千葉県教育委員会のホームページに「平成17年度 公立高等学校入学者選抜 学力検査の結果」という資料(pdfファイル)が掲載されています。文字通り、学力検査での、教科ごとの平均点・得点分布(10点刻みの簡単な折れ線グラフですが)、設問ごとの正答率などが公表されています。
平均点は新聞等でも掲載されますから、目新しい資料ではありませんが、受験生にぜひ見てもらいたいのは、得点分布と設問ごとの正答率です。
たとえば、平均点を見ると、最も高いのが「社会」の66.2点、次に「理科」の65.0点、この2つは、得点しやすい教科であることがわかります。そして、「国語」62.2点、「英語」60.5点と続き、大きく離れて「数学」の53.1点、数学は群を抜いて、得点しにくい教科であることがわかります。
しかし、得点分布を見ると、最も人数が多くなる(グラフの山のピークになる)得点は、英語は社会・理科と同じ85点で、さらに95点の受験生もかなりおり、ある程度の受験勉強をしてきた受験生にとっては、英語は理科・社会と並んで、得点しやすい教科であることがわかります。英語は25点付近に第二の山があり(できる生徒と、できない生徒の二極分化が起こっている。)、そのせいで平均点が引き下げられているのです。このようなことは平均点を見ただけでは、わかってきません。
また、数学にも英語ほどではありませんが、第二の小さな山が20点付近にあり、山のピークは国語とほぼ同じ65点であるにもかかわらず、平均点は大幅に低くなっているのです。数学と国語は95点以上の高得点者が非常に少なく、この2科目で得点を稼ぐのは、かなりの実力がないと難しいこともわかります。
言葉で説明するだけではわかりにくいので、ぜひ実物を見て欲しいと思います。
設問ごとの正答率は、夏以降、過去問を解く際に、たいへん参考になるでしょう。頂点レベルの学校を除けば、入試で満点を狙っていく必要はありませんから、どんな問題なら捨ててもよいのか、判断する材料として使えると思います。
県教委のホームページは、受験生にも参考になることが多く掲載されますから、時々のぞいて見るとよいでしょう。