さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

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 2025年千葉県公立高校入試は2月18・19日です

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No.30 「公立私立階段理論その2。」

「3.公立二番手校」
佐倉・薬園台・木更津・市立千葉・柏あたりがこのグループに属するでしょう。
少し前までは、小金もこのグループだったのですが、人気の低下が激しく、常磐線沿線では柏に抜かれた形になってしまいました。(さらに少し前には、国府台もこのグループだったのですが・・・)このあたりの高校は人気の維持に気をつけないと、落ちるときはあっという間という感じです。
この中では、佐倉が入試のレベルも(昨年は倍率も2倍を超えましたし)、進学実績も、一歩リードした感じです。千葉県内では、東京に近いほうがレベル低下が早いという「地域事情」もあるようなので、佐倉や木更津は結構安泰かもしれません。それに対し、薬園台は少し前まで入試のレベルは佐倉を上回っていたはずなので、国府台・小金の二の舞にならないように(地域事情もありますし・・・笑)注意が必要かもしれませんね。

このグループは、公立御三家を別格とすれば、いわゆる「地域トップ校」で、地元では進学校として認められている学校でしょうが、現実的には有名大学への進学は、決して楽ではないレベルです。このグループの目標校は、とにかく千葉大(医学部は厳しいでしょうが)でしょう、私立では、学部も定員も多い早稲田はともかく、慶応はクラスで1名でも(浪人しても)かなり厳しくなってきます。クラスで7・8番くらいでも、すでにMARCH(明治・青学・立教・中央・法政)レベルが目標になってしまうでしょう。クラスで中位以下なら現役で入れるのは日東駒専レベルになってしまうはずなので、入学後の努力が、その後の運命を大きく変えるといっても過言ではないでしょう。
そういう意味では、先生の「やる気」も学校間格差になりやすいといえますから、地方進学校に近い雰囲気(予備校などが近所にあまりないから、大学受験まで学校で面倒見てやらないといけない、という認識が先生側にある。)の佐倉や木更津は有利でしょう。

「4.私立二番手校」
芝浦工業大学柏・日本大学習志野専修大学松戸の大学付属校3校がここに属するでしょう。
これら3校は、大学付属でありながら他大学進学実績も、それなりに高いという「進学校的付属校」といってよい性格の学校で、上位生は早慶理科大、MARCHなどの上位大学に、中位生は併設の大学に進めるというメリットを持っています。当然、現役進学率は、上の1〜3グループよりも高くなっています。超難関大学を目指すのでなければ(授業料が高いことを許容できれば)、お買い得度の高い学校ともいえるでしょう。

入試のレベルは芝柏が一歩抜けた感じで、東葛高との併願者も甘く見ていると、やられてしまうところまで来ています。そして、レベル低下がやっと落ち着いてきた感がある日習と、入試改革を進めてきた専松が、ほぼ並ぶ感じでしょう。ただ、専松はE類かA類か、また、推薦をどう使うかで、難易度がかなり変わってしまうので、一概に日習とどっちが上とも言えないでしょう。専松の受験を考える場合は、早めの情報収集(説明会に行ってみるなど)が大切だと思います。
また、芝柏と専松は中学校を新設したことで(高校の定員が減って)、高校のレベルが上がったという事情もありますから、この2校と日習とでは、単純に偏差値だけでは、学校の良し悪しを比べられないでしょう。個人的には、日習は募集定員が多い(中学校がないから)ぶん、倍率もあまり高くならないので、わずかなミスが合否を決めてしまうことが少なく、実力どおり結果の出る入試なので、安心して次善校として受験できる(おすすめできる)学校だと思います。

大学合格実績では、理系の芝柏・日習、文系の専松と、併設大学(日習は、隣接する理工学部の付属という性格が強い。)の性格が、付属高校の進路にもあらわれています。
特に、芝柏・日習の私大(早大理科大など)への進学実績は、併設大学に進まずに大学受験をした生徒の数を考えれば、「3.公立二番手校」に引けを取らないレベルといって良いでしょう。それに比べると専松は卒業生数が多いぶん、見劣りがします。ただ、中高6ヶ年の卒業生が、今年初めて出る(現高3生)ことになるので(ちなみに芝柏では昨年)、それによって大学実績がどう変わってくるのかも注目したいところです。

併設大学に進む場合を考えると、3校の中では、芝浦工業大学ならば、就職で困ることは少ないと思われるので、芝柏のお買い得度はかなり高いと思います。(ただ、理系志望者にしか勧められないのと、少し難易度が上がりすぎてしまったのが難点。)

ところで、県内私立高校の中で、この次のグループ「6.入試相談のある私立校」には入らず、「4.私立二番手校」にも、入れていない学校がいくつかあります。主なところでは国府台女子学院、日出学園、麗澤、成田あたりです。
国府台女子は、中学受験のレベルを考えると、芝柏・専松と同列にしても良いレベルといってよいと思います。また進学実績でも、現役進学率は(付属校を除けば)たぶん県内No.1でしょうし、早大をはじめ有名私大への合格数も、決して「4.私立二番手校」に負けていないと思います。ただ、高校入試になると、共学校人気の影響をモロに受けて、悲しいほどのレベルで(特に英語科の推薦では)合格できてしまっているのです。この高校入試のレベルを考えると、芝柏・日習・専松と同列にはできないのかな、と思い、泣く泣く外しました。
個人的には、限りなく「4.私立二番手校」に近く、何と言っても「受かりやすい」ので、女子の受験生には、おすすめできる学校だと思います。(でも、高校入試はもう止めて、完全な中高一貫校になってしまってもいいんじゃないかと思いますけどね。)
日出学園・麗澤は、進学校としての評価が難しいので、あえてコメントしていません。
成田は、第4学区ローカルな学校で、公立高校との併願も佐倉・成田国際ぐらいに限られるでしょうから、どちらにも入れられませんでしたが、大学進学実績を見ても「4.私立二番手校」に入れてくれとは、とても言えないでしょう。(実際には、高校入試レベルを考えると、「5.公立三番手校」と同程度というのが正確な評価かもしれません。)

だんだん明るい話題が少なくなってくる、その3につづく・・・

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