県内私立高校の入試日程が、ほぼ出揃ってきました。以前も書いたように、推薦入試が、昨年より1日早い1月16日から、一般入試が2日早い1月25日からになりましたが、大半の学校は早くなったぶん日程をスライドしただけで、上位校では大きな変化はないといってよいでしょう。
上位公立高校との併願が多い学校を中心にあげてみると、
◎推薦入試
1月16日 渋谷幕張、東邦、市川、日大習志野、専大松戸(併・単)、千葉英和。
1月17日 昭和秀英、専大松戸(併)、国府台女子。
1月18日 芝浦工大柏、八千代松陰。
昨年から推薦2回+一般の3回受験を可能にした専大松戸は、学校としては成功という評価だったのでしょう、今年も同じ日程です。その専大松戸に生徒を奪われたと思ったのか、芝浦工大柏が1日目から3日目に逃げたように移動しています。
また、上位公立高の押さえに使われることの多い八千代松陰が、2日目から3日目に移動しています。入試相談のある学校はどこもそうですが、八千代松陰も一般入試より推薦入試がメインになっているだけに、他校とのバッティングを避けて、できるだけ多くの受験生を集めたいということなのでしょう。
◎一般入試
1月25日 市川、専大松戸、千葉英和。
1月26日 東邦、昭和秀英、国府台女子。
1月27日 渋谷幕張、日大習志野、八千代松陰。
1月28日 芝浦工大柏、千葉日大一。
一般入試でも芝浦工大柏が2日目から4日目と移動したことが目立ちます。この移動が吉と出るか凶と出るか、個人的には、私立校入試が推薦にシフトしている中、一般入試で試験日が後ろにあるのはデメリットも大きいと思います。
中学校では多くの生徒が、推薦だけで私立校入試が終わってしまい、また一般入試でも1月27・28日あたりになると、「まだ入試やってる学校があるんだ。」という感じでしょう。(ましてや「1日も早く受験を終えたい。」と思うのが受験生の心理ですから。)千葉日大一が5日目から4日目に移動したのも、そんな理由だと思うのです。もしかしたら芝柏の一般入試は、意外な穴場になってしまうかもしれません。
他は特に変化なしですが、東邦が推薦の定員を増やしたことで、一般の定員を減らし、市川も共学化とともに募集定員減(内進生が増えるため)になり、幕張、秀英は今年も高倍率でしょうから、最上位の私立校は軒並み厳しい結果が予想されます。
公立上位校も高倍率が続くでしょうから、上位校志望者は綿密に併願作戦を練るとともに、日々の勉強を頑張りましょう。こればっかりは大変だと愚痴っても、みんな同じ条件ですから。