さくら進学クリニック 『進学コラム』

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460.公立後期選抜の見通し

こんにちは、さくらです。

13・14日で公立前期選抜を終えました。
結果は発表を見なければわかりませんが、残念な結果であれば後期に向けてすぐに動き出さなければなりません。
そこで今回は前期選抜の受験状況から後期選抜の志願見通し(予想倍率)を考えてみたいと思います。


まずは、簡単な予想倍率を出してみることからはじめます。
その学校の志望者 = 前期選抜受験者 だとするならば、前期の不合格者は後期選抜も受験すると思われます。
前期不合格者 = 後期出願者 と考えれば、 前期不合格者数 ÷ 後期定員 によって簡単な予想倍率を出すことができます。


ただし、前期発表前の現段階では前期不合格者数も正確な後期定員もわかりません。
そのため 前期不合格者数 = 前期受験者数 − 前期定員 で、 後期定員 = 総定員 − 前期定員 で計算しています。
(2日間を終えた後の正式な前期受験者数は執筆段階ではわからないので、1日目の受験者数を使用しています)


例えば、県船橋高校なら
前期受験者数641名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数449名
前期不合格者数449名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率3.51倍 といった具合です。
この段階では、倍率はかなり高めの数字になります。


実際には後期では受験校を変更する受験生もいるため、後期志願者数は前期不合格者数よりも少なくなるのが普通です。
そこで、前期不合格者のうち後期も志願した生徒の割合を 後期志願者数 ÷ 前期不合格者数 = 再出願率 として計算し、
過去3年間の再出願率を参考に、後期志願者数を調整して倍率を予想してみたいと思います。
(実際の後期志願者には前期で他校を受験した生徒も含まれていますから、再出願という呼び方はふさわしくないかもしれません)



県立千葉 (前期倍率3.22倍、この倍率は前期受験者数÷前期定員で計算しています)


過去3年間の再出願率(年度の後の( )内は後期実質倍率)
後期志願者数 ÷ 前期不合格者数 = 再出願率(百分率に直しています)


2014年(2.62倍)  278 ÷ 368 = 75.5%
2015年(1.92倍)  196 ÷ 254 = 77.2%
2016年(1.92倍)  211 ÷ 322 = 65.5%


県千葉は例年65〜75%程度で再出願率が低めの学校です。
2015年が高めなのは、前期の倍率が低めだったため後期も低倍率を期待して再受験した生徒が多かったのだと思われます。
2016年は大きく下がっていますが、前年の低倍率を見て前期を受験したものの意外に倍率が高かったため後期はあきらめたのでしょう。
このように、前期の倍率が低ければ再出願率は上がり、高ければ敬遠されて再出願率は下がると考えられます。
(県千葉は最上位校のため受験生の流れはほぼ流出のみですから、特にわかりやすい形で表れるようです)


2017年前期受験者数464名 − 前期定員144名 = 前期不合格者数320名
前期不合格者数は昨年とほぼ同じですが、昨年も倍率は高かったため今年の受験生は覚悟ができていると考えられます。
そこで、再出願率は70%で計算してみます、
前期不合格者数320名 × 再出願率70% = 後期予想志願者数は224名となります。


後期予想志願者数224名 ÷ 後期定員96名 = 予想倍率2.33倍 



県立船橋 (前期3.34倍)


2014年(2.06倍)  280 ÷ 405 = 69.1%  
2015年(2.10倍)  277 ÷ 429 = 64.6%
2016年(2.10倍)  284 ÷ 452 = 62.8% 


船橋は人気校ゆえ前期に挑戦組が多いのか、再出願率は60%台とかなり低めです。


2017年前期受験者数641名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数449名
昨年並みの63%が再出願するならば、
前期不合格者数449名 × 再出願率63% = 後期予想志願者数は283名となります。


後期予想志願者数283名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率2.21倍



東葛 (前期2.49倍)


2014年(2.13倍)  287 ÷ 347 = 82.7% 
2015年(2.56倍)  333 ÷ 387 = 86.0%
2016年(2.04倍)  269 ÷ 341 = 78.9%



東葛飾は県千葉、県船橋に比べれば再出願率は80%前後と高めの学校です。
地理的要因で他に抜けにくいということと、学区2番手の県柏とのレベル差が大きいからと考えられます。


2017年前期受験者数478名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数286名
昨年よりも前期倍率が下がっていることを考慮し、やや高めの83%が再出願するならば、
前期不合格者数286名 × 再出願率83% = 後期予想志願者数は237名となります。


後期予想志願者数237名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率1.85倍



千葉東 (前期2.80倍)


2014年(1.81倍)  275 ÷ 382 = 72.0%
2015年(1.92倍)  290 ÷ 397 = 73.0%
2016年(1.90倍)  285 ÷ 412 = 69.2%


千葉東も県千葉、県船橋と同様に再出願率の低い学校です。
千葉東は学区2番手なので他校の影響を受けるため再出願率はやや読みにくくなっています。


2017年前期受験者数605名 − 前期定員216名 = 前期不合格者数389名
前期不合格者数がやや減っているため72%として計算すると、
前期不合格者数389名 × 再出願率72% = 後期予想志願者数は280名となります。


後期予想志願者数280名 ÷ 後期定員144名 = 予想倍率1.94倍



佐倉 (前期2.78倍)


2014年(2.08倍)  248 ÷ 282 = 87.9%
2015年(1.85倍)  213 ÷ 259 = 82.2%
2016年(2.31倍)  268 ÷ 285 = 94.0%


佐倉は地理的要因で抜ける先がないためか、再出願率がかなり高めの学校です。
また、前期不合格者数との相関が見えにくいため再出願率の予測はしにくくなっています。


2017年前期受験者数467名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数299名
相関が見えにくいため予測は難しいですが、再出願率を90%として計算してみると、
前期不合格者数299名 × 再出願率90% = 後期予想志願者数は269名となります。


後期予想志願者数269名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率2.40倍
(再出願率85%で計算しても2.27倍になります)



薬園台 (前期2.67倍)


2014年(1.68倍)  198 ÷ 221 = 89.6%
2015年(2.03倍)  242 ÷ 317 = 76.3%
2016年(1.94倍)  221 ÷ 236 = 93.6%


薬園台は過去3年間志願者数が乱高下しているため、再出願率も大きく動いています。
(前期志願者数は2014年から390名→485名→406名となっています)
志願者が少ないと再出願率は高く、志願者が多いと低くという一般的な傾向にあてはまる学校です。


2017年前期受験者数449名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数281名
今年の前期不合格者数は15年と16年の中間くらいなので、再出願率は85%として計算すると、
前期不合格者数281名 × 再出願率85% = 後期予想志願者数は239名となります。


後期予想志願者数239名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率2.13倍



市立千葉 (前期2.81倍)


2014年(1.64倍)  193 ÷ 234 = 82.5%  
2015年(1.71倍)  198 ÷ 264 = 75.0%
2016年(1.61倍)  187 ÷ 191 = 97.9%


市立千葉は再出願率が年によって大きく動く予測の難しい学校です。
(そのわりには志願者数はずっと200名弱でほとんど変わらない不思議な学校です)


2017年前期受験者数472名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数304名
今年は前期不合格者数がかなり多いので、再出願率を75%として計算してみると、
前期不合格者数304名 × 再出願率75% = 後期予想志願者数は228名となります。
(200名になるには65.8%という再出願率が必要なので、今年は200名弱とはいかなそうです)


後期予想志願者数228名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率2.04倍



県立柏 (前期2.04倍)


2014年(1.33倍)  158 ÷ 144 = 109.7%  
2015年(1.48倍)  172 ÷ 151 = 113.9%
2016年(1.44倍)  170 ÷ 189 = 89.9%


県柏は2013年から3年連続で再出願率が100%を超えていましたが、2016年は2ケタになりました。
(再出願率が100%を超えるということは、前期不合格者より後期志願者のほうが多いということです)


2017年前期受験者数343名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数175名
昨年に続き再出願率を90%程度として計算すると、
前期不合格者数175名 × 再出願率90% = 後期予想志願者数は158名となります。


後期予想志願者数158名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率1.41倍



小金 (前期2.94倍)


2014年(1.90倍)  257 ÷ 364 = 70.6%  
2015年(1.97倍)  266 ÷ 327 = 81.3%
2016年(1.78倍)  241 ÷ 329 = 73.3%


昨年から総合学科になった小金は70〜80%の再出願率で推移しています。


2017年前期受験者数565名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数373名
前期不合格者数は1014年に近いので、再出願率を70%として計算すると、
前期不合格者数373名 × 再出願率70% = 後期予想志願者数は261名となります。


後期予想志願者数261名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率2.04倍



前期の辞退者が出て後期定員が増えるなどで、実際の倍率は予想よりも下がることが多いように思います。
予想はあくまでも予想ですので参考程度に受け取ってください。
(「よそう」は後ろから読んだら「・・・」ですからね)



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