トピックスにも書きましたが、県教委では、柏北高と柏西高を統合してできる高校と、東大柏キャンパスとで「高大連携」できないかと話し合っているそうです。
大学の先生に高校で講義してもらったり、高校生が東大で講義を聞いたりして、高校生が単位として認定されるところまでやりたいようです。
しかし、東大柏キャンパスは学部ではなく、研究所(現在は宇宙線研究所と物性研究所があるそうです。)です。学生も大学院生で、研究内容も最先端のハイレベルなものです。われわれが研究所の名前を聞いても、何の研究をしているのかよくわからないのに、これは正直言って高校生向きではないでしょう。
また、これだけのハイレベルな内容を学ぶのなら、大学進学する予定の生徒を対象にすべきでしょう。そんな進学校を柏周辺で選ぶなら、東葛飾高か柏高くらいまでになるのではないでしょうか。
別に柏西高や柏北高を馬鹿にするわけではありませんが、現在大学進学率が3〜4割の柏西高と、2割程度の柏北高が統合した学校に、そんなハイレベルな提携をしても、あまり効果は望めないのではないかと思ってしまいます。
統合して別の学校に生まれ変わるといっても、校舎など設備は柏西高そのままで、今回の東大との提携だけで、東葛飾高レベルの生徒が、バンバン入学してくるとも思えません。
結局、県教委は統合という名の廃校に対する批判を、少しでも減らそうと、後から「美味しい話」をちらつかせているようにしか見えないのですが。当事者の柏西高の方々はどう思っているのでしょうか。