笑っても7日の発表で、2006年入試も終了です。
このコラムを見てくれた受験生が、一人でも多く合格していることを祈ります。