県内私立高校の一般入試も、28日で終了し、大半の学校では結果も出揃いました。
上位校で発表を残しているのは、30日発表の日大習志野のみです。
まだ日大習志野の発表を残しているとはいえ、日習は志願者数を見る限り、大番狂わせがなさそうなので、ここまでで、県内上位校の総括をしてみたいと思います。
今年最大の注目校、市川高校ですが、男子が受験者1301名中、合格者377名(3.5倍)、女子が584名中、186名(3.1倍)と、想像していたよりも、ずっと厳しい入試になりました。
定員減(88名から62名)で、どの程度、合格者を減らすのか、ということも注目点の一つでしたが、昨年度の合格者が745名でしたから、ほぼ定員減の割合どおり、4分の3になっています。
ただ、共学になった分、男子だけ見れば、合格者は半減です!。
3.5倍なんていう倍率は、かつての市川高校では考えられない倍率です。(スポーツ推薦もやっていなかった、2001年には1.28倍だったのですから。)
もはや市川も、渋谷幕張や東邦と並んで、船橋高や東葛飾高と併願しても、「私立×・公立○」という結果になる生徒のほうが多い学校になってしまった、ということなんでしょうか。
こうなってくると、公立御三家志望の生徒が、安心して併願できる学校は、芝柏・日習レベルまで落とさないと、ないということになります。
特色化選抜で、公立の倍率も上がる中、私立も受かりにくいとなると、上位志望の生徒は、本当に不安だと思います。(こういう状況を、県教委はどう考えるのでしょうか。)
3倍を切るかと期待した昭和秀英は、662名中、205名(3.2倍)と、やや倍率アップしてしまいました。
やはり、合格者を絞ってきましたね。なかなか甘い話は、ないってことです。
一般から推薦に20名回した東邦は、合格者を80人ほど絞って、688人中、287名(2.4倍)、ただ、受験者も150人ほど減っていますから、レベルアップとまではいかないでしょう。
推薦入試が、定員増で、倍率が半減しましたから、むしろ、入学者のレベルは落ちているかもしれません。
推薦の定員を増やし、一般を減らしたことは、結果的には、あまり良い効果がなかったのではないかと感じます。
渋谷幕張のやり方を真似たのかもしれませんが、東邦のやり方は、中途半端さが残る感じがします、せめて、推薦は「併願可」をうたうのなら、公立一般入試の結果まで、待ってくれれば、渋幕A推薦の難しさを敬遠してきた層が、ガバッと回ってきて、千葉高・船高落ちの、優秀な生徒を、もっと取れたのではないかと思います。
まあ、この中途半端さが「東邦らしさ」、という気もするんですが。(いい意味で、言ってるんですよ。)
最終日に移動してきて、欠席がどの程度出るのか、気になった芝浦工大柏は、応募者620名で、受験者は322名と、欠席は298名。半分が欠席したことになります。
しかし、結局、昨年より受験者は24名増、合格者は、やや絞って115名(2.8倍)と、昨年より厳しい結果になりました。
昭和秀英と同様、そんなに甘い話はないってことです。
渋谷幕張は、受験者数が、まだホームページに出ていないので、わからないのですが、東邦・昭和秀英といった、応募者数が同程度の学校で、欠席が10名程度ですから、ほぼ600名の受験者だと考えてよいと思います。
合格者数は、受験番号を数えると136名ですから、4.4倍と、やはり非常に厳しい倍率だったことになります。
今年は、東大効果もあり、応募者が増えましたが、安易に受験しても、「痛い目にあうだけ」の学校だということは、変わりませんね。
ここまで、上位校の結果を見てみると、やはり安心して(合格を期待して)受験できるのは、明日発表の日大習志野だけ、ということになります。
明日、大番狂わせが、起こっていなければいいのですが・・・。
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