こんにちは、さくらです。
今回は公立入試問題の教科別特徴の理科・社会編です。
数学編でも書きましたが、25年前期は5教科平均232.3点と前期・後期になって最も難しい試験になりました。
そのため、理科・社会でも大きな変化が起きています。
まずは理科から見ていきましょう。
過去4年間の平均点(22年までは一般入試)
22年 一般38.8点
23年 前期58.6点 後期57.0点
24年 前期57.7点 後期58.3点
25年 前期45.5点 後期56.4点
理科は22年の38.8点がトラウマになってしまったようで、23年、24年は易しい問題が続きました。
(23年と24年で平均点が55点を超えているのは、理科以外では24年後期の英語のみです)
他教科に比べて易しすぎる問題がいつまでも続くわけもなく、25年前期は平均を一気に10点以上も下げました。
しかし、後期では易しい問題に戻っているので、理科の出題はまだまだ迷走を続けるのではないかと思います。
前期 90点以上 1% 80点以上 4% 70点以上 11%
後期 90点以上 5% 80点以上 16% 70点以上 31%
グラフを見ても前期と後期はまったく別物であることがわかるでしょう。
前期は数学のグラフに似ていますが、山がグッと左に寄っているのが難しかったことを物語っています。
後期は英語のグラフを右寄りに動かしたようになっており易しかったことがわかります。
上にも書いたように、理科は今後も迷走を続けるのではないかと思います。
易しければ取りこぼしなく取り、難しければ時間配分に注意しながら取れる問題を取っていくという臨機応変さが必要でしょう。
続いて社会を見てみましょう。
過去4年間の平均点
22年 一般48.6点
23年 前期52.2点 後期50.4点
24年 前期54.6点 後期54.5点
25年 前期44.9点 後期56.5点
理科ほどではないものの、社会も23年と24年は50点台前半の高めの平均点を維持していました。
しかし、やはり25年前期は問題が難しくなり平均を10点近く下げ、後期は易しめの問題に戻っています。
前期 90点以上 1% 80点以上 6% 70点以上 15%
後期 90点以上 4% 80点以上 16% 70点以上 31%
前期、後期とも、それぞれ理科のグラフとよく似ています。
前期は理科よりも平均点は若干低いものの、80点台と70点台は理科よりも多めになっています。
後期は理科のグラフとほとんど瓜二つですが、80点台が多く90点台は少なくなっています。
社会はほぼ100%暗記の教科なので、学習量の多い上位層では80点台の得点は難しくありません。
しかし、このところ「全部(両方)できた場合、得点を与える」などの嫌らしい出題が増えています。
細部まで確実な知識がないと90点以上の得点は容易ではありません。
(社会が得意で「特に勉強しなくても90点は取れる」というタイプの生徒がやられる傾向にあります)
暗記系教科である理科・社会は公立入試では得点源になる教科です。
公立入試は理科・社会の出来で決まるといっても過言ではありません。
十分すぎるくらいの問題演習を繰り返し行って、確実な知識を身につけてください。
次回はまとめとして5教科合計編をお送りします。