さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

 千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです
 受験勉強のやり方など勉強に関するアドバイスは、もうひとつのブログ さくらweb進学塾 に掲載しています
 高校受験Q&A、上位校の入試状況などは さくら進学クリニック にまとめています

 2025年千葉県公立高校入試は2月18・19日です

 さくら進学塾のホームページ に進学コラム特別編「公立上位校受験は普通の高校受験とは違う」を掲載中です

 さくら進学塾では3月より新年度授業を開始しています
 現在、中2・中3生を募集しています
 詳しくは>>さくら進学塾のホームページ をご覧ください

No.7 「特色化選抜は誰のための制度か?」

公立高校の入試日程が発表になりましたが、7月に入ると今度は、特色化選抜の各高校ごとの選抜方法や定員が発表になるはずです。
特色化選抜については、昨年の「解説」のコーナー「2003年、千葉県高校入試を振り返る。」の中、「不合格者を量産する特色化選抜」というサブタイトルで書きましたが、「倍率が非常に高くなる。」「結果、不合格体験を多くの受験生に強いる。」など、受験生にとってマイナス面の目立つ制度だといえます。

公立高校といえども、学校によって生徒のレベルも違えば、教育内容も違うわけですから、「各学校ごとに特色を持って選抜する」ということは、非常に意味のあることだと思います。一般入試のように全校同一問題では、千葉高のようなトップ高では、非常に高得点が必要になり、わずかなミスも許されなくなっていますし、底辺校では、問題のレベルが高すぎて、受験生の基礎学力が十分に測れないこともあるでしょう。このような学校では、特色化選抜は意義があるものだと思います。しかし、中位高では、一般入試で十分に機能しているはずですから、さらに別の入試を行う意義は見出しにくいでしょう。

つまり、全校で特色化選抜を実施する必要はないのではないか、と思うのです。一般入試では選抜に支障がある、または受験生が不利益を被りやすい、と考える学校だけが、特色化選抜を実施すればよいのではないでしょうか。結局、県教委は「各学校ごとに特色を」と言っておきながら、「実施しない」という特色は認めていないわけです。「全校実施」は特色化の趣旨とは相反する考え方でしょう。

また、特色化選抜の最大の問題点は、「入試が2回になった」ことにあり、このことが高倍率の原因になっています。やはり入試は1回きりにすべきでしょう。ほとんどの受験生にとって、特色化選抜の「不合格体験」は、苦痛でしかないと思うのです。
1回きりの(2月末の)入試で、全校同一問題をやりたい(特色化をやらない)学校は、今まで通りの入試をすればいいし、特色化でいきたい学校は、全校同一問題はやらなければいいのです。
この場合、全校同一問題ではなくなるので、「標準問題」などと呼んでやればよいのではないでしょうか。

考えれば考えるほど、現行の特色化選抜は、受験生を不幸にする制度にしか見えないのです。

 《コメントについてのお願い》
 ・コメントはできるだけ最近のコラムにお願いいたします、古いコラムにコメントしていただいても気づかない場合があります
 ・コメント欄はコラムに対するご意見やご質問、受験情報を書き込んでいただくものです
  読者のコミュニケーションの場ではありませんので、掲示板的な書き込みはご遠慮ください
 ・情報は中学校や高校からなど確証のあるものをお願いいたします、うわさ話などの不正確な情報は書き込まないでください
 ・受験勉強のやり方など勉強に関するご相談は「さくらweb進学塾」に書き込みをお願いいたします
 ・ネット上に個人情報をさらすことはトラブルの元になります
  ご相談以外で、成績、志望校、部活動などの個人情報を書き込まないようにしてください
 多くの受験生や保護者の方が見ています、他人を不快にしない、役に立つコメントをお願いいたします
 不適切なコメントと判断した場合、削除させていただく場合があります