2学期に入って、もう半月が過ぎてしまいました、受験生諸君は、順調に勉強できているでしょうか?
中には、夏休みは「受験の天王山」と煽られて、頑張って勉強したものの、2学期が始まると、部活が無くなって早く帰れるようになったのに、午後の大切な時間を、だらだらと過ごしてしまっている、なんていう人もいるのではないでしょうか。
2学期は学校行事も多く、受験生といえども気持ちが緩む時期です。しかし、受験校決定の三者面談は、あっという間にやって来ます。この時期に気持ちを緩めてしまうと、
成績ダウン→志望校変更→やる気を失う→もう私立専願推薦でいいや。
となることが多く、受験生としては、完全に脱落してしまいます。もちろん、私立専願推薦にでもなれば、最も実力をつけられる「秋から受験までの時期」に、勉強しなくなってしまいますから、高校入学時には、一般入試を経て入学してきた生徒に、大きく水をあけられていることでしょう。
つまり、この時期の過ごし方で、受験のみならず、高校入学後まで大きく変わってくるのです。まさに「2学期こそ天王山」なのです。
実際、三者面談の頃には、学校の先生に「おいしそうな話」を持ちかけられて、私立専願に鞍替えしてしまう生徒が多数出てくるはずです。中学校の先生は私立専願の生徒が多ければ多いほど、仕事が楽になりますから、ベテランの先生ほど巧みに誘いをかけてきます。
そして、悲しいかな、まわりが楽な道に走れば走るほど、自分も楽になりたいと思ってしまうものなのです。
そうならないためにも、この2学期に最も大切なことは「志望を下げないこと。」「志望校合格のための努力を緩めないこと。」です。「志望を下げないこと。」は、気持ちの問題ですが、現実的には成績が下がってくると、気持ちが揺らいでしまうのが人間です。ですから、この時期は「絶対に成績を下げない!」くらいの気持ちで、勉強していく必要があります。それが結局、「志望校合格のための努力を緩めないこと。」につながっていきます。
2学期は、夏休みと違って、学校があるわけですから、無尽蔵に時間があるわけではありません。限られた時間で、能率よく勉強する。そういう計画を立てて、実行できたものが勝者になるのです。まずは、この2学期に何をどう勉強していくのか整理してみましょう。
2学期後半には「過去問」が入ってくるので、勉強は、かなり大変になります。夏休みから続けている問題集などは、9・10月でメドをたてておかないと終わらなくなってしまいます。また、過去問以外の問題集は、もう新たに買わないようにしましょう。どの問題集もレベルの差はあれど、書いてある内容は基本的に同じです。今まで使ってきた問題集を繰り返し解いていくことで、十分な実力をつけることができるはずです。
夏は天王山と言われても、時間がたっぷりあるだけに、遊びたい欲求を押さえて、計画通り勉強するのは難しいものです。ほとんどの受験生が後悔しつつ、2学期を迎えているはずでしょう。2学期は夏に比べると自由になる時間が少ない分、計画通り勉強するのも難しくはないはずです、この9・10月で夏の遅れを一気に取り戻した者が、本当に天王山を制したと言えるでしょう。
今からでも遅くはありません。早速今日からスタートしましょう!