さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

 千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです
 受験勉強のやり方など勉強に関するアドバイスは、もうひとつのブログ さくらweb進学塾 に掲載しています
 高校受験Q&A、上位校の入試状況などは さくら進学クリニック にまとめています

 2025年千葉県公立高校入試は2月18・19日です

 さくら進学塾のホームページ に進学コラム特別編「公立上位校受験は普通の高校受験とは違う」を掲載中です

 さくら進学塾では3月より新年度授業を開始しています
 現在、中2・中3生を募集しています
 詳しくは>>さくら進学塾のホームページ をご覧ください

No.21 「あと1週間、モチベーションは大丈夫か?」

公立高校一般入試まで、いよいよ残り1週間となりました。今朝の朝刊には倍率が掲載されましたが、予想通り上位校の受験生には、厳しい倍率になりました。特に2.5倍近い倍率になった、千葉高、船橋高の受験生は、あまりの厳しさにモチベーションの維持が、難しいのではないかと心配してしまいます。

千葉高については前回のコラムで「100名抜けても2.49倍ですから、これは大変な激戦になることが予想されます。」と書いたのが、ほぼその通りになりましたが、こんなことが当たっても全然嬉しくないです。

県立高校の一般入試で2.5倍なんていうのは、県立学校としての目的を、まったく果たしていないと言っていいのではないでしょうか。県立高校は、県民の税金を使って作った、県民のための学校だということを理解しているんでしょうか。倍率が高いということは、それだけ不合格者がたくさん出るということで、昨年も書いたように思うのですが、例えば前出の千葉高、船橋高の2校だけでも、特色化選抜で既に1100人以上の不合格者を生み出しているのです。

千葉高 応募者706名−合格者130名=不合格者576名
船橋高 (普通科568名+理数科89名)−(89名+21名)=不合格者542名
(実受験者がわからなかったので、応募者でそのまま計算しています、棄権者・当日欠席者もいるはずなので、実際にはもう少し不合格者は少ないと思われます。) 

そしてまた、一般入試でも、

千葉高 応募者471名−募集人員190名=不合格者281名
船橋高 (普通科465名+理数科51名)−(189名+19名)=不合格者308名

と、600名近い不合格者が生み出されるのです。もちろん、この中の大半は、特色化も含めて2回とも不合格になっていることでしょう。

高校受験はほとんどの生徒にとって、初めて自分自身で選択する人生の岐路でしょう。そこで、ここまで多くの生徒が、完膚なきまでに打ちのめされることは、どう考えても好ましいことではないでしょう。特に県のトップ校を受験するような生徒は、それこそ死に物狂いで、したいことも我慢して、受験勉強に打ち込んできているでしょうから、努力したぶん不合格になったときの喪失感は、非常に大きなものになるでしょう。これを公立の教育機関が行うのです、これを許してよいものでしょうか。

これは千葉県だけのことではなく、全国的に公立高校入試で、「画一的な入試からの脱却」とばかり、複数回入試を導入するのが流行っているようですが、入試は受験生にとっては「一生に一度きり」です。1回だけ試験をやって決めるのが、公平で良いのではないでしょうか。敗者復活戦みたいなのは、後に禍根を残す元でしょう。教育行政は「まず一本しっかりした柱を通した」うえで、細かい調整をしていくものでなければいけないでしょう。柱が「流行り廃り」で揺れ動いていては、教育は荒廃するだけです。何か今回は愚痴っぽくなってしましたが、志願変更終了後、もう少し一般入試についてコメントしたいと思います。

 《コメントについてのお願い》
 ・コメントはできるだけ最近のコラムにお願いいたします、古いコラムにコメントしていただいても気づかない場合があります
 ・コメント欄はコラムに対するご意見やご質問、受験情報を書き込んでいただくものです
  読者のコミュニケーションの場ではありませんので、掲示板的な書き込みはご遠慮ください
 ・情報は中学校や高校からなど確証のあるものをお願いいたします、うわさ話などの不正確な情報は書き込まないでください
 ・受験勉強のやり方など勉強に関するご相談は「さくらweb進学塾」に書き込みをお願いいたします
 ・ネット上に個人情報をさらすことはトラブルの元になります
  ご相談以外で、成績、志望校、部活動などの個人情報を書き込まないようにしてください
 多くの受験生や保護者の方が見ています、他人を不快にしない、役に立つコメントをお願いいたします
 不適切なコメントと判断した場合、削除させていただく場合があります