公立高校、特色化選抜の合格発表が10日にありました。
昨日の新聞には内定者数が掲載されていましたが、昨年までも、そうであったように、多くの学校で、定員より若干多めに内定者を出しています。
その結果、一般入試の定員が、予定より少なくなっている学校も多いですから、一般入試も激戦が予想されます。
上位校でも、
県立船橋(普) 定員112名→内定114名(2名増)
東葛飾 112名→121名(9名増)
千葉東 160名→168名(8名増)
佐倉 128名→130名(2名増)
薬園台(普) 140名→147名(7名増)
小金 140名→147名(7名増)
と、多めに内定者を出している学校が目立ちます。(県立千葉は定員128名ジャストでしたが。)
この中でも、特に千葉東は、上位校で唯一、志願者が600名を超えていました(定員600名の幕張総合(普)を除くと、志願者数No.1。)から、一般入試は大変な倍率が予想されます。
前々回のコラム同様、特色化の志願者数からシミュレーションしてみると、
志願者622名中168名が内定、不合格の454名が一般入試に回ります。
一般入試の定員は320−168=152名ですから、
予想倍率は454÷152=2.99倍と、ものすごいことになります!!
千葉東は特色化の定員枠が50%で、そのぶん元々一般入試の定員が少ないですから、今年のように志願者が多めになると、こんなことが起こってしまいます。
実際には、受験生が動くので、3倍近い倍率にはならないとは思いますが、昨年の最高倍率2.23倍(県立千葉・県立船橋)は、軽く超えてしまうのではないでしょうか。
そして同様なことは、特色化50%で、志願者が増えた、
薬園台(普)2.79倍、八千代(普)2.89倍(いずれも前出のシミュレーション方法で算出)などでも起こります。
昨年は、県立千葉・県立船橋・千葉東・佐倉の4校で、倍率が2倍を超えましたが、それに不安を感じた受験生がレベルを下げた結果、2番手校を中心に、高倍率になることになったのかもしれません。
上位校での特色化選抜の倍率が、落ち着いたことで、県教委は「中学校の丁寧な進学指導の結果」と見ていると、新聞には載っていましたが、何のことはない、2番手校の一般入試に、しわ寄せが来ただけなのです。
特色化選抜は、やはり受験生のためにならない、どうしようもない「悪しき制度」だと思います。しかし、当の受験生は、その制度の中で、入試を迎えていくしかありません。
受験生の皆さんは、この倍率にひるむことなく、初志貫徹してください。
一般入試までは、まだ半月もあります。半月あれば、解き慣れた理社の問題集を、もう一回転することもできるでしょう。
直前でも、知識問題の実力はまだまだアップします。英語、理科、社会、漢字を中心に、問題集で知識の確認作業をしましょう。
また、国語の読解力が衰えないよう、読解問題を一日一題は解くようにし、数学でも、計算問題・一行問題を10題程度、解くようにしましょう。
作図に自信がない人は、ここで集中的に、基本問題を練習しておきましょう。証明問題(難しすぎて手がつかない可能性もあり)の練習をするよりは、意義があるように思います。
最後まで、目標を見失うことなく、あきらめずに努力できた人が、合格を手にすることができます。
他人を見る必要はありません。受験は自分との戦いなのです。
そして、私はこのコラムを通じて、「特色化選抜は止めよう!」と、訴え続けていきます。