さくら進学クリニック 『進学コラム』

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No.2 「学歴社会の是非」

「なぜ良い学校に入りたいのか?」これは愚問である。

その答えは誰でも知っている。良い学校を出たほうが、良い会社に入れて良い給料をもらえるからだ。


終身雇用が崩壊し、就職事情が変化してきても、「有名企業に入社する」ことに関して言えば、学歴が高いほうが有利(少なくとも不利にはならない)であることは、今も変わらないでしょう。


その学歴を得るために、やりたいことを我慢して、塾や予備校に通ってまでつらい受験勉強をしなければならない。
あまりのつらさに「受験戦争」とまで言われる。
しかも、苦労して覚えても実生活にはほとんど役に立たない知識ばかり。(まさに受験はトリビアの宝庫!)
こんなものがなければ、貴重な青春時代に無駄な時間の浪費がなくてすむのに、と思った方も多いのではないでしょうか。


しかし、個人的な意見を言わせてもらえば、「学歴社会」とは実に素晴らしい!
「努力した者がその対価として地位や報酬を得る」ことに、いったい何の問題があるのでしょうか。


江戸時代、士農工商の頃は、いかに優れていようとも、職業選択の自由はなく、(もちろん例外はあったでしょうが)その努力は、ほとんど報われることがなかったでしょう。
それに比べれば、門地や収入にかかわらず努力しさえすれば東大にも入学でき、その後、官僚になろうが、政治家になろうが、研究者になろうが、サラリーマンになろうが、それはまったく本人の自由、思いのままなのだ。
こんな素晴らしい時代が今までにそうそうあったでしょうか?


「学歴社会」とは本当はかくも素晴らしいものなのです。


いや違う、それは建前だ。という方もいるでしょう。
そういう方は「学歴社会」の仕組みをよくわかっていない方だと思います。
「学歴社会」は「成り上がる」ための仕組みなのです。
「誰もがそこそこ努力すれば、幸せになれる。」なんて甘いものではないのです。


一介の浪人(?)から「成り上がる」ということは(どんな世界でもそうであるように)「勝者は常に少数」なのです。
ただ「学歴社会」においては、「チャンス」だけは誰にも平等に与えられているというだけなのです。


これを勘違いして、「誰でも頑張れば勝者になれる」なんて幻想を抱くから、くだらない「受験戦争」なんて言葉が生まれるのでしょう。
生き残るためには、勝ち残るためには、それは常に戦争状態であって当然ではないかと思います。


繰り返しますが、「学歴社会」での勝者はごく一部です。
つまり頂点に立つ者だけなのです。
小・中学校で中程度以下にいる者は、ものすごい努力をしなければ勝ち残ることは難しいでしょう。
(無理であるとは言いません、チャンスは誰にでもあるのですから。)


少々の努力をして1ランク程度上の学校に進学したとしても、それは「学歴社会」での勝利とはいえません。
本人はそれなりに達成感を得られると思いますが、それはあくまで自己満足であり、客観的に大きく有利になる「学歴」であるとはいえないでしょう。


「学歴」で勝負していきたいのなら、それこそ命をかけて勉強し、頂点を目指さなければ意味がありません。
それが出来そうもないなら「学歴」で勝負するべきではないでしょう。


現代は勝負できる場が、それこそ無数に存在します。
何も、誰もが簡単に参加できる(小学校に入学するだけだから、事実上、国民全員が参加するわけですが)「学歴」という場に固執する必要はないのです。
参加者が非常に多いにもかかわらず勝者が少数であるのだから、大半の者は敗者となってしまうわけで、それならば早めに別の場を求めたほうが結果的に勝者となりうる可能性が高くなるでしょう。
中学・高校生はそんな「自分にとって勝負できる場」を模索する時期であるといってよいと思います。


「学歴社会」が存在することは素晴らしいけれども、それは、すべての人に幸せをもたらすようなものではなく、あくまでも「成り上がる」ためのひとつの手段なのだと思うのです。

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