こんにちは、さくらです。
いよいよ、明日は公立前期選抜の発表です。
結果は発表を見なければわかりませんが、残念な結果であれば後期に向けてすぐに動き出さなければなりません。
前期発表から後期願書提出までは2日しかないので、すでに後期の願書は用意していると思います。
しかし、後期は願書提出後に志願の変更ができます。
レベルがほぼ同じ学校間ならば、倍率の低いほうに変更するのも悪い作戦ではありません。
そこで今回は前期選抜の受験状況から後期選抜の志願見通し(予想倍率)を考えてみたいと思います。
まずは、簡単な予想倍率を出してみることからはじめます。
その学校の志望者 = 前期選抜受験者 だとするならば、前期の不合格者は後期選抜も受験すると思われます。
前期不合格者 = 後期出願者 と考えれば、 前期不合格者数 ÷ 後期定員 によって簡単な予想倍率を出すことができます。
ただし、前期発表前の現段階では前期不合格者数も正確な後期定員もわかりません。
そのため 前期不合格者数 = 前期受験者数 − 前期定員 で、 後期定員 = 総定員 − 前期定員 で計算しています。
例えば、県千葉高校なら
前期受験者数512名 − 前期定員144名 = 前期不合格者数368名
前期不合格者数368名 ÷ 後期定員96名 = 予想倍率3.83倍 といった具合です。
この段階では、倍率はかなり高めの数字になります。
実際には後期では受験校を変更する受験生もいるため、後期志願者数は前期不合格者数よりも少なくなるのが普通です。
そこで、前期不合格者のうち後期も志願した生徒の割合を 後期志願者数 ÷ 前期不合格者数 = 再出願率 として計算し、
前期・後期になってから3年間の再出願率を参考に、後期志願者数を調整して倍率を予想してみたいと思います。
(実際の後期志願者には前期で他校を受験した生徒も含まれていますから、「再出願」という呼び方はふさわしくないと思いますが)
県立千葉 (前期倍率3.56倍、この倍率は前期受験者数÷前期定員で計算しています)
過去3年間の再出願率(年度の後の( )内は後期実質倍率)
後期志願者数 ÷ 前期不合格者数 = 再出願率(百分率に直しています)
2011年(2.34倍) 264 ÷ 339 = 77.9%
2012年(2.64倍) 298 ÷ 426 = 70.0%
2013年(2.33倍) 248 ÷ 329 = 75.4%
県千葉は例年、再出願率が低めの学校です。
2012年は前期の倍率が高く不合格者が426名と多かったため、後期の受験を見送る生徒が多かったようです。
このように、前期の倍率が高ければ(不合格者が多ければ)あきらめる受験生が増えて再出願率は下がると考えられます。
(県千葉は最上位校のため受験生の流れはほぼ流出のみですから、特にわかりやすい形で表れるようです)
2014年前期受験者数512名 − 前期定員144名 = 前期不合格者数368名
前期不合格者数が昨年より40名ほど多いので、再出願率はやや下がると考え73%が再出願するならば、
前期不合格者数368名 × 再出願率73% = 後期予想志願者数は269名となります。
後期予想志願者数269名 ÷ 後期定員96名 = 予想倍率2.79倍
(ただし例年、県千葉は定員より多めの合格者を出すので、昨年と同じ106名の合格者を出した場合は2.54倍となります)
県立船橋 (前期3.11倍)
2011年(1.96倍) 238 ÷ 327 = 72.8%
2012年(2.33倍) 266 ÷ 381 = 69.8%
2013年(2.65倍) 315 ÷ 484 = 65.1%
県船橋も県千葉と同様に再出願率の低い学校です。
特にこの2年間は70%を割る低い数字になっています。
2014年前期受験者数597名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数405名
12年に近い前期不合格者数ですが、定員増があるため再出願率はやや上がると考え70%が再出願するならば、
前期不合格者数405名 × 再出願率70% = 後期予想志願者数は284名となります。
後期予想志願者数284名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率2.22倍
東葛飾 (前期2.81倍)
2011年(2.64倍) 357 ÷ 445 = 80.2%
2012年(1.91倍) 290 ÷ 330 = 87.9%
2013年(1.97倍) 300 ÷ 340 = 88.2%
東葛飾は県千葉、県船橋に比べれば再出願率が高めの学校です。
地理的要因で他に抜けにくいということと、学区2番手の県柏とのレベル差が大きいからと考えられます。
2014年前期受験者数539名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数347名
昨年並みの前期不合格者数ですが、定員減があるため再出願率はやや下がると考え86%が再出願するならば、
前期不合格者数347名 × 再出願率86% = 後期予想志願者数は298名となります。
後期予想志願者数298名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率2.33倍
千葉東 (前期2.77倍)
2011年(1.59倍) 218 ÷ 321 = 67.9%
2012年(1.85倍) 281 ÷ 377 = 74.5%
2013年(1.78倍) 263 ÷ 332 = 79.2%
千葉東も県千葉、県船橋と同様に、再出願率の低い学校です。
千葉東は学区では2番手ということもあり、他校の受験生の影響も受けるので再出願率は読みにくくなっています。
2014年前期受験者数598名 − 前期定員216名 = 前期不合格者数382名
前期不合格者数は昨年より50名ほど増えるので、再出願率は12年並みの75%として計算すると、
前期不合格者数382名 × 再出願率75% = 後期予想志願者数は287名となります。
後期予想志願者数287名 ÷ 後期定員144名 = 予想倍率1.99倍
佐倉 (前期2.68倍)
2011年(1.82倍) 246 ÷ 262 = 93.9%
2012年(1.65倍) 220 ÷ 259 = 84.9%
2013年(2.32倍) 309 ÷ 334 = 92.5%
佐倉は地理的要因で抜ける先がないためか、例年、再出願率がかなり高めの学校です。
また、前期不合格者数との相関が見えにくいため、再出願率の予測はしにくくなっています。
2014年前期受験者数450名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数282名
前期不合格者数との相関が見えにくいため、再出願率を90%として計算してみると(この辺かなりいい加減です)、
前期不合格者数282名 × 再出願率90% = 後期予想志願者数は254名となります。
後期予想志願者数254名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率2.27倍
薬園台 (前期2.32倍)
2011年(1.90倍) 225 ÷ 290 = 77.6%
2012年(1.87倍) 221 ÷ 289 = 76.5%
2013年(2.36倍) 280 ÷ 356 = 78.7%
薬園台は前期・後期になってからの3年間、70%台後半の再出願率で推移しています。
2014年前期受験者数389名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数221名
今年は過去3年間と比べると前期不合格者数がかなり少ないため、再出願率を85%として計算してみると、
前期不合格者数221名 × 再出願率85% = 後期予想志願者数は188名となります。
後期予想志願者数188名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率1.68倍
市立千葉 (前期2.39倍)
2011年(1.85倍) 216 ÷ 263 = 82.1%
2012年(1.86倍) 219 ÷ 271 = 80.8%
2013年(1.63倍) 192 ÷ 276 = 69.6%
市立千葉は11年12年の2年間は80%程度でしたが、なぜか昨年は70%を切る再出願率となっています。
2014年前期受験者数402名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数234名
今年は過去3年間と比べると前期不合格者数がやや少ないため、再出願率を83%として計算してみると、
前期不合格者数234名 × 再出願率83% = 後期予想志願者数は194名となります。
後期予想志願者数194名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率1.73倍
県立柏 (前期1.86倍)
2011年(1.24倍) 148 ÷ 154 = 96.1%
2012年(1.67倍) 199 ÷ 225 = 88.4%
2013年(1.74倍) 208 ÷ 199 = 104.5%
県柏は地理的要因のためか再出願率が高めの学校です。
昨年は前期不合格者より後期志願者のほうが多くなり、驚きの100%越えとなっています。
2014年前期受験者数312名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数144名
今年は倍率の低かった11年よりも前期不合格者数が少ないため、ほとんど抜ける受験生はいないと考え、
再出願率100% = 後期予想志願者数144名とします。
後期予想志願者数144名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率1.29倍
前期の辞退者が出て後期定員が増えるなどで、実際の倍率は予想よりも下がることが多いように思います。
予想はあくまでも予想ですので、参考程度に受け取ってください。