さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

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 高校受験Q&A、上位校の入試状況などは さくら進学クリニック にまとめています

 2020年千葉県公立高校入試は、前期 2月12・13日、後期 3月2日です

 公立上位校を目指す進学塾 《さくら進学塾》 では9月より開講する中2クラス生を募集しています
 現在、前期と後期の2回実施している千葉県公立高入試は、現中2生が受験する2021年から1回だけになります
 入試が1回だけになると有利になるのか不利になるのか、志望校選択や併願作戦に変化はあるのか
 心配はご無用!1996年以前の1回入試を知っている先生なら頼りになるはずです
 もちろん私さくらはよく知っています
 詳しくは さくら進学塾のホームページ をご覧ください
 四半世紀にわたる千葉県公立高入試の制度変更についてのコラムも書いています

506.併願パターンの研究<基礎編>

こんにちは、さくらです。


10月に入って1週間、そろそろ中学校の三者面談に向けて志望校を絞り込んでいく時期です。
そこで今回と次回で併願パターンについて考えていきたいと思います。


ここでは、進学コラムの読者に最も多いと思われる「公立上位校が第一志望」である場合について考えます。



◎県内上位校のグループ分け


併願パターンを考えていくための基礎知識として県内上位校のグループ分けについて書いておきます。
(これは私の主観的な分類です、必ずしも一般的なものではありませんので使い方にはご注意下さい)



「私立高校のグループ分け」


県内私立高校は選抜方法によって以下の2つのタイプに分けられます。


学力試験によって合否が決まる学校
渋谷幕張、市川、昭和秀英専大松戸芝浦工大柏、日大習志野、成田、麗澤、千葉日大一の9校が該当します。


入試相談によって(中学校の成績で)合否が決まる学校
前出の9校をのぞく県内私立高校の大半が該当します。


中学校では安全校として「入試相談のある学校」を受験するよう指導されるのが普通です。
どんな併願パターンを組んでも、原則としてこのタイプの学校を1校受験することになります。
(中学校の先生との関係を悪化させたくなければ、不本意でも受験した方が賢明でしょう)


入試相談の詳細については、さくら進学クリニックの「高校受験Q&A」を参考にしてください。


前者は上位3校とそれ以外とのレベル差が大きいため、さらにこれを2つに分けます。
つまり、県内私立高校を次の3つのグループに分類することになります。


私立1番手校  渋谷幕張、市川、昭和秀英
私立2番手校  専大松戸芝浦工大柏、日大習志野、成田、麗澤、千葉日大一
私立3番手校  上記9校以外の入試相談のある学校


渋谷幕張は1番手校に入れていますが、難易度の高さから公立の併願校としては使いにくくなっています。
私立2番手校は専大松戸芝浦工大柏、日大習志野の3校がメインです。
成田・麗澤は地理的要因や学校の特色によっては2番手校として選択してもよいでしょう。
千葉日大一は入試相談がないので2番手校に入れていますが、公立上位校の併願先としては実力不足に感じます。
(日大進学が中心の学校ですし)


以降それぞれ「私立1」「私立2」「私立3」と略します。



「公立高校(第1〜第4学区)のグループ分け」


公立1番手校  県千葉、県船橋東葛飾、千葉東
公立2番手校  佐倉、薬園台、市立千葉
公立3番手校  市立稲毛、八千代、船橋東、小金、県柏など


公立も以降それぞれ「公立1」「公立2」「公立3」と略します。



◎公立志望校から考える私立併願校


私立併願校は公立志望校がどのレベルであるかによってほぼ決まってきます。


公立志望校が3番手校以下の場合・・・「公立3」+「私立3」
例:県柏+流通経済大柏 など。


公立志望校が3番手校以下ならば、私立2は受験しない人も多いでしょう。
私立3は入試相談を通せば合格がほぼ約束されるので、複数校受験する必要はありません。
(ただし絶対に合格するわけではありません、それなりに不合格が出る高校もあります)
私立2を受けなければ私立は1校のみの受験になり、「公立3」+「私立3」という受験パターンになります。


公立3に合格するためには、中学校のクラスで10番以内程度の実力が必要でしょう。
したがって、クラスのおよそ4分の3の生徒は私立を1校しか受験していないと考えられます。
しかも私立3には入試相談があるので、クラスの4分の3は実質的に「私立入試は無いに等しい」状況です。


ただ、公立3レベルの受験生ならば私立2(専松A、芝柏GL、日習)の合格も十分に狙えます。
公立の練習試合という意味でも、私立2の受験にはメリットがあるでしょう。



公立志望校が2番手校の場合・・・「公立2」+「私立2+私立3」
例:佐倉+成田+千葉英和 など。


公立2と私立3とでは学校のレベル差が大きいので、もしもの場合を考えると私立2を押さえておきたくなります。
また、私立2を受験した場合でも、安全校として私立3を受験する必要があるでしょう。


公立2の受験生が私立1に合格するのはかなり厳しいので、私立1を受験する生徒は多くないでしょう。


したがって「公立2」+「私立2+私立3」という受験パターンになります。



公立志望校が1番手校の場合・・・「公立1」+「私立1+私立2+私立3」
例:県船橋+市川+専大松戸八千代松陰 など。


やはり、公立1と私立2とでは学校のレベル差が大きいので私立1を受験したくなります。


そうなると「公立1」+「私立1+私立2+私立3」と私立を3校も受験することになります。
千葉県の受験生はレベルが上がるほど私立受験校が増えるのです。
ただし、先に私立1や私立2に受かってしまえば、私立3は棄権することもできます。
(上の例なら市川と専松の発表が1月19日、松陰の試験が20日なので、市川か専松が合格なら松陰は棄権してもよい)


それでも、私立を3校も受験するのは多すぎるのではないかと考える方もいるでしょう。
私立3を削って私立1+私立2だけにするとか、私立1を受けるなら私立2は必要ないのではないかとか・・・。
そこで、公立1番手校志望で私立受験校を削った場合についても考えてみましょう。



「公立1」+「私立1+私立2」 のパターン


私立3を削って私立1と私立2だけにした場合、中学校の先生に「安全校がない」と言われそうです。
もし中学校の先生が難色を示さないのなら、私立3は削ってもかまわないでしょう。
もちろん私立2に必ず合格できるとは限らないので、その場合は自己責任になります。
(個人的には、高校受験は「リスク管理の仕方」を学ぶ場でもあると思っているので、私立3を受けることをオススメしますが)


実際には、私立3を削って難色を示さない先生は少ないでしょう。
中学校の先生との関係を悪化させてまで私立3を削ることに意義があるとは思えません。
原則として私立3は受験すると思っておいたほうがよいでしょう。



「公立1」+「私立1+私立3」 のパターン


私立1を受けるならば、私立2は必要ないのではないかとも考えられるでしょう。


千葉県の公立1と私立1は不思議な関係になっています。
受験生の志望順位は公立1>私立1なのに、入試難易度は公立1≦私立1なのです。
公立1に合格できる実力があっても、私立1には不合格になることは珍しくありません。
(実際には高校によって難易度に差があるので、公立1、私立1とひとくくりにして話すべきではありませんが)


私立1を不合格になると、私立の合格校は私立3だけということになります。
これでは、公立1が不合格になった場合のことを考えると不安が残るでしょう。


例えば、市川は県船橋東葛飾よりも明らかに合格が難しいです。
船橋+市川+八千代松陰と受験した場合、私立の合格は八千代松陰のみという状況も十分にあり得ます。
船橋八千代松陰ではレベル差が大きすぎるので、県船橋が不合格だった場合を考えると私立2も受験しておいたほうが安心でしょう。



「公立1」+「私立2+私立3」 のパターン


私立1は公立1より受かりにくいにもかかわらず、公立1に合格したら進学することはありません。
市川は県船橋東葛飾より合格が難しいのに、合格しても公立に受かったら進学しないのです。
それならば、わざわざ受験しなくてもよいのではないかと考える人もいるでしょう。


公立1番手校を志望する受験生にとって、私立を受験することは次の2つの理由があります。
1.公立が不合格だった場合の進学先の確保として(消極的理由)
2.公立入試に向けた練習試合として(積極的理由)


常考える私立の受験理由は1番でしょう、これは公立志望校に関係なく存在する理由です。
(積極的に受験したいという理由ではないので、私はこれを消極的理由と呼んでいます)


しかし、公立1番手校の受験生に限っていえば2番の理由のほうが重要です。


公立1番手校には優秀な生徒しか受験に来ません。
倍率も高いため、合否は「実力の差」よりも「実力を発揮できたか」で決まります。
(実力が不足している受験生がいたなら、その生徒ははじめから合否の対象外です)
合格の可能性を高めるためには、入試本番で実力を発揮できるための訓練が大切なのです。


そこで、私は練習試合として私立1の受験をすすめます。
(練習試合であれば積極的に受験したくなるので、私はこれを積極的理由と呼んでいます)


公立1番手校を受験する生徒であれば、過去問を使った訓練は十分に行うでしょう。
しかし入試本番は緊張していますから、想定しなかったこともたくさん起こります。
覚えているはずのことが出てこなかったり、見たことのない問題にパニックになったり・・・。
入試本番は過去問や模擬試験とはまったく違う緊張感の中で問題を解くことになるのです。


私立1番手校の入試で試験中の緊張状態や時間配分を経験しておけば、公立入試ではずいぶん楽になるでしょう。
しかも、私立1を受けに来た生徒の多くは、公立1の入試にも来るのです。
第1志望校で対戦する相手と、教室で実際に勝負することは最高の練習試合だといえます。


結果は合格でも不合格でもよいのです。


合格すれば進学先を確保できるだけでなく、公立入試の前哨戦に勝ったという自信を持つことができるでしょう。
(何といっても、受験しているメンバーは本番の公立入試とほとんど同じなのですから)


たとえ不合格になったとしても、たくさんの教訓を得ることができるはずです。
試験中こうしておけばよかったとか、事前にこう勉強しておけばよかったとか、公立入試に向けた最高のアドバイスになります。
「失敗は成功のもと」なのです。


また、公立1番手校の入試は高倍率になるため、不合格になる可能性も高くなっています。
県千葉や県船橋の前期では3倍を超えますから、受験生の3人に2人が不合格になる計算です。
公立1番手校の受験生は「前期は不合格になるものだ」と思っておく必要があります。


しかしどんなに想定していても、第1志望校で不合格になれば大きなショックを受けるでしょう。
ショックのあまり勉強が手につかなくなることもあるかもしれません。
前期発表から後期試験まで9日しかありませんから、そんな場合ではないはずなのに・・・です。


私立1番手校で不合格を経験していれば、公立前期不合格のショックも多少はやわらぐでしょう。
「前期不合格は想定の範囲内、後期に向けて気持ちを切り替えて頑張ろう」と思えるはずです。
何事も1度経験しておけば2回目は落ち着いて対応できるものです。
(1回落ちたら次も落ちるんじゃないかと思ってしまうタイプの人は逆効果かもしれませんが)


公立1番手校を志望する受験生にとって、私立1の受験は公立の合格可能性を高めるための大切な練習試合です。
これを削ってしまうことは、第1志望校の合格を遠ざける行為だと思ってよいでしょう。



次回は併願パターンの研究<実践編>です。



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