12月1日から、県内私立中学校の推薦(第一志望)入試が始まりました。高校入試は年が明けてからですが、関係者にとっては、早くも「入試シーズンのスタート」ということになるでしょう。
高校入試と異なり、中学入試では推薦入試は、決してポピュラーではありません。最近の中学入試では、2回目、3回目と、後に複数回入試を行うのが一般的で、渋谷幕張、東邦、市川といった県内上位校も、2回目(後期)入試を行っています。県内の上位校で推薦(第一志望)入試を行っているのは、昭和秀英と国府台女子学院くらいです。
推薦(第一志望)入試には、「青田買いでもしないと、生徒が集まらない。」というイメージを持たれてしまい、必ずしも、学校にとって良いことだけではないのが実情でしょう。そういう意味では、すでに難関校の一員となった昭和秀英にとって、12月の第一志望入試にメリットがあるのか、疑問を持ってしまいます。
もっとも、渋幕はともかく、東邦、市川志望でも、受験勉強から早く開放されたいと、秀英に駆け込む受験生もいるでしょうから、そういう生徒を囲い込む効果はあるのかもしれません。また、例年10倍前後の高倍率になるので、「手が届きそうで、実は難しい。」というイメージを演出できて、案外、メリットはあるのかもしれません。(秀英は高校入試でも、高倍率ですから。)
そんなわけで、いよいよ2006年入試のスタートです。