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こんにちは、さくらです。
前回は県立船橋高校の大学進学状況について書きました。
県船橋の東大合格者が20名を超え難関大を目指せるようになったなら、公立トップ校である県千葉と比べてどうなのだろうか。
というわけで、今春の県千葉高校と県船橋高校の大学合格者数を比べてみました。
(県千葉は進学者数を公表していないため、今回のコラムで出てくる数字はすべて合格者数です)
まずは国立の難関大から
東京大 県千葉21名 県船橋21名
一橋大 県千葉 8名 県船橋20名
東京工業大 県千葉11名 県船橋21名
え・・・、東大は並んでいるものの、一橋大と東工大は県船橋の方が上です。
では私立大は
早稲田大 県千葉116名 県船橋131名
慶応義塾大 県千葉94名 県船橋56名
上智大 県千葉37名 県船橋59名
東京理科大 県千葉130名 県船橋201名
慶応以外は県船橋ですね。
もしかして、県船橋はすでに県千葉を抜いて公立トップ校になっているのでしょうか。
ちょっと待って、単年度の結果だけで判断するのは性急すぎるでしょう。
今年は「たまたま結果が出なかった」ということもありえます、生徒は毎年入れ替わっているのですから。
県千葉も県船橋も3年間の合格者数を掲載しているので、あらためて2022年~2024年の3年間の合計を見てみましょう。
東京大 県千葉65名 県船橋43名
一橋大 県千葉41名 県船橋68名
東京工業大 県千葉49名 県船橋56名
東大は県千葉が盛り返しましたが、一橋大と東工大はやはり県船橋が上です。
早稲田大 県千葉383名 県船橋389名
慶応義塾大 県千葉306名 県船橋196名
上智大 県千葉150名 県船橋193名
東京理科大 県千葉405名 県船橋542名
慶応は県千葉が100名以上の差をつけています、早慶は県千葉の強さが感じられます。
もうひとつ、両校とも国公立大学・医学部医学科(防衛医大を含む)の合格者数を掲載しています。
今春は県千葉22名、県船橋は12名です。
3年間の合計も見てみると、県千葉62名、県船橋は28名です。
(県千葉は国公立大医学部のデータは今年分しか掲載していないので、昨年、一昨年の入試結果資料も調べました)
国公立大医学部の実績は圧倒的に県千葉です。
県千葉は千葉大医学部が近くにあることもあって、昔から医学部への意識が高いのでしょう。
ここで、ひとつ頭に入れておかなければいけないことがあります。
県千葉は1学年8クラスなのに対して、県船橋は9クラスであることです。
県船橋の普通科は11年連続で1クラス増になっているので40名ほど生徒が多いのです。
そこを考慮すると早稲田大に関しても、まだ県千葉に分があると言えるでしょう。
情報を整理すると、
東大や国公立大医学部、早慶については、まだ県千葉が上と言えます。
その次のレベル、一橋大・東工大や上智大・理科大は県船橋に抜かれつつあると言えるでしょう。
ただ、トップ校としての評価はやはり頂点実績がものをいいます。
何をもって「抜かれた」とか言うのかといえば、やはり東大や国公立大医学部でしょう。
そう考えれば、県船橋が県千葉を超えたとはとても言えません。
今でも千葉県公立高校のトップは県立千葉高校です。
ただ、県船橋が実力を伸ばしてきているのも確かです、5年後・10年後はどうなっているかわかりません。
ここは第三者として、引き続き(無責任に楽しんで)見ていきたいと思います。