こんにちは、さくらです。
前回は県船橋・薬園台・船橋東の進学先について円グラフを書いて考えてみました。
ふつうの生徒がどのレベルの大学に進学しているのか、イメージがつかめたのではないかと思います。
ただ、大学をグループ分けしたので、具体的にどこの大学に行っているのかはわかりにくくなってしまいました。
そこで今回は前回の続きとして、今年の卒業生の「進学者の多い7大学」をピックアップしてみました。
7と中途半端なのは、実際に書き出してみると5だと少なくて10だと多いので、まあ7くらいがいいかと(笑)。
「進学者数が多い=ボリューム層」と考えると、進学者数が多い大学はふつうの生徒の進学先と考えられそうです。
(この考えは、実際に大学名を見れば間違っていることがわかるのですが)
前回と同様に、数字はすべて各校ホームページに掲載されているものです。
進学者の多い7大学(青字は国公立大学)
《県立船橋高校》
千葉大学 51名
早稲田大学 28名
一橋大学 19名
東京工業大学 18名
慶應義塾大学 14名
筑波大学 13名
明治大学 13名
《薬園台高校》
千葉大学 25名
明治大学 25名
早稲田大学 24名
立教大学 18名
法政大学 9名
青山学院大学 8名
東京理科大学 8名
《船橋東高校》
千葉大学 21名
明治大学 21名
東洋大学 16名
法政大学 14名
立教大学 13名
日本大学 13名
早稲田大学 10名
なんと3校全てで千葉大がトップになっています。
公立高校から千葉大に行くというのが、千葉県民のひとつのステイタスなのでしょう。
(地元国立大を出てればなかなか優秀という発想は日本中にあるようですが)
私大では早稲田大と明治大が3校全てに入っていて、薬園台と船橋東には立教大と法政大も重なっています。
県船橋に一橋大や東工大が、船橋東に東洋大や日大が出てくるあたりが高校のレベル差を感じさせますが、全体的にはレベル差があってもあまり進学先は変わらないとも感じます。
どうやら「進学者数が多い=ボリューム層」という考えは正しくないようで、実際には成績のよい生徒の進学先と考えた方がよさそうです。
(一橋大と東工大は東大に次ぐ難関大ですから、これはふつうの生徒の進学先では「絶対に」ないでしょう)
成績がよい生徒の場合、進学先は一部の有名大学に集中するのでしょう。
今回のコラムは「ふつうの生徒の進学先」というより、「成績上位の生徒の進学先」ととらえた方がよいと思います。
これで終わってしまうとつまらないので、「合格者の多い7大学」も出してみました。
合格者の多い7大学 ( )内は進学者数
《県立船橋高校》
東京理科大学 135名(7名)
明治大学 109名(13名)
早稲田大学 88名(28名)
立教大学 76名(3名)
法政大学 74名(4名)
千葉工業大学 53名(3名)
上智大学 51名(5名)
《薬園台高校》
法政大学 96名(9名)
明治大学 90名(25名)
東洋大学 85名(5名)
日本大学 78名(7名)
立教大学 59名(18名)
早稲田大学 47名(24名)
千葉工業大学 39名(3名)
《船橋東高校》
東洋大学 121名(16名)
日本大学 99名(13名)
千葉工業大学 87名(8名)
法政大学 74名(14名)
明治大学 63名(21名)
武蔵野大学 51名(3名)
立教大学 39名(13名)
こちらはトップの大学が全て違います。
理科大と法政大と東洋大というのが、高校のレベル差を反映している気がします。
合格者の多い大学は私立大学ばかりです。(国公立は1校もありませんね)
高校受験と同じで、私立は併願校として複数受験することが多いです。
1人でいくつも合格するので、合格者数と進学者数にはかなり差が出ます。
(進学者数は実人数なのに対して、合格者数はのべ人数ですから数が多くなるわけです)
合格者数が多いのに進学者数が1桁なんて大学は、安全校として使われていると考えてよいでしょう。
(そうすると、県船橋では上智大や理科大も安全校扱いなんですね)
3校全てに登場するのはMARCHの明治大、立教大、法政大と千葉工大です。
県船橋でも薬園台でも船橋東でも、MARCHは併願校として人気があるのでしょう。
千葉工大は複数の学科を併願すると受験料が安くなる制度があるので、のべ受験者数が多くなるためここに出てきていると思われます。
まあ、津田沼駅前で受験しやすいということもあるのかもしれませんが。
前回のグラフと合わせて見てもらうと、またいろいろな特徴が読み取れると思います。