こんにちは、さくらです。
夏休みが終わり、9月は中学校が入試に向けて動き出す時期です。
中学校では11月頃に三者面談があり、受験する高校が決まっていきます。
(本当はここで決定ではないので注意!)
9月は三者面談に向けて受験校を絞り込む作業に入ります。
したがって、生徒には現実味のある志望校の提出を求めてきます。
あくまでも希望を聞くだけの夏前の志望校調査とは異なり、受験するつもりの高校を出させるのが9月の志望校調査です。
ということで、今回は中学校に提出する志望校について注意すべき点を伝えます。
ここで大切なことは、いかに平穏に三者面談を終えるかという視点です。
学校の先生は、生徒の受験したい高校を必ず受験させてくれるわけではありません。
実力が不足していれば志望校の変更を求めて来ますし、受験校が多ければ減らすようにも言ってきます。
第一志望から安全校まで併願パターン全体を再考するよう求められることさえあります。
自分の受験したい高校を受験するためには、受験したい高校を担任の先生に認めてもらう必要があるわけです。
そのために、生徒の志望校について、先生の希望することを知っておきましょう。
それは大きく2つあります。
1.どこかの高校に必ず合格してほしい
2.事務的な仕事をなるべく少なくしてほしい
中学校の先生が最も困ることは、進学先のない生徒が出てしまうことです。
その意味で1番目の希望は当然と言えます。
そのため、学校の先生はなるべく合格可能性が高くなる方向に指導してきます。
その最たるものが安全校(滑り止め)の選定です。
先生にとって重要なものは第一志望校ではなく安全校なのです。
したがって、志望校を出す場合は安全校を必ず入れましょう。
例えば、
第一志望 県立船橋(普通科)
第二志望 薬園台(普通科)
第三志望 船橋東
第四志望 空欄
このような志望校は先生にとって最悪です、突っ返されて再考を求められるでしょう。
第一志望 県立船橋(普通科)
第二志望 薬園台(普通科)
第三志望 船橋東
第四志望 八千代松陰(AEM)
このように安全校が入っていれば、すんなり話が通るでしょう。
(実際にはこんな併願パターンはダメダメですが・・・そのあたりは次のコラムで)
この時期に安全校のことを考えている上位生は少ないでしょう。
しかし、安全校の試験日によっては併願パターンが変わってきます。
早い時期に具体的な安全校を考えておくことは、生徒本人にとっても意味があるでしょう。
よくわからなければ担任の先生に相談しましょう、中学校でよく受験する安全校についてアドバイスがもらえるでしょう。
公立高校の名前が出たので、公立の志望校についても話しておきます。
公立の志望校は、行きたい高校の中で最もレベルが高い学校を書けばOKです。
公立高校の願書提出は2月なので、最終的な受験校決定は1月下旬で間に合います。
それまでは上を見て、できる限りの勉強をしましょう。
公立はどこを受けても問題は同じですから、志望校がどこでも受験勉強は同じです。
だから、希望する一番上の高校を目指してひたすら勉強すればいいのです。
(東葛飾志望の人は思考力問題の対策もやりましょう)
そして1月下旬に自分の実力を総合的に判定して、合格できる高校に願書を出しましょう。
この段階で志望校に実力が足りていないと感じたら、素直にあきらめましょう。
公立は問題が難しくなく、合格点が高いので、ほぼ実力通り結果が出ます。
(入試で奇跡が起こったとしても、入学後の勉強についていくのは難しいでしょう)
公立は受験まで目一杯勉強して、身につけた実力で行ける高校に行くものです。
希望していた高校に届かなかったなら、3年後の大学受験でリベンジしましょう。
高校は最終学歴ではないのですから。
とはいえ自信がないと、今の実力より上のレベルの高校を書くのは躊躇するかもしれません。
例えば、県船橋に行くのが夢だけど、今の実力ではちょっとという場合、先生には薬園台で出しておこうかと考えがちです。
これから勉強を頑張って成績が上がったら、県船橋に変更させてもらおう・・・などと。
しかし、学校の先生は合格可能性が低くなる(レベルが上がる)方向への変更はとても嫌がります。
なんだかんだ説得されて認めてもらえないかもしれません。
(これが逆なら「それはいい」と喜んで変更してくれます)
今後、志望校を変更する可能性があるなら、「変更は必ずレベルが下がる方」になるように志望校を出しておく必要があるのです。
県船橋への希望が1%でもあるなら、先生には県船橋で出しておくべきです。
次回は私立併願校の決め方について書きます。