さくら進学クリニック 『進学コラム』

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298.公立高校進路志望調査を読む

こんにちは、さくらです。
今日の新聞に「公立高校の進路志望調査」が掲載されました。


これは中3生の志望状況を調査した数字です。
調査は県内私立入試の前に行っているので、私立前期の結果によって動く生徒の分は含まれていません。
実際の願書提出状況とは異なりますので気をつけてください。


今回は、この調査結果から公立1・2番手校の入試傾向を読み取ってみたいと思います。


まずは、公立1・2番手校(普通科)の志望状況をまとめておきます。


県千葉 (定員240名) 志望者575名  倍率2.40倍
船橋 (280名) 志望者784名  倍率2.80倍
東葛飾 (360名) 志望者602名  倍率1.67倍
千葉東 (360名) 志望者648名  倍率1.80倍
佐倉   (320名) 志望者543名  倍率1.70倍
薬園台 (280名) 志望者593名  倍率2.12倍
市千葉 (280名) 志望者506名  倍率1.81倍
県柏   (280名) 志望者428名  倍率1.53倍


この倍率は前期・後期を合計した全定員に対する倍率です。
前期選抜における倍率ではありません。
(前期選抜は定員の6割なので、前期の倍率はこれよりも高くなります)


次に、過去3年間の「調査」と「実際の志願状況」を比較して、今年の傾向を考えていきましょう。
(2010年までは特色化選抜で11年以降と定員枠(50%)が異なります、倍率は参考程度に見てください)


調査での志望者数 → 前期選抜での志願者数(増減、志願率)前期実質倍率 の順に記載
(志願率とは「調査での志望者数」に対する「前期選抜志願者数」の割合です)


県立千葉
10年 664名 → 568名 (−96名、86%) 3.40倍
11年 553名 → 513名 (−40名、93%) 3.35倍
12年 650名 → 594名 (−56名、91%) 3.96倍
13年 575名


県千葉は昨年の高倍率が敬遠されたのか、志望者が75名も減っています。
志願率が例年並みの90%程度なら、前期の志願倍率は3.6倍ほどになります。
昨年のような4倍近い倍率にはなりませんが、厳しい入試には違いないでしょう。


県立船橋
10年 611名 → 527名 (−84名、86%) 3.66倍
11年 645名 → 510名 (−135名、79%) 3.00倍
12年 651名 → 566名 (−85名、87%) 3.27倍
13年 784名


船橋は県千葉から受験生が回ってきているのか133名の大幅増になっています。
志願率が例年並みの85%程度なら、前期の志願倍率は4倍近くになります。
実際にはふたを開けてみないとわかりませんが、例年にない激戦が予想されます。


東葛
10年 609名 → 540名 (−69名、89%) 2.90倍
11年 652名 → 647名 (−5名、99%) 3.32倍
12年 575名 → 566名 (−9名、98%) 2.53倍
13年 602名


東葛飾は12年・13年と2年続けての1クラス定員増になっています。
昨年の倍率が低めだったからか、やや増加しています。
前期・後期になったこの2年間は、志願率が99%98%とほとんど調査通りの志願者となっています。
志願率が例年並みの98%程度なら、前期の志願倍率は2.7倍ほどになります。


千葉東
10年 641名 → 610名 (−31名、95%) 3.61倍
11年 614名 → 518名 (−96名、84%) 2.67倍
12年 672名 → 604名 (−68名、90%) 2.75倍
13年 648名


千葉東も2年続けての1クラス定員増になっています。
昨年は定員増なのに倍率が上がったからなのか、やや志望者は減っています。
志願率が例年並みの90%程度なら、前期の志願倍率は2.7倍ほどになります。


続いて2番手校を見ていきましょう。


佐倉
10年 516名 → 502名 (−14名、97%) 3.04倍
11年 464名 → 459名 (−5名、99%) 2.36倍
12年 458名 → 453名 (−5名、99%) 2.35倍
13年 543名


佐倉は地域性なのか志願率が非常に高くなっています。
前期・後期になったこの2年間は志願者数が減少傾向でしたが、今年は85名増と人気が再燃しています。
志願率が例年並みの98%程度なら、前期の志願倍率は2.8倍ほどになります。


薬園台
10年 476名 → 444名 (−32名、93%) 3.06倍
11年 503名 → 462名 (−41名、92%) 2.71倍
12年 507名 → 467名 (−40名、92%) 2.72倍
13年 593名


薬園台も今年は86名増となっています。
志願率が例年並みの92%程度なら、前期の志願倍率は3.2倍ほどになります。
厳しい戦いを覚悟しておきましょう。


市立千葉
10年 559名 → 541名 (−18名、97%) 3.78倍
11年 506名 → 437名 (−69名、86%) 2.57倍
12年 501名 → 440名 (−61名、88%) 2.61倍
13年 506名


市立千葉はほぼ昨年並みの入試になりそうです。
前期・後期になって以来、ここは無風状態です。


県立柏
10年 509名 → 431名 (−78名、85%) 2.94倍
11年 400名 → 323名 (−77名、81%) 1.92倍
12年 445名 → 394名 (−51名、89%) 2.34倍
13年 428名


県柏はやや減少しています。
志願率が例年並みの85%程度なら、前期の志願倍率は2.2倍ほどになります。
県柏らしい落ち着いた入試になるのではないでしょうか。


1・2番手校をざっと見てきましたが、これは過去のデータに基づいた予想にすぎません。
想定外の動きをする場合もありますので、あくまでも参考程度に見てください。
昨年までの入試結果は進学研究会や総進図書のホームページに掲載されていますので、1・2番手校以外について調べたい場合は参考になさってください。


前期の願書提出まで残り1週間ほどです。
ここで悩むことでプラスになることはひとつもありません。
前期がダメでも後期があります、こんな調査の数字は気にせず初志貫徹で頑張ってください。



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