こんにちは、さくらです。
公立前期選抜が目前に迫ってきました。
受験生のみなさんは体調に十分注意して最後の調整をしてください。
ところで、先日発表された前期選抜の倍率を見た人も多いと思います。
「ずいぶん倍率が高いな」と思いませんでしたか。
現在の公立高校の入試は定員を2つに分けて2回の選抜を行っています。
入試が複数回行われると「のべ受験者数」が増えてしまうため、各回の試験における倍率は高くなってしまいます。
2倍3倍といった高い倍率は入試が複数回あることによって生じているのです。
もしも、かつてのように入試が1回きりなら倍率はどうなるのでしょうか。
前期選抜の志願者数を総定員で割ることで本当の倍率を出してみました。
県千葉 406名 ÷ 240名 = 1.69倍
県船橋 630名 ÷ 320名 = 1.97倍
東葛飾 584名 ÷ 320名 = 1.83倍
千葉東 624名 ÷ 360名 = 1.73倍
佐倉 428名 ÷ 280名 = 1.53倍
薬園台 485名 ÷ 280名 = 1.73倍
市千葉 433名 ÷ 280名 = 1.55倍
県柏 319名 ÷ 280名 = 1.14倍
倍率が2倍を上回っている学校は1校もありません。
2倍を切るということは受験生の半数以上が合格するということです。
佐倉や市千葉のように1.5倍程度なら3人中2人が合格になります。
上位校の場合、後期選抜では志願者が抜けるのが普通なので、実際の倍率はもう少し下がると考えてよいでしょう。
(ただし、県柏はすでに十分すぎるほど低倍率なので、むしろ流入の対象になるかもしれません)
2回の試験を通して見ればこの程度の倍率です。
入試が2回あることによる見かけの倍率に惑わされることなく、落ち着いて入試に臨んでください。