さくら進学クリニック 『進学コラム』

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620.さくら流・大学実績の読み方

こんにちは、さくらです。

6月に入りました。
模擬試験が始まり志望校を書いたりすることで、受験生であることを意識し始める頃だと思います。

志望校を考える際に参考にするのは、偏差値、大学実績、場所、学校のカラー、部活、くらいでしょうか。
その中で大学実績は中学生には見方が難しいでしょう。
そこで今回は「さくら流」の大学実績の読み方をレクチャーします。
これを参考にして、自分の希望に合った高校を見つけ出してください。
(大学実績のとらえ方は人それぞれです、これはあくまでも「さくら流」の考えですのでご了承ください)


「何を知るために大学実績を見るのか」

中学生が見る大学実績は「○○高校は東大10名か」などと、有名大学だけ見て「○○高校はすごいな」とかで終わってしまいがちです。
中学生が「すごい」とか「しょぼい」とか高校の評価をしても、自分の受験にプラスになりません。

身もフタもない話をすると、大学実績は入学偏差値にほぼ比例します。
個人を見れば大学受験で大逆転の例もありますが、学校全体で見れば入学偏差値が高いほど大学実績は高く、低ければ大学実績も低いものです。
特に公立高校は特別な指導はできにくいので、ほとんど偏差値通りの結果が出ます。

私立では特進クラスなんかで朝も放課後もガンガン鍛える高校もありますが、そんなもので成果を出せるほど大学受験は甘くありません。
本当に成果を出せている特進クラスはわずかでしょう。

ただ、大学実績がほぼ偏差値通りに出るとしても、どんな大学を受けているかは高校によって異なります。
多くの生徒が国公立大を目指す高校、医学部を目指す高校、難関私大を目指す高校、まちまちです。
大学実績を見てつかんで欲しいことは「その高校が何を目指しているのか」ということです。
進学した高校の目指す方向が、自分の目指す方向と合っていれば、きっと充実した高校生活を送れるでしょう。


「大学実績を見るときの注意点」

高校の方向性をつかむことが目的ですから、進学者数の多い大学を見ることが大切です。
定員が多く、千葉から通いやすい大学をチェックすると傾向がつかみやすいでしょう。

国公立大の実績を見たいなら、地元国立大である千葉大学が最適です。
(ちなみに千葉大は6年連続で国公立大志願者全国1位という人気校です)
中学生の段階では千葉大のレベルを考慮する必要はなく、単純に千葉大に多数合格していれば国公立志向の強い高校だという理解でよいでしょう。

ただ、千葉大はほとんどのキャンパスが千葉市内なので(園芸学部のみ松戸市)、千葉市から離れている常磐線沿線の高校では数が出にくい傾向があります。
そのため常磐線沿線の高校の場合は筑波大学も合わせて見るとよいでしょう。
(これも大学のレベルがとか考えると中学生には難しいので、単純に国公立志向を見るという意味で千葉大+筑波大の数字でOKです)

難関私大では早稲田大学がわかりやすいでしょう。
早稲田は慶応より定員が多いので数字が出やすいのと、メインのキャンパスが新宿区で千葉から通いやすいのが理由です。
(慶応は1・2年のメインが日吉(横浜市)なので、千葉からは「少し遠いな」と感じる受験生も少なくないでしょう)
早慶上智とも言われる上智大は千代田区(四谷)で近いのですが、早慶に比べると定員が少なめなので数字が出にくくなっています。

早慶の次のレベルなら明治大学立教大学がよいでしょう。
明治は定員が多く、千葉から遠すぎないこと(理系は生田で遠いですが)、立教は池袋で通いやすいのがポイントです。
MARCHクラスの実績を見たいなら、この2校の合計数を見れば十分でしょう。

上位私大の理系実績を見たいなら東京理科大学でしょう。
私立総合大学の多くは文系学部メインなので、理系の実績はかなりつかみにくいです。
その点、理科大は理系メインの総合大学で募集定員もそこそこ多く、キャンパスも近いので数字が出やすい大学です。
理科大の合格者が多ければ、理系の上位生が多い高校だと考えてよいでしょう。

医学部に強い高校を探したい場合は、大学ごとの数字を見てもよくわからないでしょう。(医大の合格者も、実は看護学科だったりします)
高校によっては「医学部医学科」を別枠で集計しています。
県千葉・渋谷幕張・市川では国公立大と私立大を分けて医学部合格者数を掲載しています、県船橋・千葉東は国公立のみです。
(医学部で集計していない高校は、医学部の実績には触れないでくれということなのでしょう)

ところで、最近は大学実績に進学者数まで公表する高校が増えつつあります。(県柏・県船橋・薬園台・船橋東・小金など)
進学者数を見ると、その高校におけるその大学の位置づけがわかります。
例えば今年、県船橋から明治大に184名合格していますが、そのうち進学者は20名(合格者の11%ほど)です。
同様に、東京理科大には175名合格していますが、進学者は14名(わずか8%)しかいません。
船橋の生徒から見て、明治や理科大は第一志望というより併願校や安全校という位置づけなのでしょう。
(もっとも早稲田でも合格157名で進学は43名(27%ほど)です)

レベルの近い高校間で傾向を比較する場合は「卒業生数」にも注意しましょう。
公立上位校は基本8クラスで、県船橋と千葉東は臨時定員増だったため9クラスになっています。
1クラス程度の差であれば気にするほどではありませんが、私立高校は学校によって人数が大きく違ったりします。

例えば市川(432名)と昭和秀英(285名)では1.5倍も人数が違うので、大学合格者数もそのあたりを考慮する必要があります。
早大合格者を見ると、市川は129名、秀英は79名ですが、秀英の79名を1.5倍すると118.5名ですからたいした差はないことがわかります。
(実際には「卒業生が1.5倍だから大学合格者も1.5倍になるはず」というほど単純ではないでしょう)
卒業生数はホームページには載っていないかもしれませんが、受験ガイド本で大学実績を見ると載っていると思います。

思いつくままに注意点を列挙してきましたが、まずは興味のある高校のホームページで大学実績を見てみましょう。
受験生にとって情報収集も大切な仕事です。(勉強しないでホームページばかり見ていてはいけませんが)
気になる情報は積極的に集めて、後悔しない高校受験にしましょう。


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