さくら進学クリニック 『進学コラム』

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502.今年の問題は易しかったのか

こんにちは、さくらです。


今年の公立入試問題は前期は易しく、後期は難しくなったといわれています。
今月下旬には県から平均点が発表されると思いますが、ひと足早く、上位校の合格点を昨年と比較することで検証してみたいと思います。


前々回のコラムに掲載した合格最低点を昨年(2017年)のものと比較します。
判明した合格最低点には幅があることが多いため、正確な比較が難しい高校もあります。
「○○点以下」は不合格の報告がなかった高校で、合格者の最低得点を記載しています。



『前期選抜』


県千葉  17年(3.22倍) 450点 → 18年(2.92倍) 451〜457点  +1〜+7点

船橋  17年(3.34倍) 490〜491点 → 18年(3.45倍) 510.5〜511点  +19.5〜+21点

東葛飾  17年(2.49倍) 545点 → 18年(3.04倍) 563点  +18点

千葉東  17年(2.80倍) 465.2点〜476.4点 → 18年(3.18倍) 481.4点〜483.6点  +5〜+18.4点

佐倉    17年(2.78倍) 524点 → 18年(2.68倍) 539〜547点  +15〜+23点

薬園台  17年(2.67倍) 521点〜525点 → 18年(2.09倍) 512点〜522点  −13〜+1点


前期では多くの高校で10点台後半〜20点くらい合格点が上がっています、問題が易しくなったのは間違いなさそうです。
昨年の前期平均点が276.1点でしたから、今年は300点まではいかなくても290点は超えそうです。
試験後の県のコメントが、どの教科も「平均点は少し上がると思われる(正確な表現は忘れましたが)」だったので、易しくなったのは県の狙いだったのでしょう。


そんな中で薬園台は唯一のマイナスとなっています。
倍率急落の影響で、今年はかなり受かりやすくなったことがわかります。


また、県千葉も上がり幅が小さく、昨年より受かりやすかったことがわかります。
内申が130点の生徒の場合、県船橋の学力検査の合格点は511−130×0.5=446点ですから、
内申点次第では、県千葉と県船橋はそれほど大きな差がなかったといえます。(それだけ県船橋が難しかったともいえます)



『後期選抜』


県千葉  17年(2.24倍) 580点〜582点 → 18年(1.82倍) 567点以下  −15〜−13点

船橋  17年(2.25倍) 564点 → 18年(2.35倍) 556点〜560点  −8〜−4点

東葛飾  17年(1.87倍) 552点以下 → 18年(2.52倍) 529点〜555点  −23〜+3点

千葉東  17年(1.84倍) 549点 → 18年(2.01倍) 544点以下  −5点

佐倉    17年(2.10倍) 549点 → 18年(1.80倍) 517点〜533点  −32〜−16点

薬園台  17年(2.67倍) 521点〜525点 → 18年(1.45倍) 481点〜517点  −44〜−4点


後期は合格最低点が特定できていなかったり、幅が大きかったりしているため、高校による差が大きくなっています。
そこを思い切って推測すると、昨年よりだいたい10点前後は合格点が低くなっていると考えられます。
昨年の後期は平均点が大幅に上がりましたが(16年288.7点→17年306.9点)、一気に一昨年のレベルまで戻ったわけではなさそうです。
10点前後だと2015年(平均294.2点)と同じくらいでしょうか。



今年の公立入試を振り返ると、
前期は問題が易しくなったため、上位校では実力の出しにくいミスの許されない入試になったといえます。
大手塾の上位クラスで私立向けの訓練を多くしていた人は実力の出しどころがなく、ケアレスミスで不合格という人もいたのではないでしょうか。
手前味噌ですが、さくらweb進学塾を見て、Tel帳で公立向けの訓練をガンガンしていた人はミスは出にくかったと思われます。


後期はやや難しめの問題で実力差の出る入試だったでしょう。
前期でミスが出て思いがけず足元をすくわれた実力者たちも、おおむね合格を手にできたのではないでしょうか。
(前期の不合格で弱気になってしまい、実力がありながら後期は志望を下げてしまった人もいるかもしれませんが)


昨年は後期の問題が易しかったので、後期は実力があまり高くなくてもミスが出なければ高得点が可能でした。
五分五分以下の合格可能性でも、あきらめずに挑戦した生徒の中には合格を手にした人もいたのではないかと思われます。


しかし今年は後期で実力が必要になったため、挑戦組の合格は難しくなったといえるかもしれません。
前期は問題が易しかったですが、前期は倍率が高いので挑戦組はそう簡単に合格ラインを越えることはできなかったはずです。
そう考えると、今年は実力不足の挑戦組の合格が減り、高校側にとっては質の高い生徒が多く獲得できたかもしれません。


受験生側から見れば、今年の前期のように問題が易しくケアレスミスで合否が決まるような入試はやりにくいでしょう。
来年以降も同じような傾向が続く(といっても前期・後期はあと2年ですが)なら、上位校志望の受験生は勉強の仕方を考える必要がありそうです。



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