さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

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 2025年千葉県公立高校入試は2月18・19日です

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No.46 「三者面談後の学習。」

11月も後半に入りましたから、大半の受験生は、三者面談を終えたことと思います。「進学コラム」の読者の中には、学力検査無しの「私立単願推薦」に、逃げてしまった人はいないと信じています。
さて、公立上位校志望の受験生は、これから冬休みまでの学習が、非常に重要になってきます。千葉県の公立高入試では、数学・国語では高得点を取るのが難しく、英語・理科・社会は容易な出題傾向にあります。したがって「5教科まんべんなく」ではなく、うまく「軽重つけて」勉強することが必要になってくるのです。
昨年度の入試では、数学の5番(平面図形)が非常に難しく、上位校でも正答率は低かったと思われます。このように数学では、極端に点の取りにくい問題が出題されることがありますが、そういう問題まで得点できるように訓練していくことは、数学に強みを持つ受験生を除けば、得策ではありません。数学の難問を訓練することは、非常に多くの時間と労力を必要とし、そのわりには、見返りが少ない可能性も高いからです。そんな時間があるのなら、後述する、暗記中心の科目に時間を使ったほうが、合計点は高くなるでしょう。(もちろん早慶付属など、難関私立校を併願する場合は別ですが。)
また、3番で出題される、新傾向問題(その場で数え上げたりする問題)も、対策がとりにくいので、どんな問題が出ても、落ち着いて考えられるような心構えが必要でしょう。
数学の3番5番は、完全に得点しようとは思わず、(1)だけとか、証明の部分点を狙っていくなど、取れるところだけを取り、1・2・4番で確実に得点していくことを目標に、勉強していくと良いでしょう。1番は計算問題、2番は一行問題ですから、毎日20〜30分程度をこつこつと練習していきましょう。
数学では、(1)でミスをすると、(2)以降も全滅になってしまうような問題もありうるため、相当な実力があっても、入試当日の状況次第では、不本意な結果に終わってしまう可能性があります。そういう意味でも、数学で高得点を狙っていくような勉強は危険だと思います。数学の勉強時間は基本中心に、最低限にしましょう。
国語もまた、出題される文章によって、「フィーリングが合う・合わない」ということが起こりやすいので、当日やってみるまで、どうなるかわからない科目であるといってよいでしょう。
そんな中で、絶対にやっておかなければならないのは「漢字」です。千葉県では漢字だけで配点が20点あります。上位校の受験生にとっては、この20点を落としたら合格はないと思ってほしいのですが、以外に甘く考えている受験生がいるのも事実です。まだ入試まで3ヶ月以上ありますから、漢字が怪しい人は「今すぐ」練習を始めましょう。
さて、公立上位校では85%以上の得点をしなくては合格できませんから、得点しやすい英語・理科・社会を、どこまで完成させることができるかが、大きく合否にかかわってきます。前述したように、数学・国語は当日の出来しだいでどうなるかわかりません。しかし、暗記中心の科目である英語・理科・社会は、覚えていれば確実に得点できるので、努力すればするほど100点に近づくことができます。公立2番手校グループでも、この3教科で280点は取るつもりで準備をしていきましょう。
暗記中心といっても、この時期にだらだらと教科書や参考書を眺めていてはいけません。この時期は実践的な演習あるのみです。そのためには問題集をバンバン解きましょう。入試までに問題集を5回転するつもりで進めましょう。もちろん2回目以降は、できなかった問題を中心にやればよいので、1回目を2学期中に終わらせることができれば、十分可能だと思います。そのためには100ページ程度の問題集を選ぶとよいでしょう。上位校を受験する生徒ならば、すでに8割方は完成しているでしょうから、まとめなど参考書的な部分のない、純粋な問題集のほうが使いやすいと思います。中途半端なまとめがついているより、確認が必要な場合は教科書や参考書に戻ったほうが、確実な知識が身につくはずです。
英語・理科・社会の学習時間を確保し、数学の計算・一行問題と漢字練習の時間を取り、過去問に取り組めば、それだけで、ほとんどの受験生は精一杯ではないかと思います。これで取りこぼしたものがあれば、それは冬休みの課題にすればよいでしょう。
三者面談後のこの時期は、私立推薦が決まったり、志望を落としてしまったりと、受験生一人ひとりのモチベーションに大きな差が出てくる時期です。それだけに、効率の良い勉強ができれば、大きな差をつけることのできる時期でもあるのです。第一志望を変えずに頑張っている人は、勉強の中身を再確認し、合格につながる勉強をしてもらいたいと思います。

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