さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

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No.45 「併願パターン2。」

前々回、併願パターンの第一回として、船橋高校の併願パターンについて書きました。当然、第2回で「公立2番手校が第一志望の場合」というのをやろうと思っていたのですが、よくよく考えたら、2番手校も御三家も、ほとんど併願パターンって同じなんですよ。それで、どうしようかなと迷っている間に、3週間過ぎてしまいました。(言い訳がましいですが・・・。)
でも、期待している受験生もいるかもしれませんから、ほぼ同じになるのを覚悟の上で、書き出してみることにします。
「佐倉高校が、第一志望の場合。」
このホームページの守備範囲を地理的に考えれば、薬園台高校が最適なのですが、薬園台だと、本当に前回の船橋高校と、ほぼ同じになってしまうので、あえて佐倉高校にしてみました。
ここ2・3年で、佐倉高校は人気・レベルともに上昇し、難易度でも薬園台を抜き、2番手校中の最上位校にのし上がって来ました。大学実績も含めて考えても、今や公立高校の第5位といってよいでしょう。
・チャレンジ校
佐倉高校のチャレンジ校になるのは、現実的に合格の可能性を考えれば、市川高校だけでしょう。(記念受験で良ければ、渋幕・東邦・秀英を選んでもよいですが・・・。)ただ、市川も共学化でどうなるのか、全く読めない状況ですから、積極的に勧められるわけではありません。まあ、チャレンジですから、やってみたい人は、という程度です。
・次善校
佐倉高校の次善校でも、もっとも勧められるのは日大習志野です。もちろん理由は倍率が低いからです。次善校は、不幸にも第一志望が不合格になってしまったときのための「次善」なのですから、受からなくては意味がありません。前回も参考にした市進の受験ガイドでも、佐倉・日習の併願成功率は四分の三以上ですから、かなり安心できる次善校といえるでしょう。
大学実績でも、国立大は今ひとつですが、早大理科大など上位私大には、それなりに数を出しています。(卒業生数から日大推薦進学者数を除いた、実大学受験者数で考えると、より正確な比較ができるでしょう。)理科大を除く上位私大には、理系学部が1つか2つしかないことを考えると、理系志望者の多い日習の実績は立派でしょう。もちろん佐倉には及びませんが、次善校としては悪くない実績だと思います。
日大習志野と近いレベルで、芝浦工大柏も、通える地域に住んでいればお勧めできます。芝柏は推薦も一般入試も最終日に動いてきましたから、もしかしたら大穴になるかもしれず、受けてみて面白い学校でしょう。
佐倉高校の併願校で、最も多いのは成田高校でしょう。特に成田周辺の受験生にとって成田高校は、特別な存在のようにも感じます。しかし個人的には、あまりお勧めはしません。
成田は入試相談はありませんから、もちろん押さえにはなりません。入試のレベルから考えても、十分に佐倉の次善校なのですが、大学実績はだいぶ下がります。押さえクラスの八千代松陰と比べても、それほどの優位は感じられません。(最も松陰は卒業生が多いのですが。)
入試の倍率を考えると、最近易しくなってきた日大習志野と、難易度はさほど変わらないといってもよいですから、成田周辺に住んでいても、距離をいとわなければ(さらにいえば、学費も成田のほうがかなり安いので、それもいとわないなら。)日習のほうが良い選択だと思います。ただ、2006年は日習と成田は試験日が重ならないので、悩まずに両方受けてしまってもよいでしょう。
また、女子であれば、国府台女子学院も良い次善校でしょう。国府台女子は併願推薦があるので、ここの併願推薦に受かってしまえば、一般入試で押さえの学校を受ける必要がなくなります。(ただし、入試相談を通していたら、出願だけはさせられると思います。)このところの共学校人気もあって、倍率が高くならないことが多いので、佐倉レベルの受験生であれば、かなりの確率で合格できるでしょう。
そういう意味では、限りなく「押さえ」に近い次善校と考えてよく、それでいて現役進学率も大学実績も、立派な数字を出していますから、非常にお買い得な学校だと思います。(また、しつけの面でもしっかりしているので、保護者にとっては、娘を預けていて安心な学校であるともいえます。)ただし、女子だけの学校は絶対いや!という人には勧められませんが。
さらに、国府台女子と、ほぼ同じような使い方ができるのが、江戸川女子です。江戸川女子は東京の学校ですが、佐倉方面から行くと、国府台女子と、京成で2駅、JRなら1駅しか変わりません。限りなく千葉県といってよいでしょう。江戸女は国府台女子とは違って入試相談がありますから、本当は「押さえ」になる学校です。ただし、入試相談で合格が保証されるのはⅡ類だけで、Ⅲ類で合格するためには、入試で点を取らなくてはなりません。しかし、佐倉レベルの受験生なら、Ⅲ類での合格も難しくはないでしょう。
江戸女も国府台女子に劣らず(以上に)、現役進学率・大学実績とも、なかなかですから、「次善校」と「押さえ」を兼ね備えた学校といってよく、ある意味では、国府台女子以上に、お買い得な学校といえるでしょう。また、都内私立校なので、入試が2月10日と遅く、県内で日習などに受かってしまえば、棄権できてしまうのも魅力的だと思います。
・押さえ
佐倉高校の押さえになりそうな学校は、京成線沿線なら八千代松陰・千葉英和、千葉方面からJRで来るなら、千葉敬愛でしょう。
押さえの学校は、入試相談のある学校が大半ですから、入試相談で要求されるだけの成績を持っているかが、学校選択の最も重要なポイントになるでしょう。(千葉敬愛は入試相談で、合格の約束はしてくれませんから、実力勝負になりますが、そのぶん、学校の成績は必要ありません。)あとは、距離・校風・学費など、総合的に納得のいく学校が選べれば、レベルに、あまりとらわれる必要はないと思います。先生の勧める学校で不満がなければ、それに従うのもよいでしょう。
最後に、佐倉高レベルの公立高校も、御三家に劣らず高倍率になります。特に特色化は不合格になる確率が高いですから、不合格になっても、うろたえたりしないように、「特色化は落ちるものだ」という認識を持って、一般入試に照準を合わせた勉強をしていきましょう。
その意味でも、安心な次善校を確保しておくことは、非常に大切です。先を見据えた併願作戦を、十分に練っておきましょう。
やっぱり、御三家とほとんど同じになってしまいましたね・・・。

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