さくら進学クリニック 『進学コラム』

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No.4 「学校の役割」

先日、小6の児童が学校内で、同級生に殺害されるという事件がありました。
こういう事件が起こると、「教師は予兆を察知できなかったのか、防ぐことはできなかったのか」という意見が必ずと言っていいほどマスコミに流れます。


学校内での人間関係を知りえる大人は教師だけですから、「予兆を察知して防ぐべく行動する」ことは教師にしかできない役割です。
しかし、当たり前ですが、教師は生徒が学校にいる間べったりと生徒にくっついているわけではありません。
そして事件はいつも、教師の目の前で起こるのではなく、目の届かないところで起こるのです。


状況によっては、予兆を感じ取ることは可能かもしれません。
しかし、仲良しの友達同士が喧嘩をしていたからといって、それが殺人につながるなどとは思いもよらないでしょう。
むしろ、時に喧嘩をすることで「お互いをさらに知り、仲が深まる」と考えるのが今までの教育でしょう。


児童が30人も40人もいれば、毎日、誰かしら大なり小なりのいさかいを起こしているはずです。
それをいちいち「殺人につながるのでは」などと考えていたら教師はノイローゼになってしまいます。


そもそも学校の教師は心理学のプロではありません。
いや、仮にプロであっても、すべての生徒の心理をつかむことは不可能です。
それが、普段問題を起こすことの少ない、いわゆる真面目な児童ならなおさらです。


教師はスーパーマンではありません。
出来もしないことを要求し、過剰な期待を抱いても、現実には子供たちを守っていくのは困難でしょう。


もう学校は「無理なことは無理!」というべきではないでしょうか。元々、学校は「勉強を教える場所」なのです。


学校にいる時間の大半は勉強に費やされているのに、1人で40人もの児童を相手にしているのに、しつけや心の教育まで求められる。
学校は言われるがままに何でも抱え込むから、かえって問題解決が困難になるのです。
学校は自身の本来の役割をもう一度見つめなおし、「これはやりますが、これは出来ません」と社会に明確に示すべきでしょう。


もちろん、これは文部科学省が音頭をとって全国に指示していかなくてはいけないことです。
個々の学校が単独で考えることではありません。


私たちは「学校だけでは解決できない」ことを前提に、学校・地域・家庭・その他子供にかかわるあらゆる個人・団体が、互いに出来ることを模索していく必要があるでしょう。
自分たちの問題として、話し合い、行動していかなくては、同じような事件がまた起きてしまうはずです。
これは教育の問題ではなく、社会の問題なのです。

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