こんにちは、さくらです。
夏休みが終わり、中学校でも11月の三者面談に向けて受験ムードが高まってくる時期に入ります。
前回は判明し始めた私立高校の入試日程を紹介しましたが、今回は2014年入試「全体の日程」を確認したいと思います。
私立入試はいつ始まって、公立入試にどう関係していくのか、しっかり理解しておきましょう。
12月15日ごろから 県内私立高校で入試相談を開始
入試相談とは、一部(実際は大半)の私立高校に中学校の先生が「合格の可能性」を相談に行くものです。
この段階で入試相談のある高校=安全校は決定します。
1月17日から 県内私立高校 前期選抜
県内私立高校の入試の中心は前期選抜です。
ほとんどの高校で前期選抜のほうが後期選抜よりも募集定員が多くなっています。
2月5日から 県内私立高校 後期選抜
多くの高校で後期選抜は2次募集的色彩が強くなっています。
入試相談のある学校を中心に、後期選抜をやめる学校も多くなってきています。
ほとんどの高校では前期選抜の発表後に後期選抜の願書受付を締め切ります。
そのため、前期の結果を見た上で後期の出願校を決めることができます。
私立後期と公立前期の間は1週間程度しかないので、私立後期を受験すると公立対策が手薄になる可能性があります。
公立第一志望の人は、私立後期を受けないですむような併願パターンを組むと安心でしょう。
都内私立高校の一般入試(2月10日〜)を受験する人は、公立前期までほとんど間がないので注意しましょう。
2月12日・13日 公立高校 前期選抜 (発表は19日)
試験日、発表日とも2013年と同じです。
願書受付は2月4日までなので私立前期の結果を見ての出願はできますが、後期の結果は間に合いません。
2013年に続き、2月13日には筑波大付属、学芸大付属、お茶大付属など国立高校の試験日と重なります。
国立と公立上位校を併願したいと考えている人は注意が必要です。
前期選抜には志願変更がありません。
挑戦していくのか、安全志向でいくのか、十分に考えて出願しましょう。
2月28日 公立高校 後期選抜 (発表は3月6日)
後期選抜も試験日・発表日とも2013年と同じです。
後期選抜の願書受付は2月21日・24日と、前期発表日(19日)の2日後です。
前期の不合格にショックを受けているヒマはありません。
「前期が不合格だった場合」の想定を十分にして願書を用意しましょう。
後期選抜では願書提出後に一度だけ志願校の変更(2月25日・26日)ができます。
以前は変更することを中学校の先生が嫌ったものですが、最近は倍率を見て積極的に動くようになっています。
前期で不合格になりうろたえてしまった場合は、予定どおり願書を出して志願変更まで落ち着いて考えるとよいでしょう。
千葉県の高校入試は私立前期選抜から公立後期選抜発表まで50日以上もあります。
この間ずっと緊張状態が続きますので、受験生本人だけでなくご家族にとっても大変な試練となります。
心の準備は早めにしておきましょう。
私立前期選抜(併願)の日程と注意点
(青字は2014年の日程、黒字はホームページ未掲載のため2013年の日程です)
1日目(17日) 市川、専修大松戸、日大習志野、成田、国府台女子学院
2日目(18日) 東邦大東邦、昭和学院秀英、専修大松戸、芝浦工業大柏
3日目(19日) 渋谷教育学園幕張、芝浦工業大柏
第一志望(単願・専願)入試は、ほとんどが前期に行われています。
併願入試でも、ほとんどの高校で前期の定員のほうが多くなっています。
定員配分を考えれば県内私立入試の中心は前期にあるといえます、合格を確保したい高校は前期から受験しましょう。
2014年から成田は前期選抜で併願の入試を行います。
渋谷幕張の前期は5科入試です。
東邦は前期・後期とも4科(英数国理)入試です。
私立後期選抜(併願)の日程と注意点
1日目(5日) 市川、専修大松戸、芝浦工業大柏、成田
2日目(6日) 東邦大東邦、昭和学院秀英、国府台女子学院
3日目(7日) 渋谷教育学園幕張、日大習志野
後期は募集定員が少ないだけでなく、想定外に合格者を絞ることがあります。
過去の入試結果(偏差値・倍率)は、あてにならないことがあるので注意が必要です。
公立上位校の安全校として使われることの多い、八千代松陰と千葉英和は2014年から後期選抜を行いません。
公立前期選抜について
前期選抜の定員枠は普通科で30%〜60%となっていますが、全校で上限の60%に設定されています。
専門学科では50%〜80%となっており、上位校でも県柏・理数科など80%の高校があるので注意が必要です。
選抜は1日目は共通問題(1教科50分)を、2日目は学校独自の検査(面接、作文、自己表現、学校独自問題など)を実施します。
2日目の選抜内容は千葉県教育委員会のホームページに掲載されています。
2014年入試で独自問題を実施する学校は千葉東のみです。
前期選抜では「調査書の評価方法」や「学校独自の検査の扱い」など、高校によって選抜・評価方法がまちまちです。
各高校のホームページに「選抜・評価方法」が掲載されていますので確認しておくとよいでしょう。
(ただし、現在掲載されているのは2013年のものです、新しいものは例年10月下旬ごろに掲載されます)
公立後期選抜について
後期選抜は5教科の全校共通問題です。
1教科40分なので、前期選抜の試験問題を若干圧縮したものになっています。
問題数が少ないため1問の配点が大きいのが特徴です。
各高校が必要に応じて面接等を実施できることになっていますが、上位校ではほとんど実施されません。
後期選抜は全校がほぼ同じ方法で選抜します。
選抜・評価方法が明確なので、自分の実力から合否の予測がしやすくなっています。
かけ足で千葉県高校入試について確認してきましたが、だいたいの様子はつかめたでしょうか。