さくら進学クリニック 『進学コラム』

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322.併願パターンの研究<実践編その1>

こんにちは、さくらです。
今回と次回は併願パターンの研究<実践編>として、具体的に学校名をあげて併願パターンを考えていきます。


ここでは、県船橋普通科)が第一志望で、私立の結果にかかわらず県船橋に合格したら進学するという受験生の場合を考えます。
東葛飾や千葉東を志望している場合も、ほぼ同じような併願パターンになりますので参考にしてください。
(佐倉、薬園台など公立2番手校志望の場合も、私立1番手校の部分が変わるだけで参考にできると思います)


今回も公立1番手校を公立1、私立1番手校を私立1などと略します。(詳しくは前々回のコラムをご覧ください)


船橋受験生の安全校


安全校は必ず合格できる学校でなくてはなりません。
公立1の受験生でも、中学校の先生は入試相談のある学校の受験をすすめるでしょう。


船橋受験生の場合、地理的に考えると安全校は八千代松陰が最も多いでしょう。
八千代松陰は1月18日と20日のうち、都合のよい日を選べるようになっています。
20日に受験すれば県内での重複はまったくありませんから、日程的にも使いやすい安全校だといえます。
(19日までに上位の私立校に合格してしまえば、八千代松陰は棄権してもよいのです)


おすすめというわけではありませんが、日出学園が2011年から入試相談ありの併願推薦を始めています。
同校は今どきの「勉強させる校風」ではなく、バランスを重視した教育を少人数で行っている学校です。
校風が合うなら安全校として候補に入れてもよいでしょう。


女子の場合、国府台女子学院や江戸川女子を安全校に使えるので選択の幅が広がります。
国府台女子は後期は私立2に入れていますが、前期には入試相談があります。
学校側は「入試相談はあっても試験重視」だと言っていますが、県船橋レベルの受験生が不合格になることはまず無いでしょう。


江戸川女子は入試相談を通せば2類(本当はローマ数字ですが、文字化けするのでアラビア数字で書きます)での合格は約束されます。
3類で合格するためには入試でそれなりの得点が必要ですが、県船橋レベルの受験生なら十分可能でしょう。
国府台女子の選抜コースも同様です)


江戸川女子は東京といっても、江戸川を渡ってすぐの「ほとんど千葉」です。(京成線なら国府台女子と2駅違いです)
都外生向け併願推薦(B推薦)が県内私立前期の後にあるので併願作戦が立てやすく、県内で良い結果が得られれば棄権することもできます。
また、延納手続き無しで公立まで待ってくれて延納金の必要もありません。


国府台女子、江戸川女子とも、早慶など難関私大の実績は私立2番手校とほぼ同等といってよいと思います。
考えようによっては、国府台女子や江戸川女子を安全校にすれば私立2の受験は必要ないともいえます。
女子校が嫌でなく、勉強面でも生活面でも厳しめの校風が嫌でなければ、両校はかなり使える学校といえるでしょう。
(ただし、大学実績は年による変動が大きく、卒業生数も違うので参考程度に見たほうがよいでしょう)


私立1と私立2を選ぶ


私立1では2012年、13年に引き続き、前期で臨時定員増になる昭和秀英がおすすめです。
12年は1.81倍、13年は2.15倍でしたから、14年も2倍前後の落ち着いた入試が予想されます。
同日に入試のある東邦より確実に合格しやすいでしょう。
船橋受験生が本気で合格を取りに行くのなら昭和秀英がベストです。


ただし入試問題の難易度は高いので(私立1はどこもそうですが)、合格にはそれなりの対策が必要だと思いましょう。
そのあたりは実際に過去問を解いて確認してみてください。


一方で、東邦も例年2倍前後の倍率で合格を狙いに行ける学校です。
倍率が低いということは不合格者が少ないということですから、多少のミスがあっても合格圏に残れる可能性が高くなります。
もちろん、倍率は低くても受験者のレベルは高いので、誰にでもすすめられるわけではありません。
実力下位層は定員増の昭和秀英に抜ける可能性が高いので、高いレベルでの少数激戦だと考えておきましょう。


2014年は市川の定員が15名増えるので、初日が空くのなら市川を受けてみるのも悪くないでしょう。
すっかり高嶺の花になってしまった市川にも、今年は手が届くかもしれません。
(初日には日大習志野専大松戸など「安全校に近い次善校」が集中しているので、空く人は少ないかもしれませんが)


私立2は、専大松戸日大習志野芝浦工大柏のいずれでもよいでしょう。
併設大学の関係で専大松戸は文系志望が、日大習志野芝浦工大柏は理系志望が多いといわれています。
しかし、高校段階では気にするほどの違いはないと思ってよいです。
日大習志野理工学部のキャンパス内にあるので、いつも目にしているという意味の影響はあるでしょう)


専大松戸はE類とA類が選択できるので、E類で合格することで多少の達成感を得ることができます。
船橋受験生の場合、私立1の合格が得られないことも少なくないので、専松E類は単なる次善校以上の満足感をもたらしてくれるでしょう。
ただし、専松E類のような「いわゆる特進クラス」では部活動や指定校推薦などに制限があることが多いので、出願する前にしっかり確認しておきましょう。


専大松戸芝浦工大柏は前期入試が2日間あるので、「1日のみ」か「2日とも」かを選ぶことができます。
公立1志望の受験生なら2日とも受験する必要はないと思いますが、公立2志望なら日程が許せば2日とも受験すると安心でしょう。
(もちろん、公立1志望でもで確実に合格できる保証はありません)


日大習志野は他の2校と異なり、試験が1日だけなので入試の透明度が高くレベルの読みやすい学校です。
前期は例年1.5倍程度の倍率なので、おおむね実力どおりの結果が出ます。


いずれも後期は高倍率になりますから、前期で取りこぼした場合に後期を受験するのか想定はしておきましょう。


佐倉・成田方面の受験生なら、私立2として成田を選択するのも悪くありません。
2013年までは併願は後期のみでしたが、14年は前期に併願入試が新設されます。
初日ということで他校との重複は多いですが、前期だけで併願作戦を立てられるようになったことは朗報でしょう。


次回は理想的な併願パターンを考えます。



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