そろそろ、県内各高校の大学合格者数も出揃ってきました。
今年、東大に二桁以上の合格者を出したのは県千葉(23名)、渋谷幕張(16名)のみで、昨年の3校(東葛飾が脱落)より減ってしまいました。
千葉県内の高校から東大に進学するということの難しさを改めて感じます。
一因としては「中学入学段階での頭脳流出が加速している」のではないかと思います。
不景気が続いているにもかかわらず一部の中学受験熱は冷めることがなく、中学受験生1人あたりの受験校数は増加してさえいるといいます。
また、巣鴨・海城など二番手の男子進学校が以前より入りやすくなっているようですから、高校受験で千葉高を目指すなら中学受験でこっちに入ってしまったほうが東大実績も高いし、受験に内申書の心配などもいらないし、楽なのでは(言い方に語弊がありますが)と思ってもおかしくはないでしょう。
少子化が進んで小学校の卒業生が減ってきても、上位私立中学の定員はさほど変わっていないでしょうから、卒業生全体に対する上位私立中進学者の割合は増加しているはずでしょう。
つまり、小学校を卒業する段階での上位生の青田買いが以前より進んでいるのではないでしょうか。
これは、東京に近い地域の公立高校(国府台・小金)のレベルが、ものすごい勢いで低下してきていることともつながっているように思えます。
個人的な想像ですが(実際に調べることは困難なので)、千葉高や渋谷幕張の東大合格者の大半は千葉以東(つまり中学受験で都内まで出るのに、距離的に抵抗のある地域。)に住んでいるのではないか。
また、県内高校の千葉以西に住んでいる生徒の東大合格者数はものすごく少ないんじゃないかと思えてなりません。(どこかでデータを出しませんかね)
不景気のため、私立中高では生き残りに必至です。
そんな中で昔ながらの県内高校は実績を落としつづけるのかもしれません・・・